今週のお題「買ってよかった2024」
2024年まとめ記事3弾、ゲーム編です。
いわば、個人的ゲーム・オブ・ザ・イヤー。あくまで僕が今年レビューした(遊んだ)ゲームの中で素晴らしかったものを列挙していきます。
今年遊んでレビューしたゲームは44本でした。
そのうち、記事が長すぎるので、体験版とプレイデート専用タイトルについては除外して、31タイトルをノミネートします。
お誂え向きに、Steamのプレイゲーム集計2024が出てきたので、そちらも見て見ましょう。
なんと54本も遊んでいました。
これにSwitchやプレイデート、AnaloguePocketなどで遊んだレトロゲームが加わります。
おそらくレビューせず購入したタイトルは倍くらいありそう(そのほとんどは1000円以下のインディーゲームですが。開発者の人にお金がわたって、今後もいいゲームが出るなんてなんて素晴らしいことか!!!)。
プレイジャンル傾向はこんな感じ。
まあ、納得の割合ですね。
今回の記事では、遊んだゲームの記事をまとめ(簡単なコメントと共に)→最高だったゲームトップ3の発表→残念だったゲームトップ3の発表→総評という流れになります。
例によって長い記事になるため、目次で読み飛ばししてください。
まとめるのめちゃくちゃ大変でした……。
あれ? まとめ記事で楽しようとしてるのに。なんでや。
大変すぎるので、来年またやるかは反響とネタストック次第です。
- 今年遊んだゲーム
- サイバーパンク2077DLC「仮初めの自由」
- Alba: A Wildlife Adventure
- 20 Minutes Till Dawn
- 8番出口
- TO:NORTH(トゥ・ノース)
- Tacoma
- シー・オブ・スターズ
- BoardLand
- シチズン・スリーパー
- ダンジョンスイーパー
- Mixolumia
- ファミレスを享受せよ
- Balatro
- Help the Cats
- DON'T SAY YES
- Alina of the Arena
- クロノアーク
- 百英雄伝
- マイ・サキュバス・ククラ
- ウィッチ・アンド・リリィズ
- アニマル・ウェル
- 九日ナインソール
- エルデンリングDLC‐シャドウ・オブ・ザ・エルデツリー
- ゼンレスゾーンゼロ
- ノードブースター
- 奇天烈相談ダイヤル
- ITTA
- キャラバン・サンドウィッチ
- メタファー:リファンタジオ
- マジックアーチェリー
- ダンジョン・アンティーカ
- 今年最高のゲーム トップ3
- 今年残念だったゲーム(面白くなかったゲームではありません)トップ3
- 総評
- まとめ記事一覧
今年遊んだゲーム
サイバーパンク2077DLC「仮初めの自由」
本編発売当時は最適化不足とバグ祭りで、大炎上したオープンワールドゲーム。
PCで遊んでいたので、致命的バグには遭遇せず、好きな世界設定もあって大変楽しめました。自分がシングルプレイとはいえ、FPSゲームを楽しむ世界線があるとは。
アニメのヒットと、大改修により生まれ変わりました。
我が人生の最高のゲームの一本。
本編よりも没入感高く、完成度が高いです。
Alba: A Wildlife Adventure
四時間程度でクリアでき、セールで1000円以下で買えます。
非暴力的で優しい世界。
今の御時世では、ポリコレ臭がして、嫌悪感ある人もいるかもしれませんが……クソ活動家のせいで、真っ当なタイトルが拒否されてしまう世界に。
20 Minutes Till Dawn
ヴァンパイアサバイバーにツインスティックシューター要素を追加し、20分間生き残るという息抜きにぴったりなゲーム性のゲーム。
アンロック要素が豊富で、ついつい遊んでしまう。
8番出口
今年の大ヒットした一本。フォロワーもたくさん出たが、やはりこのゲームが一番良かったのではないでしょうか。
TO:NORTH(トゥ・ノース)
北(十字キー上)にしか進めないという、非常にコンセプチュアルなアドベンチャーゲーム。現在一番ホットな話題をテーマとしていて、スイートベイビーの関わったゲームよりもずっと良い。
ブラウザで無料で遊べます。
Tacoma
GONE HOMEを作った開発者によるウォーキングシュミレータ。
プレイ時間が短いが、濃厚な体験を楽しめる。
宇宙工学好きならたまらない作品。
シー・オブ・スターズ
我が青春時代のJRPGが、現代に蘇る。
当時のゲームの良さが、ブラッシュアップされていて、「古き良き」枠に収まらない素晴らしい仕事です。
BoardLand
無料のボードゲーム。
可愛い絵柄でサクッと遊べます。
シチズン・スリーパー
テーブルトークRPG・ゲームブック風のテキストアドベンチャーゲームで、殺伐とした宇宙ステーションにて、カースト最下位の合成人間として、明日ともしれない命をかけて生活することになります。
ストーリーはかろうじて自分にも理解できる(ディスコエリジウム、ニルヴァーナは個人的にはあまり理解できなかった……)レベルで面白かったです。
2の発売も決定していて、非常に楽しみ。
ダンジョンスイーパー
無料で遊べるマインスイーパー風クリッカーゲーム。
Mixolumia
音楽とSEとの融合が気持ちいい落ち物パズルゲーム。
ファミレスを享受せよ
界隈で話題の一作。
一部メディアのライターさんは、ゲーム・オブ・ザ・イヤー候補と言ってましたが、後半はあまり評判を聞かなくなってしまいました。
個人的にとても面白かったんですけど、自分の性癖の真芯をとらえたかというと……そこまでではなかったかな。
Balatro
開発者は、こんなにヒットするつもりなかったみたいですが、本家ゲーム・オブ・ザ・イヤーにもノミネートされた、今年を代表する一本。
ポーカーとデッキ構築ローグライトゲームを組み合わせたゲーム性で、高すぎる中毒性があります。
グラフィックとSEの相性が最高で、手触りがよいです。
SteamDeckとの相性が抜群で、今でもかなりの頻度で遊んでいます。
iOS、アンドロイド版も出たのですが、買うと生活に支障をきたす可能性があるため、我慢しています。
コンテンツ量も豊富で、まだまだ遊べます。
バラトロって読むみたいですよ!
Help the Cats
どちらかといえば犬派ですが、猫も大好きです。
可愛らしいイラストのポイントクリックパズルゲームです。
DON'T SAY YES
上のトゥ・ノースの制作者さんによる短編テキストアドベンチャーゲーム。
はい、いいえの選択肢だけで物語が分岐していきます。
Alina of the Arena
デッキ構築型カードゲームでブームの火付け役となる「Slay the Spire」と、敵の行動が予告されタイトな対応が要求されるす戦略ゲーム「Into the Breach」をかけ合わせたゲームです。
フォロワーのブロガーさんも紹介していて、ちょっと嬉しかったですね。自意識過剰かもしれませんが。
クロノアーク
JRPGライクなストーリーとキャラクターが魅力のデッキ構築型ローグライクカードゲーム。自分はアーリーアクセス版でプレイしたのですが、お話の良いところでゲームがクラッシュしてしまって、熱が冷めてしまいました。
水着DLCとか、サンタコスDLCとか追加されて、また遊んでみたいです。
でへへへ……。
百英雄伝
クラウドファンディングしたものの、バッカーへの未熟で不義理な対応に悩まされ、手に取ったゲーム自体のクオリティも期待外れでした。
マイ・サキュバス・ククラ
お紳士ゲー。
やばい! 何も印象に残ってない……。
ウィッチ・アンド・リリィズ
アーリーアクセス版ではあるのものの、あまりに未完成でした。
ウリであるはずの百合要素も、妄想が捗らない無味乾燥仕様で非常にがっかりしました。
自分は返金対応お願いしましたが、現在のレビューを見る限りでも、その判断は正しかったように感じています。
アニマル・ウェル
パズル主体のメトロヴァニア。
ダウナーでサイケなグラフィックと、プレイヤーの限界を試してくるテクニックを要求してきます。
評判になるのも頷ける面白さでしたが、ゲーム・オブ・ザ・イヤーではあんまり目立ってませんでしたね。
九日ナインソール
非アクションアドベンチャーゲームの名手が手掛ける、SEKIROライクな死にゲーです。
敵の攻撃を弾いて、間隙を縫って攻撃する手に汗握る攻防。
ボスを倒した時の狂おしい喜びは、まさに麻薬的です。
本家フロムソフトウェアのエルデンリングDLCが発売して、途中で放置しています。
エルデンリングDLC‐シャドウ・オブ・ザ・エルデツリー
僕の人生で最高のゲームの一本であるエルデンリング本編。
フロムのソウルゲーは初でした。自分はずっと物語が好きで、アクションはあまり興味ないと思っていたので、自分でもびっくりするぐらいドハマリしました。
本編が2周目に突入してたので、リハビリとしてDLC世界突入条件をクリアして、いざ影の地へ。
攻略サイトを見ず進めていたら、サブキャラのイベントフラグが問答無用にポキポキ折れて、「宮崎ディレクター、あんたこういうゲームは良くないってインタビューで言ってたやんか……」 と呆然となってしまいました。
全てを語らない意味深な物語が醍醐味の本編では、砕かれたエルデンリングの大ルーンを集めると理由で、各地のデミゴット討伐をするという、「語らなくても緩やかにつながっている」物語がありましたが、DLCには隠しエリアとはいえ、隠れてSMプレイ中のお爺ちゃんの家に不法侵入してボコしに行く、というキ○ガイムーブをする主人公に、もう心が離れてしまいました。
サブイベント回収のためにもう一週するつもりもないし、ラストダンジョンの前でプレイ断念。
DLCだけでも60時間はプレイしたので、まあ満足です。
ゼンレスゾーンゼロ
いまや世界を席巻する勢いのHoYoverse最新作。
この企業は、ピカソの言う「優秀な芸術家は模倣し、偉大な芸術家は盗む」を地でいくように、自分たちが好きな作品の要素を高次元に高めることが得意のように感じます。
正直、このレベルのゲームが基本無料で遊べるため、フルプライスで買ったゲームが「大した事ないな……」 とガッカリしてしまうこともしばしばです。
ただ、どこまで言っても基本無料ゲームは、カルピスをどこまで薄めるか、みたいな繰り返しの部分が多くあり、自分には時間がもったいないと感じる部分があり、しっかりがっつり遊ぶことはなさそうです。買い切りゲーを出してくれないかな?
ノードブースター
クリックしないクリックゲーム。
インフレ具合が楽しいゲームです。
奇天烈相談ダイヤル
無料にしては作り込みすぎているアドベンチャーゲームです。
どうやら有料版が出るみたいですね。
ITTA
上田文人(ICOやワンダ、トリコなど)風のハイトーンカラーの廃墟フィールド、フロム・ソフトウェア風の全てをテキストで語らない環境ストーリーテリング、ボスラッシュモードの弾幕ツインスティックシューター(ゼルダ風味)。
やや大味な部分もありましたが、個人的にはとても楽しめました。
キャラバン・サンドウィッチ
かっこいい車で砂漠化した惑星を旅するアドベンチャーゲームです。
とても雰囲気が良い。
序盤のサブイベントの攻略がさっぱり、次の展開が気になるともならず、いつのまにやらプレイしなくなりました。
Steamでは圧倒的に好評なので、投げるのは早すぎたように思います。
またプレイしたいです。
メタファー:リファンタジオ
今年の僕の大本命。
ポリコレ・DEI思想を否定せず、活動家達の欺瞞と偽善に満ちた思想のカウンターとして、個人的には胸に刺さりました。
一方で、最初期から細心の注意をはらってデザインされたという敵が、最後は倒されるべきありがちな悪として、ステレオタイプな描き方に終わってしまったのが残念です。
政治というゲームではあまりフィーチャーされてこなかった要素を取り入れたのですから、現実世界のカリカチュアとして、もっと切れ味の鋭い物語にしてほしかったと感じています。ペルソナではそれが出来ていただけに惜しく思います。
また、アトラスらしく完全版フラグをビンビン感じるのが、とてもとても苛立たしい。
ゲーム賞イベントは、作品賞にリマスター・完全版をノミネートできないようにしてほしい。
マジックアーチェリー
無料のクリッカー・資源管理・放置ゲー。
お前は大作ゲームちゃんと最後まで遊べて偉いよ、と友人に言われたんですが、ご覧のとおり、クリア率はそれほど高くありません。
こういう無料・低価格放置ゲーは、短い時間で簡単にクリアでき、すごく心が満たされます。
ダンジョン・アンティーカ
「Wizardry」や「ファイナルファンタジー」にインスパイアされた、探索とキャラクターの育成を繰り返して、ダンジョンを踏破するシンプルなRPGです。
懐古厨ホイホイなグラフィックスと、複雑すぎないシステムが魅力的です。
今年最高のゲーム トップ3
3位:サイバーパンク2077DLC「仮初めの自由」
レビューしたのが年明けってだけで、去年のゲームなのですが……。
大きなバグは見舞われなかったものの、それでもデスマーチ中に制作されたことが伺い知れる本編の出来に対して(大好きな世界観と相まって、こちらも人生で最高のゲームの一本です)、DLCの舞台は、物語、演出、舞台デザインもしっかり作り込まれていて、とても没入感が高く、非常に楽しめました。
Ver.2として大きな大改修がされて、ローンチ時の大失態を執念で払拭しようとした執念と義理堅さには感服です。
2位:アニマル・ウェル
ノーマークで、世間の評判からたまたま手にとりました。その時、遊びたいゲームが特になかったので、タイミングが噛み合ったんでしょうね。
この手のアクションゲームに自分がハマるとは思わなかったです。
作りとしてとても美しいゲームだと思います。
このゲームもノーマルエンディングは達成しましたが、完全クリアはできてません。
1位:Balatro
このゲームは最高です。
たぶん、一生自分のゲームライブラリにあって、時々は遊ぶゲームです。
ジョーカーの位置を手札と同じく順番を入れ替えることができることを最近知りました。右のジョーカーを食うジョーカー、お前……使えるやんか!!!
まだまだアンロックできていないジョーカー、デッキ、ほとんど手付かずのチャレンジモードがあり、ずっと遊べそうです。
SteamDeckとの相性が良すぎる。素晴らしいです。
欧州の一部では、このゲームは18禁指定で、中毒性が高すぎるから子供の生活に支障をきたす……ってわけではなくて、ポーカーが題材なので、ギャンブル依存症を誘発させるから……だそうです。アホか。ちなみに、それよりも射幸性を煽るガチャのあるソシャゲは3歳から遊んでOKらしいです。法規制が遅れすぎてるな。
今年残念だったゲーム(面白くなかったゲームではありません)トップ3
3位:メタファー:リファンタジオ
ゲーム賞イベントで多くの賞でノミネート、受賞していますし、クオリティの高さと面白さは、自分でも納得している面もありましたが、もっと高みが目指せたように個人的には感じています。
せっかくペルソナから独立した新しい素地からの開発、長い長い開発期間、高まる完全版商法への批判……よりよくしようとすることはできたはずです。
2位:エルデンリングDLC‐シャドウ・オブ・ザ・エルデツリー
いやいやいや、制作指揮してる人が「こんなゲームは駄目なゲーム」 って言ってる要素ぶち込んだら駄目でしょう?!
僕はエルデンリングのゲームプレイも面白かったんですが、それ以上に謎めいた物語そのものの探求に魅せられていたようでした。
1位:百英雄伝
クラファンで裏切られて、このモヤモヤした感情のままゲームを遊んでも、怒りで目が曇って楽しめないかもしれない……と思いましたが、杞憂でちゃんとゲームも面白くなかったです……。これは良かったのか?
ゲーム制作のレジェント達が手掛けると、期待していましたが、当時のままアップデートされず最新ゲームを研究していないのか、あまりゲームを作った経験がないのか、という感じの出来で、我が今年どころか、人生で最も残念なタイトルでした……。
故人を悪く言うつもりはないのですが、かつて手掛けたシナリオが名作とされている脚本家が書いたシナリオが、僕には1ミリも面白くないし、プロットとして稚拙に感じるというのは、本当にどういうことなんだ、と一体どういう開発状況だったのか、逆に気になってます。
総評
期待の大作ゲームよりも、インディータイトルの方が面白く感じる年でした。
現代において、とにかく制作コストが嵩む大作ゲームにおいては、膨大すぎる進捗管理が重要で、二度手間がおこらないように、箇条書きされた仕様書をきっちり守って作っている印象です。そのため、第一に工程をしっかり守って完成させることが第一。独創的なゲームを作るリスクを取るよりも、型にハマりすぎている印象を受けます。これは、メタスコアを気にしすぎ、という話にも通じています。
同時に、今年は強要的な思想に感染したゲームが軒並み大爆死した年でもありました。
開発者が気にするメタスコアが、必ずしも売上と連動しているというわけでもなさそうです。
ま、ゲーム遊ぶだけの人間に軽く言われても、作る苦労も知らねーで!!! となるかもしれませんが……でも、ユーザーを否定し嫌悪しても、ビジネスとして成り立たないのは、今年のあれこれで実証されています。
今一度、思想の強要ではなく面白いゲーム作りに立ち返ってほしいものです。
……めっちゃまとめるの大変でした……。