3年前に購入した京都のインディペンデントバックメーカー「タソ・ワークショップ」さんのトートバックを愛用しております。
動画配信でゲリラ的に作られた一点ものの作品で、とても丈夫で、仕事用カバンとして日々ガシガシ使ってますが、ヘタリなしで最高です。
カバンのメインマテリアルとして、蝋引き(パラフィン加工)された帆布が使われています。帆布のその名のとおり、もともと船の帆につかわれていたコットンの丈夫な布で、水に濡れても重くならないようにワックスが布に染み込ませてあります。
そのため、カバン用素材としても、軽く丈夫で防水性があって、経年変化で独特の風合いを増すという優れた素材です。
3年間使って、何度か洗いにもかけて、取手のところにもアタリがでて良い風合いになり、帆布も汚れやワックスが抜けてきて味が増してきました。
その一方、布地から蝋が抜けたことで、くたりと柔らかくなって、立ちがわるくなり、少々カバンとしては使い勝手が悪くなってきました。
そこで市販のワックスを再塗布して、復活させることにしました。
使用したワックスはこちら。1500円くらいで、カバンだったら何度も再加工できます。
余ったら、軍幕やミリタリーコートにつかったり、ワックスペーパーを作ってみたりしたら良いのではないでしょうか。
汚れをはたき落として、お湯で洗います。使い込んだ汚れやスレは味なので、程々でいいかな。
扇風機で爆速(ばぁーくそく)で乾かします(靴じゃないので別に速乾じゃなくてもいい)。
乾いたら、ワックスをすり込みます。
全体的に白っぽくなったらOKみたいです。
このあと、アイロンがけして、ワックスを溶かすのですが……アイロンが見つからない!!
こういう時こそ、ウルトラライトハイキングで培った応用力が試される時!!!
熱さえ伝えることができればいいんだ……!
ポクポクポク……チーン!!
熱湯を入れたホーロー製のコップを使います。
かしこーい!!!
か、かしこーい。
か……。
お湯も溢れるし、無理だわ。
数日後、電気屋で一番安いアイロンを購入。
コップで結構頑張った痕跡がある。
わー簡単。
ちょっと甘いところもあるけど、これはこれで素人感あってよい。
完成。
何日かすると色のシミもある程度落ち着いてきます。
カバンがかっちりして、しっかり立つようになりました。