数年間、買おうか悩んで、オンラインストアのカートに入れては戻してと、思案し続けていたギアです。
ニュージーランドのウルトラライトハイキング愛好家のハンドメイドのノコギリで、実用に耐えるサイズでありながら、他と隔絶された軽さを誇る製品です。
おそらく……いや絶対、今現在の僕の登山やキャンプのスタイルでは大活躍はない……、しかし気になる……うーむ……どうすべきか??? と悩んでいたら、円安でドカンと値段が上がり……これはちょっと縁がなかったか、と思ってました。何気なしにメルカリを覗いたら、新品未使用品が旧価格で出品されていたので、これをポチリ。
たぶん、偽物ではないと思いますが、ロットが異なるのか、紐の色が異りました。
この最初の紐が、絶妙に長さが足らず、かなり組み立てにくかったです。
新品未使用とあったのですが、木のパーツが紐で凹んだ痕跡があったので、メルカリ出品者も、「なんだコレ……つかいづれーな」 と思ったのかもしれません。
でも、こういうアバウトさがULギアの醍醐味です。自ら使いやすくカスタマイズしていく応用力が肝要。ただの道具自慢に終わることなく、自分の道具としてなじませていくのです。組み立てに時間がかかるし、軽量化も兼ねて、秘蔵の1ミリ経のガイラインを適度な長さに切って変更しました。
そんな訳で、重さは公称値113グラムから111グラムに、な、なんと2グラムもの軽量化!!! 木の棒も割り箸とかペグとかを使えば、さらに軽くできそうです……が、アホらしいのでやめました。
あと、1ミリのガイライン、固くて絡まりやすい。紐を変えるの面倒なんで、このまま使うけど、失敗かなー笑。
タイベック製のケースに入れて、125グラムです。
ケースから組み立て前の状態でとりだします。
パーツは5点。
ノコギリの刃自体は、市販されているバーコの交換刃を使うことができます。
ホームセンターなどで購入可能でしょう。
加工されたアルミパイプに刃を差し込み……
パイプを接合、紐を渡します。
木をねじって、紐にテンションをかけていきます。
完成!!
その姿は、ブッシュクラフトで使われるバックソーそのものです。
さっそく木を切ってみます。
荒目な刃なので、最初の食い込みこそ暴れますが、いったん溝ができれば、あとはパワフルに刃が食い込んでいきます。刃が長いので、ストロークも大きくできて、とても切りやすいと思いました。
さて、購入になかなか踏み切れなかった理由なんですが、あまりにも自分の登山やキャンプで使う場面が想像できなかったのです。
登山では、薪を燃やすことはなく、アルコールストーブを使うし、使うとすれば小枝で事足ります。キャンプでは、割られた薪が手に入ります。
じゃ、なんで欲しかったんだよ! って感じですが。
このノコギリを使うような原木が転がってるような場所でキャンプしたことがないのです。
これは、今後活躍の場を見つけて、広げていきたい、という意志表示でもありますが、仮に日和っても、カッコいいギアがコレクションできたので、自分としては満足です。そんな僕を、無駄金使いのバカと罵ってくださっても構いません……。今年も日本経済を回してやりましたよ!!