昨年購入したウルトラライト焚火台を半年以上使用したので、評価します。
この焚火台は、火床となる薪を置く面が低くて広いことが特徴の焚火台です。
4つのチタンフレーム、1つのステンレスメッシュで構成されたシンプルな作り。全てのパーツは固定されていないので、故障するリスクが少ないです。組み立てにはコツがいりますが、慣れれば問題ないです。
いくつか使いにくさ・改良点を思いつきますが、自分自身で試行錯誤を繰り返すスタイルが「ブッシュクラフト」なので、面倒だとか不満が多いなら、別の焚火台を選ぶべきスタイルのキャンパーなんだと思います。
市場で販売されている焚火台の中でも、ひときわ異彩を放つ製品なので、どういう特徴があるのか参考いただけると幸いです。
パッケージにある基本スペックはこのとおり。
フレーム:チタン
火床:ステンレスメッシュ
展開時サイズ: 35cm × 44cm × 8cm
収納時サイズ:約7cm × 7cm × 44cm
本体重量: 352g
使い方です。
黒い化学繊維製の収納袋がついてきます。
これは火の粉が飛ぶと簡単に穴が開きますので、コットンの袋が良かったな……。
大きさにゆとりがあるため、防炎耐火布(別売品)を一緒に入れることができます。
全パーツが分離するため、組み立てには少々コツがいります。
ちょっと器用さが必要かもしれません。
さらに、使っているとステンレスメッシュに癖がでて、より組み立てにくくなります。
上の動画を作ったときは、どうしても組み立てれなくて、半時間くらい悪戦苦闘。なんとか上手く組み立てる方法を見つけたので、参考にしてください。
このとき、最初はすごく憤慨していました。
「なんでチタンフレームの棒を曲げたり、凹みを付けてズレないようにしないんだ?!」
でも、この製品はブッシュクラフトのアイテムなので、これくらい素っ気ないほうがいいんだと思いました。解決策は自分の知恵で見つけるんです。
その他に、フレームがズレないように、棒の先にシリコンチューブの切れ端をつければよいのでは??? とか。
仮に、今後改良版が出て、使いやすくなったとしたら、その製品のコンセプトは最初の製品からズレたものになりそうな気がします。
たとえば、わざわざ火付けに火打ち棒を使ったり、不便を我々は自然の中で楽しんでいます。なんでも便利・簡単にしたらよい、というものではないのだと。
この重量のソロ用の焚き火台としては、かなり面積が広い製品だと思います。
基本的に薪の長さの調整は不要です。
買ってきた長い薪を豪快にドン! と載せることができます。
重量物を載せることで、焚火台が安定します。フレームがたわむことがありますが、上からの荷重で、まず分解することはないです。
全面メッシュなので、火は燃えやすいです。
このメッシュは、薪のみを使ってください。交換品は安く売っていますが、炭は熱がですぎて穴が開くそうです。
この製品の特徴が、背が低いことです。
直火に近い位置で、薪を燃やすことになりますので、地面への耐火・耐熱対応はしっかりしないと駄目です。確実に芝生は焦がしてしまうので、場所を選んでしまうことが、この製品の最大の使いにくさだと思います。もう少し背が高かったらなぁ、と思わずにいられないのですが、そこはブロックなどで、下駄を履かせるなど、工夫もできます。不安定になるので、十分注意が必要ですが。
設置場所が限定されるというデメリットでもありますが、火床から地面が近いので、ピザなどのオーブンとしての使い方がやりやすいです。
この使用方法は、料理のレパートリーが増えて、この製品を購入して良かったな~! と思える最大のポイントです。
他の焚火台でもできないことはないんですけどね。
オプションで、ゴトクやグリルがありますが、個人的には本体だけで工夫して使っていこうと思っています。
この製品が良すぎて、同社のフライパンも購入。
個人的に、ソロキャンプ用焚火台の初チョイスとしては大正解な製品でした。