ウルトラライトハイキング+ブッシュクラフトってアリかも - smogbom
……という記事を書いて、3つほど候補を出したのですが、あれは嘘だ。候補以外のモノを買いました。凄く悩みが深かったんですよ。
購入したのは、ケラムのツンドラウィトラーと言うナイフです。
値段が手頃で、軽量でした。
購入先→アウトドア雑貨の森林道楽
◯データ
素材:炭素鋼
ハンドル:樺の木、トナカイの角、真鍮ボルスター
鞘:革、内部に樹脂製ライナー
全長:20cm、刃長:80mm、刃厚:3.2mm
実測重量:本体88グラム 鞘37グラム
◯ウィトラー=細工師
……という名前が指すとおり、刃の長さが短いので細工作業に適したナイフのようです。
柄は、トナカイの角と樺の木の複合材で出来ていて、味があります。
このナイフにした理由が、この柄にあります。柄には、指をかける窪みがあるため、力をかけても誤って指を刃まで滑らしにくいだろうと思いました。
◯刃について
今回、刃を研がずにイキナリ使用しました。
一応使えましたが、切れ味が良いとは言えず、また使い方も不味いのか直ぐに切れ味が悪くなってしまいました。
この手のフィンランドのナイフをプーッコと言い、スカンジゼログラインドと呼ばれるエッジ形状が特徴だそうです(ちょっとこの書き方が正しいのか自信ありません)。
グラインドとは、もともと板状だったナイフ材に刃を付けるために削った部分(ベベル)の加工の事です。
この部分が真っ直ぐの場合はフラットグラインド、丸まっている場合はコンベックスグラインド(ハマグリ刃)等と言います。
スカンジゼログラインドは、フラットグラインドの一種のようです。
グラインドについて参考にしたブロク記事→タクティカルナイフとチゼル・グラインド - 火薬と鋼
今回のナイフの刃を工場出荷状態で、じっくり見ると、グラインドの部分は研磨跡があり、その先にマイクロベベルが付いているように見えます。切っ先が顕著です。
この部分は購入者が自分で研磨しないと駄目っぽいですね。
◯実際使用してみる
焚き火をする際の火口となるフェザースティック作りから。
なかなか難しい……というか、全然うまくいかない。力加減が結構難しいですね。
長く薄くが良いフェザーなのですが、うまく行かない。
まともなフェザースティックが作れなかったので、今回は別のティンダーを用意しました。
じゃーん! A&Fで昔扱っていたらしいインスタファイアというティンダーです。
未開封だと30年品質が保たれるそうです。
中身はこんな感じです。
燃焼すると、自然に優しく、堆肥となるみたいです。
取り扱いは終わりましたが、アウトレットで僕は入手しました。
一袋100円でした。この袋で20分間、燃焼するようです。ネタばらしすると、体感的にはもっと早かったような。
いつものナノストライカーで着火を試みるも、コレがなかなか難しい。
キッチンペーパーに火を付けようとしたりしましたが、うまく行かず。
難儀したあげく、消毒用のお手拭きにアルコールが染み込んでいるはずと考え、着火したらうまくいきました。
ジュクジュクと溶けるように燃えて行きます。
フェザースティックもどきや、小枝を加えます。
今回作るのは、ラーメン。有名な棒ラーメンです。実は初めて。
ネイチャーストーブはやっぱり、煤が凄いですね。
ここで、お箸を忘れていたことが発覚しました。
急いで、小枝を削ってお箸を作ります。
そんな工作していたら、麺が伸びました。
味は良かったけれど、ちょっと失敗。
使用ストーブ→ノマディックストーブ トレッカーウルトラ - smogbom
◯ペグを作る
お腹がイッパイになったところで、次は昼寝の準備です。
ヘネシーハンモックのペグを木で作ります。
鉛筆削りの要領で(今でも、現場監督なんかは鉛筆削り機を使わず、カッターナイフで赤えんぴつを削るんですよね)尖りを作ります。
次は、ガイラインが引っかかるノッチを作ります。沢山種類があるようですが、下調べしてこなかったので、とりあえず、タダの窪みを作ります。
いい感じ。
使用写真を撮ってなかったのですが、金属ほどの強さはないので、足で蹴飛ばして折ってしまいました。もっと太くて丈夫なものに変更。いくつ作っても、現地調達なので、背負う重さはナイフ1本分なのが素晴らしいです。ウルトラライトハイキングにも応用できる!
◯ヘネシーハンモックの実験
家にあった化学繊維の封筒型寝袋が、春秋用のアンダーキルトに使えないかの実験。
イマイチ。
化学繊維なので、圧縮に強そうに感じ、敷布団のように背中に敷いて、眠りました。
やっぱりハンモックはイイ!
ヘネシーハンモック ウルトラライトバックパッカー - smogbom
◯後片付け
灰は完全に燃えてから、穴を掘って、水を流して撹拌。
※私有地にて灰の処理をしています。
土を被しました。
インスタファイアが堆肥となるらしい。
それにしても酷い煤だ。
途中から、ナイフ関係なくなりましたが、こんな感じで、ブッシュクラフトも楽しんでいきたいと思います。