夜勤明けに、山にお昼寝に行きました。山といっても裏山です。田舎なので、場所だけはいくらでもあります。前回、失敗した場所よりももっといい場所を見つけました。近所の目にも止まりにくく、適度に陽の光も入る素敵な場所です。
さて、使用するのは、急遽購入してしまったヘネシーハンモックの軽量モデルです。ヘネシーハンモックは、蚊帳となるメッシュシートと一体となったハンモック、雨除けとなるフライシートの組み合わせによるシステムで、2本の手頃な木が有れば、設置場所を選ばずに横になることが出来ます。
ガレージメーカーモノっぽいのですが、日本でもちゃんと立派な代理店が立って販売しております。
◯内容物
(写真右)ウェビングストラップ:木を傷つけないように、最初に巻くストラップ:実測47グラム
(写真中央)ハンモック本体:実測572グラム
(写真左上)フライシート:実測198グラム
(写真左下)収納袋:結構ゴツい。防水加工有り:実測21グラム
中古品にて、使用感・汚れありますが、破れやダメージはありませんでした。ただ、売り物のはずなのに、まともにたたむことなく、ぐちゃぐちゃのまま収納されていました。それが嫌、と言うわけではなく、ただ、そのだらしなさ、なんだか同族の匂いがします・・・。
◯本体設置
設置場所は、テントやタープではちょっと寝るのに苦労する、傾斜地です。
まず、ウェビングベルトを木に巻き付けます。直接、メインロープを巻き付けると木肌が痛むので、それを防ぐ役割を果たします。ぐるりと一回巻きつけられると、安心感がありますね。
巻きつける高さは自分の目線の高さが目安です。結びつける2本の木の間隔が広かったり、木が細くてたわむときは、ハンモックに乗った時、よく沈んでお尻と地面が接触するので、高い位置に調整したほうがいいかと思います。
次にメインロープを結びつけます。先日、荷重したとたん、ブチ切れたノーブランドのハンモックの綿ロープの太さの3分の1くらいの太さです。このモデルは軽量タイプで、ヘネシーハンモックの中でも細い物が使われているそうですが、90キロ程度の荷重に耐えられるそうなので、大丈夫です。
もう片方の方も同じように結びつけます。一度、地面にお尻が付かないか、確認してみます。見事に付いてしまいました。また、考えていた向きとは逆でした。張り直し。この辺りの感覚は、何度かやればコツかつかめるでしょう。
本体を張るとこんな感じ。
このまま、テントに横になると、横揺れが酷いので、サイドのクッションコードを張ります。
ペグは一年以上眠っていた、フリーライトのチタニウムペグ達。ペグケースもフリーライトさんのものです。相変わらず、素晴らしいコスパ。
3.2ミリペグ:実測6グラム×6
ウルトラライトネイルペグ:実測10グラム×3
ペグケース:実測3グラム
*腐葉土のふかふかの地面でしたが、一応効きました。
これが本体を張った状態。雨の心配さえなければ、このままで眠ることは可能ですが、今回はせっかくなので、フライシートも張ります。
◯その前に、内部を見てみましょう。
このハンモックは、虫などをシャットアウトする細かいメッシュシートと一体となっています。そのため、ハンモックに入る方法も独特です。
写真では見えにくいのですが、本体の半分にマジックテープで閉じられた切れ込みがあります。その切れ込みをバリバリと開きます。
写真は内部の切れ込みの補強箇所です。この辺りにまず、腰掛けます。
腰掛けた状態です。身体を預けてみて、問題無ければ靴を脱いで、足をハンモックの中に入れます。すると、荷重によって自然と入り口が閉じます。ファンタスティック!
もう少し内部を見てみましょう。
天井に一本ラインが張ってあり、そこにポケットが通してあります。ポケットは一つに見えますが、右上でナナメに区切ってあって、小さなポケットがもう一つあります。ポケットは固定されていないので、ライン上を自由に並行移動出来ます。ラインにはもう2つ、フックが取り付けてあって、こちらに灯りを取り付けるなり、スタッフサックを取り付けて収納を増やすなりする事ができます。しかし、このフックはよく滑っていくので、ハンモックの中でアクロバティックな感じで手に取らなければいけません。
◯フライシートの取り付け
メインロープに取り付けフックが付いています。フライシートのリングにフックを引っ掛けます。フックはメインロープ上をスライドするので、ピンと張るようにスライドさせます。
次に余った2辺のラインを地面にペグダウンするか、木に結びつけ、完成です。
◯設置完了
一国一城の主と、今、なりました。
うれしい・・・。
◯使用感
ハンモックって、こんなに良いモノだったのか、とカルチャーショックを受けました。この浮遊感は、一度体験したらヤミツキです。
中は案外広く、快適です。胡座もかくことができますし、寝返りも可能です。
一点、言って置かなければならないことは、夏はいいかもしれませんが、冬はとても寒い、ということです。特に背中。小一時間ほどうたた寝しましたが、寒さで目が冷めました。
ただ、昼間のうちは、背中にエマージェンシーシートや、マットを敷くなどすればなんとかなりそうな感じなので、次の夜勤明けも昼寝したいと考えています。