発表から3年、ブログで更新情報を54回重ね、海外から雑誌を取り寄せ、試遊イベントに足を運び、予約から一年待って、ついに届きました! プレイデート!!!
プレイデートは、昔からMac・iOS系の開発者ツールを開発して、最近はゲームパブリッシャー業にも分野を広げている、アメリカ・オレゴン州・ポートランドにあるパニックという会社が発売した、最新のゲーム機です。
特徴は、小さくてカワイイポップなデザインの筐体、バックライトなしのモノクロの高精細スクリーン、ひときわキャッチーな折りたたみ式のクランク、無線通信を通じて毎週2つ合計24個のゲームが届く(これがPLAYDATE=遊びの約束という本体名の由来ですね)など……があります。
このゲーム機は、限定発売ではなく通常販売されますが、現在プレオーダー組の出荷中です。自分は3番目のグループにあたり、現在5番目のグループの予約を募っています。その出荷は2023年を予定されています。
価格は、$179ドル。おしゃれなカバー付きで199ドル。これにUSからの送料、さらに円安で割高感が否めませんが、これには24本のゲームが含まれます。ゲームタイトルの中には、塊魂の高橋慶太氏、ツボ男のクソゲーでおなじみのGetting Over ItのBennett Foddy氏などのスター開発者も名を連ねています。
追記:価格改定後の本体価格は199ドルです。
また、プレイデートは所有者全てがゲーム開発者になれることを標榜しており、ブラウザで簡易的にゲーム制作できるエンジンや、SDKキットを公開中。制作したゲームは、パニックに上納金を納める必要がなく、自由に公開・販売することができます。
注意点としては、日本語に対応していません。パニック日本支社があるのですが、日本語化は販売台数次第との返答なので、ユーザーが増えて欲しいです。そのためにも今後もプレイデートの魅力を発信していこうと思います。
あとWi-Fi接続が必須です。
さて、基礎的説明はこれくらいで良いかな? 数日間ですが、試すことができましたので、開封の儀と本体ファーストインプレッションを記事にします。
本体
開封
パッケージです。洗練されたデザイン。開発が発表されてまもなく、初期からこのパッケージデザインは公開されていました。コンセプトがずっとぶれてないということですね。
ぱかっと開けると、本体。
本体詳細
本体は、見た目よりもずっしりしていて、上質感があります。
デザインは、電子機器メーカーのティーンエイジエンジニアリングが協力しており、ポップさとクールさが高い次元で融合して、所有欲を満たしてくれます。
ビルドクオリティも高いです。試遊イベントで触ったときよりも印象が良いです。組み立ては、マレーシアにあるシャープ系列の組み立て工場で行われているらしいです。
ピントが……
底面に右からマイク、イヤホンジャック、USB-Cコネクタ。
上面に電源/スリープボタン。LEDのインジケータも付いています。充電中に赤く光ってたんですが、なぜか使用しているうちに光らなくなりました。新しくゲームが届いたとき、光って知らせてくれます。
緩衝材のスポンジが少しくっついていますが、擦れば取れました。
ピントお……。
右側面にプレイデート最大のアイデンティティであるクランクが格納されています。
強度に関して心配の声が見受けられました。ヘタってくると本体にぶつかることがあるみたいです。
クランクの持ち手が格納される穴の奥に、リセット(工場出荷状態)スイッチがあります。尖ったもので押す感じなので、誤ってリセットすることはないと思います。
正面に十字キーとABボタン。ボタンの押し心地は硬めのプチプチ感触。ヘタリとかなければ、この感触は自分にとってベストなものでした。すごく良い!!
ボタンとクランクの他、マイク入力、加速度センサーなども備えており、これら入力を駆使したゲームが出てくるのが楽しみです。
画面右にメニューボタンとパワフルなスピーカーがあります。
付属品
付属品は、USB-CtoCケーブルとマニュアル。
カバー
オプションのカバー。ロディアのメモカバーのようなフリップ式。
装着は背面に爪があるので、それを本体四隅の穴に差し込みます。磁石で固定される仕組み。
iPadのように、蓋を閉めると自動でスリープになるという機能はなかったです。
重量
重量は本体のみで85グラム。
ニンテンドースイッチが398グラムで、ジョイコンが約50グラムくらいです。
小さくて、中身が詰まっているので、見た目よりもずっしりしてます。
カバーをつけると130グラム。カバーが結構重いですね。
ディスプレイについて
プレイデートの欠点の中に、バックライトなしのモノクロスクリーンへの不満が目立ちますが、コンセプトを鑑みれば、これは欠点ではないです。この特徴が我慢できないのなら、そもそもターゲットではない人なのだと思います。
シャープ製のプレミアム品質の高反射型スクリーンで、セブンイレブンの旧型コーヒーメーカーにも使用されているものです。中華製の安価なフルカラー液晶よりも単価が高いそうです。
十分な明かりがあれば、高精細でパッキパキの写り。昔のモノクロ液晶のようなチラツキが少なく、素晴らしいディスプレイです。
思ったよりも反射の映り込みが少なく、個人的にはとても満足できました。
海外のレビュアーさんが言っていました。
このスクリーンは、かつての伝説的な携帯ゲーム機を懐かしむものです。光の反射で見にくいとか、暗いところでプレイ出来ないという不便さも理解できる。しかし、逆にその不便さこそが、このゲーム機を特別たらしめるのです。その特別な体験を楽しむのです。
見た目カワイイし、想像以上に楽しい
正直、ゲームタイトルそのものはあまり期待していませんでした。
カワイイ見た目の置物的でも十分満足できるだろ、と思ってました。
最初に届いた2つのゲームをプレイしてみて、想像以上に楽しく、実用的なゲーム機であることに驚きました。
コンピュータの性能が上がり、ゲームの表現が進歩して、実写と見間違う3Dゲームが普通になっても、レトロな2Dのドット絵ゲームが不滅であるように、モノクロのゲームであっても、その楽しさは健在でした。
スマートフォンで無料ゲームが遊び放題の現代、携帯ゲーム専用機が存在するポテンシャルを確かに感じました。
今後配信されるゲームが楽しみです。
ちなみに、プレイデートの本体容量は、4ギガで使用可能領域は約3.6ギガ=約3600メガバイトで、ゲームタイトル1つが今回届いた2つのゲームが20メガバイトでしたので、同程度の容量なら150本以上インストールできそうです。
ちょっと気になる点
ABボタンの印字が印刷なので、カスレていってしまうことが想像できます。彫り込みか、昇華印字などが嬉しかったです。
バックライトなし、モノクロ液晶、ロースペックCPUなど、電力消費が少ないことが期待でしたが、それほど電池の持ちはよくありません。
存外ゲームが面白くて、スキマ時間についつい触ってしまうことを考えても、電力ゲージがすぐ目減りしています。
スクリーンは基本スリープ状態でも時計が表示されます。時計表示のみの場合、3週間程度持つそうですが……。
幸い充電が早いので、モバイルバッテリーを持っていれば、出先ではほぼ無限に遊べると考えてよさそうです。
今後の予定
大きなニュースがあれば、今後も「Playdate情報Update」を更新していきます。
今後はゲーム紹介・レビューもしていきたいと思います。どういうラインナップで届くかネタバレになってしまうので、その点はご注意ですね。
社外製ゲームの導入も記事にしたいです。
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