ウルトラライト指向の自分らしからぬ選択でしたが……。
今年よりキャンプを始めました。登山用に買ったギアを転用していますが、クローズドセルフォームのスリーピングマットでは、キャンプ場の硬い地面に太刀打ちできず、快適な眠りをもたらしてはくれませんでした。
そこで、エアマットを導入することを考えたのですが、登山でも使える軽量なモデルか? それとも多少重くても絶対的安眠をもたらしてくれるラグジュアリーなモデルか? 悩みに悩んで、自分の懐事情的に、出せうる価格の最大のものを選んでしまいました。
詳しい事情は以前の記事をご参照ください。
さて、僕が選んだのは、アメリカ・ユタ州の豊かな自然からインスピレーションを受け、人体工学に基づいたユニークなデザインや独自構造など、独創的な製品を多数ラインナップしているアウトドアブランド「クライミット社」のKlymaloft Sleeping Padのレギュラーサイズです。
スリーピングマット界の王様と言えばサーマレストというイメージですが、そちらじゃなくてクライミットにしたのは、革新的なモデルを作っているという僕の勝手なイメージと、商品ラインナップが単純で選びやすかったからです。
クライミットといえば、ウルトラライトなモデルのイメージですが、 クライマロフト スリーピングパッドは、同社初(たぶんね)の快適性重視なモデルとなります。価格も定価で約24000円と、日本でラインナップされているスリーピングマットの中で一番高価です。ちなみに、今年4月より発売開始したばかりのモデルということも、レビュアーとして飛びついた要因のひとつです。
外箱。Switchはサイズ比較用です(笑)。
こういう立派な箱がついたアウトドアギアは、新鮮な気持ちです。
こちらの製品の特徴は、空気と低反発フォームのハイブリットということです。
収納時のサイズ。
スペック上は、約29×20cmとなっています。
コンプレッションすれば、多少は小さくできるかな?
収納袋を解いたところ。スタッフサックではなくて、巻物状の収納袋で、キチキチに折りたたまなくてもよいのは使い勝手がよさそう。
ただし、重さが結構あります。
スペックシート上の1.1キロはオーバーしています。
本体とベルトのみだと1キロちょっとなので、収納袋がかなり重い。マットをカバーするだけの機能に約100グラムはいくらなんでも重すぎる。裸のままか、ビニール袋に入れようかな。
付属品です。本体を留めていたベルト、修理パッチ、ベント、バルブの使用方法のマニュアル。
それでは膨らませてみましょう。
裏側にバルブがついています。
逆止弁になっていて、INFLATEになっている状態で、ここから息を吹き込みます。
口が広いので、簡単に空気を吹き込むことができます。容積がでかいので、二十数回は空気を吹き込みました。頭クラクラ。クローズドセルマットは空気を膨らます手間がないのはメリットですね。
これが膨らませた状態。
サイズは、約183×58センチで、厚みが9cmとなります。
太ももあたりから上部分だけ三層構造になっています。
一番上のレイヤーが、ソフトストレッチポリエステルトップで、この素材、すべすべでめちゃくちゃ肌触り良いです。汚れた時はどうすれば良いんだろうか、ってそこは悩みどころですが、自分はこの生地感、めちゃくちゃ好きです!!
二層目が、低反発素材です。テンピュールみたいな感じかな、と思ったら、もっと軽くてスカスカした質感です。軽量化のための肉抜きがされています。
三層目、ならびに脚の部分がエアマットになっています。
エアマットを試すのが初めてなのですが、胡座をかくなど重量が集中すると、簡単に地面に触れてしまいます。体重を支えるほどの反発性はないんですね。なので、低反発素材があるぶん、断熱性は高いと思います。横になったときの寝心地は、素晴らしいです。クローズドセルマットと比べると悪いですが、雲泥の差です。下手をすると自宅の敷布団の寝心地より良いです。
裏地はザラっとした生地感。どれくらいの強度があるのか、ちょっと僕にはわからないです。地面に直ではやはり穴空いてしまうんでしょうか。それなりに厚みのあるグランドシートが必要なのかな。自分、グランドシートは、SOLのエマージェンシーブランケットっていうペラペラなやつなんでそれだと無理かな。……価格が価格なので、パンクは避けたい。
高価なだけあって、作りが良いですよ! 良いギアを購入したな、って実感あります。
空気を抜く時は、黄色い弁の部分を爪を引っ掛けて裏返します。
このように中途半端状態にすると一気に抜けます。あとは縦で半分に折って、くるくると巻くだけです。
最初、この逆止弁のゴムが劣化したらどうするんだ、って思ったんですが、多分このパーツだけ交換できそうですよね? おそらく販売元に問い合わせしたら交換パーツ送ってくれそう。その点考えても並行輸入品ではなく、正規代理店から買ったほうが良さげです。
スリーピングマットは、早々にモデルチェンジなどしないでしょうし、長く愛用していきたいです。
次はいよいよ雪中キャンプ(次の休みまで雪が残っていれば)ですね! 楽しみだ!!
レギュラーサイズ(レビュー品と同等)
XLサイズ