数年履いてないスウェードのデッキシューズがあったので、オイルバケッタ風加工をすることで、復活させようと思います。
うまく行くかは未知数ですが、どうせ、このまま履かないくらいならの精神です。
オイルバケッタとは、スウェード革やヌバック革などの起毛をオイル等を浸透させて叩いて寝かせたヴィンテージ加工の一種です。スムースレザーと同じとまではいきませんが、上の写真の黒い靴のようなツヤ感がでて、雨にも多少強くなるようです。
ただ、今回チャレンジするのはあくまでオイルバケッタ風でオイルやクリームでベタベタしてホコリを吸着しやすくなります。また一度この加工を施すと元にはもどりません。リセールとか考えている人はやらないほうがいいでしょう。
今回のドナーです。アトランティックワークスというアメリカのシューメーカーで、日本ではビームスなんかで取り扱いがあるようです。これも別注モデルみたいで中敷きに刻印がありました。
ハンドソーン製法で、マッケイ縫いで、メイドインUSA。結構いい靴なのかな? たぶん5000円くらいでヤフオクで買ったと思います。
全然履いてなくて、靴底は十分残ってますが、アッパーはなんか埃っぽくてカサカサしてしまっています。靴紐と靴の中にはときどきハンドクリームを塗り込んでました。
真鍮ブラシでかるくブラッシングして、シューホールの緑青をかるく取りました。
使うクリームは、食用オイルは駄目で、油分を含んだ靴クリームを使えば良いみたいです。どれがいいのか分からなかったので、自分はコロニルのレザーワックスにしました。
アウトドア用の靴に使うクリームなんですが、スムースレザー、オイルレザー及びオイルヌバック製の登山靴用保革・防水ワックスとあり、スウェードに使えるとは一文もありません。なので、使用は自己責任でお願いします。
ちなみに、アウトドア製のヌバックレザー靴は、かならずこういうワックスを塗らないと駄目らしいです。雨や泥、紫外線、雑菌などから、革を守り岩で擦れる摩耗にも強くなるそうです。
指先につけます。
乳白色の少し硬めのクリームですが、体温でサラサラになります。
主成分はオリーブオイル、ワックス。なんかカビそうですけど、逆にカビにくくなるらしい。
ちょっとつけてみました。
ワントーン色が濃くなります。
多分イケるでしょ。
指先につけて塗ると、かなり濃くなってしまってシミになってしまいそう。
手のひらに伸ばして、ペタペタと広く伸ばしていきました。
何度かに分けて徐々に浸透させていきます。
一巡目。これだけでも結構いい感じですね。
水分失ってカサカサしてたのが、蘇りました。
何度か塗り込むとこんな感じ。まだ塗りたてなので、色ムラが強くでてますが、何日かたてば落ち着くのではなかろうか。
特に踵のところはいい感じにグラデーションになってかっこいい!!
まだまだ暑い日々が続くので、活躍する機会はありそう!!
個人的には大成功だ!!!
状態をみて、追いクリームするか決めよう。
追記:数日、かるく日光浴と風通しをしたら、より風合いが馴染み、オイルのベタつきも少なくなりました。
クリームはここらへんと迷った。
参照にしたブログでは50グラムらい使ったとありましたが、自分の使ったクリームだとせいぜい15グラムくらいの使用量でした。