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さらば、新人くん。彼の最後の言葉。

底辺企業の底辺社員の底辺な愚痴です。

数年採用できていなかった新卒枠での採用者が、なかなかの逸材で、指導を重ねても改善がなかなか進まず、ついに最終警告となって、その進退が決定するというところまで行ってしまいました。

 

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一年以上、指導しても成長が微々たるものだったのですから、たった数日の間で劇的な成長を期待はしていないだろうと、個人的には考え、とにかくやる気を見せること、その一点だけでもアピールするのだ、とアドバイスしました。

 

その後の数日は、いつも前工程が仕上がって製品が上がってくるのを、ぼーっと立ってまってるか、人に次の指示を聞けばいいのに、コミュニケーションできずに、前工程の状態を見てくるだけで、フラフラ歩いて帰ってくるような状態だったのが、仕上がった製品をたとえ一枚だけでも先行して持ってきて、機械のセットなどの準備するようになりました。

今までどうして出来なかったんだよ! と突っ込みたくなりますが、一応の成長ですし、会社を辞めたくないという意志を感じました。

しかも、そんな様子を上司はバッチリと見ていて、うれしくなって僕は彼に、「今の様子を、上司はちゃんと見ていたよ! どんどんアピールしよう!!」 と発破をかけました。

 

その後、僕は夜勤シフトになり、彼の仕事っぷりを見ることはできないまま、彼の進退が決まりました。

 

彼は、会社を去ることになりました。

上司の判断は、この数日の彼の働きっぷりを見たが、何も変化がない、とのことでした。

 

ハァ!?!?

言うにことかいて、変化なし、だとう!?

ふざけんな、ボンクラ!!!!

お前の目は節穴か!?

そんな観察眼で、部下を評価してるのか、と首を締めたくなりました。

 

まあ、要するに数日様子を見るというのは、会社へのワンクッションで、最初から彼が辞めることは決定していたってことなんでしょう。クソが。

僕が彼なら、「変化なしってどういうことですか。それってあなたの感想ですよね。ちゃんとデータで示してくれませんか?」 と、ひろゆき化していたと思いますが、彼にはそこまでする知恵も意志もありませんでした。ただただ、年上の大人たちの言葉に言いくるめられ、自らの意思で退職を決めたことにしました。

そうです、会社都合ではなく自主退職ということになりました。組合的には、大きな損害も出しておらず、ただただお荷物社員という理由では、クビにすることができず(むしろ上司の指導力不足ということになる)、会社都合退職では職歴に傷がつくよとかなんとか言って、自主退職に追い込んだということです。

そのあとで、上司たちはタバコ部屋で、「すごく落ち込んでたな。引きこもってしまわないだろうか」 と漏らしたそうですが、次の職の心配をしながら、そのセリフはマジでクソ。やってることは、無責任な厄介払いでありながら、自分は善良な人間でいたいのです。

 

落ち込んでいる彼に、なんの言葉もかけなかった自分も同類かもしれません。

自主退職に追い込むしかないのですから、ゴネれば残ることができる、とは言いませんでした。

退職が決まったあとも、彼自身からは、何も言ってくれなかったからです。

最後まで、彼から自主的にコミュニケーションしてくれることはなかったんです。

そういう奴ということはわかってはいたんですが、心配しアドバイスしていた人間に、なにも報告もできないような奴は、もう勝手にしろよ、と思ってしまいました。上司に腹を立てている一方で、こいつに構う必要はないなって思ってしまいました。

 

新人君の最後の修業日までに、彼からなにかコンタクトがあれば、そのことは水に流そうと思ってました。

 

最後の日まで、彼から接触はありませんでした。

さて、皆さんなら最後の日はなんて言いますか。

普通なら、「お世話になりました」、「自分の力及ばずで、皆様の足を引っ張って」とか。

会社の判断に不服なら、悪態をつく、無言などもあるかもしれません。

 

彼の最後の言葉は。

 

「それじゃ、今日でおうちに帰ります」

 

……か、かわいいーーーーー!!!!

 

 

 

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