今週のお題「変わった」
程度の低い会社の愚痴です。
弟に僕のブログの中で一番おもしろいと評されています。
フェイクあり。
2年ほど前に配属された超人類新人くんが……変わった……のではなく、我々が変わりました。
当初、一年は面倒みて様子を見ようという話でしたが、一年が過ぎても上層部にうごきはありませんし、決定的なミスを待って解雇か、本人の決断を待つ、という状態のようです。我々もありのままを受け入れ、できるだけ干渉しないようにしています(一人を除いて)。
端的に言って、彼に思うことは『自分の意志というものが見えない』 ということです。
他者とコミュニケーションを取ろうとする意思がない(まわりが全部世話してくれ)。欠点を克服しようとする意思がない(まわりがフォローしてくれ)。自分から行動しようとする意思がない(まわりが指示してくれ)。不満を外へと発露する意思がない(まわりが察してくれ)。
自分がやっている作業になんの意味があるのか? 疑問にも興味もなさそうです。おそらく、自分の仕事が目的もなく地面を掘って埋めるという苦行であっても、彼は疑問も抱かず、むしろ今の自分のやってる仕事よりも単純な分、楽にこなしそうな感じです。
彼が社会に出るまで、そういうふうに生きてきたということなんでしょう。親や学校が構いすぎたのか、それとも放置してしまったのか。自分も同じ環境だったら、そうなっていたのかもしれません。幾度となく、それでは通用しない、変わろうとしないといけないよ、とは言ってきたのですが、三つ子の魂百までということなんでしょうね、多少は良くなったとは言え、大きな変化はみられませんでした。
そういった経緯で、ある意味、我々の指導力不足でもあるのですが(しかし、新人くんを立派な戦力に叩き上げるような能力がそもそもあれば、我々も今の会社には就職していないでしょう)、彼は見放される結果となりました。
一人、彼の指導に熱心な同僚がいます。指導に熱心というか……他者のミスが許せない性格と言いますか。怒って好転するような状態じゃないのに、新人くん本人が震えるくらいに強くしかりつけ(当人はなんで怒られているのかあまり良くわかってないため、その後も同じミスを繰り返す)、他同僚も上司もちょっとやり過ぎでは? って感じ。もしかすると怒ることでストレス発散したいだけなのでは?
これまで上司が動かなかったのは、嫌になって自分から辞めると言い出さないか、と期待していたのか? でも、新人くんは性格上、自分から辞めるなんていう意思はないし、新人くんにも「こんなのパワハラだ!」 と訴える意思がないので、かなり一方的です。
同僚同士で、新人くんの愚痴の言い合いの場を設けて、そこでガス抜きしたり(喜々として話してた……ま、自分もですが)、怒っても注意しても、彼にはわからないよ、意味ないよ、とはそれとなく言ったりしました。
結果として、指導に熱心な同僚の方が先に音をあげて、「もうコレ以上、こんなのとは仕事できない!」 と訴えるような状況になりました。
いじめが横行している学級で、誰も訴えていない状況では「いじめがない」ことになり問題が先延ばしになっていて、誰かがアクションした瞬間にドカンと噴火するような感じです。えらいこっちゃ。こういう状況って教師の職務怠慢だよね。会社の場合は……。
再三、我々が訴えてきたことですが、新人くんの状況を上司の要求で紙面にまとめて提出。
さーて……どうなるか???
自分の予想。
一番高い可能性。結局、なあなあになって現状維持。個人的にもコレが一番良い(志低い)。なぜなら、新人くんの能力不足で交代勤務ができない、つまり我々の夜勤が増えて給料が上がった。新人くんのミスや仕事量のカバーはやもなしと考えている。
指導に熱心な同僚は、またしばらく落ち着いて、時々暴発するので、いつものことと思ってる。
次に高い可能性。新人くんが部署替え。新人くんは他部署から飛ばされてきた人材なのだが、そこで使うと重大なミスをしでかし、業績にも直結すると考えられたらしい。うちの部署は、作業は煩雑だがミスをしても重大化しにくいので、預かることになったようだ。むしろ退職してもらうには、そのまま使った方が良かったのでは? うちの会社は優しいな。
問題としては、新しく配属された人員が使えるかが未知数。作業を覚えさせても、すぐに辞められることもある。教育コスト・時間を上層部はあまり考えていないので、本当に腹が立つ。自分の後から入った社員の数が両手では足りないのに、誰もいない。
3番目。シフト調整して、新人くんと指導に熱心な同僚を、同じ時間に入れないようにする。同僚を夜勤オンリーにするという処置。これは最悪。「こいつとは働きたくない!!!」 とワガママ行ってるやつが給料あがり、「仕事だがらしかたなし」 と我慢している我々が給料が下がる。これで大岡越前、名奉行! と思っているなら、会社には幻滅。オー人事の札を切る。自分が辞める、と騒いでも「ほなさいなら」 になりそうだけど。