4月のアベンジャーズ・エンドゲームに向けて、キャプテン・マーベルを見てきました。当初あんまり期待してなくて、「マーベル・スタジオ、商売うまいわー。くそー、1ヶ月後じゃレンタルは無理じゃん」って悪態ついてました。
……んが! いやー、素晴らしい映画でした!
マーベル・シネマティック・ユニバースで初の主演女性ヒーロー……そう、ヒロインではなくヒーローです! 本国ではフェミニズムに反感を持つ人のせいで、評価が低くなっているみたいです。むしろ、フェミニズムを抜きにしても、映画として価値ある一本でした。
ヴァースの失われた記憶を巡るサスペンス要素が良く、敵が他人に変身する能力は、わりと古典的ですが、仲間同士を分断させて、誰が敵かわからない緊張感があり、常にハラハラする展開でした。登場人物が絞られているせいか、状況がわかりやすかったです。シナリオが良いんだな。
以下ネタバレ感想となります。
キャプテン・マーベルについてフォーカスすると、彼女の生い立ちには、自分を男性より弱い存在として縛る社会に打ち勝とうとする反骨精神を感じます。
映画の中で、クリー人と思われていたキャロル・ダンバース(キャプテン・マーベル)が実は地球人であり、クリー人の対テロリストエリート特殊部隊スターフォースのリーダーであるヨン・ロッグの血を輸血されていたことが明かされます。
これは、創世神話のアダムの肋骨から生み出されたイブを連想します。アダムと一緒にt土から生み出された、最初の人間だったリリスは、男女平等を訴えましたが、神の怒りをかって罰を受けます。本来、女性から生まれるはずの男性が、「男性より生み出される女性」という神話によって、男性優位の社会構造の根拠としていたのです。ヨン・ロッグに打ち勝つことが、どれほど意味があるか、このことから伺えます。
力でもって男性に勝とうとするのは、ちょっと短絡的に感じてしまう部分がありますが、そこは今後に期待でしょうか。しかし、まー、強い強い。一人で艦隊に特攻する姿を見て「シャアかよ……」って思いました。
追記:ヨン・ロッグの素手でやろうぜ、にまともに取り合わなかったのは、あんた等(男性)の思惑には乗らないぜ、って意思表示なんでしょうね。
次に印象深いのは、キャロルの同僚だったマリア・ランボーです。ラボに向かうパイロットとして、協力してほしいと言われた時、彼女は「母」として守るべきものがあると辞退します。そんな彼女の背中を押すのは、自分の娘でした。このシーン、僕はとても感動しました。お母さんになることはとても素晴らしいことですが、それによって社会的な活躍の場が絶たれるというのは、現代の大きな社会問題です。そのことを象徴しているシーンに感じました。最初はチョイ役に思っていましたが、彼女はその後に活躍しますしね。
フューリーにSHIELD入りを打診されていましたが、その時はっとしたんです。彼女の娘さん……もしかして二代目アイアンマンになるんじゃないかな? って。ヴィジュアルがコミック版のアイアンマンに出てくるのにちょっと似てるなーって。予想が当たったら自慢します。
追記……ドヤァしたんだけど違うみたいです(恥)。
当初、敵と思われていたタロスですが、一部解せないのは、フューリーを射殺せよと命令したこと。これは観客をミスリードさせようとした映画的な演出だと思いますが……。他人に変幻自在になれる能力は、実はクリー人のインテリジェンスも同じなんですよね。後から考えると、後を展開を示唆していたように思います。
フューリーの隻眼の理由が猫(ではないけど)に引っかかれたせいとは……なんか伏線ぽい感じになってましたね。タロスが「まずいぞ」って言ってました。フランケンって感染するのかな?
サミュエル・L・ジャクソン、CGの力で若返っていました。
ガーディアン・オブ・ギャラクシーで敵だったロナンや、アベンジャーズ等で登場したコールソンなど懐かしい顔ぶれが出てきて、過去作もまた見たいと思いました。やっぱり商売うまいなー、マーベル・スタジオ。
亡くなったスタン・リーを偲ぶ演出がされていました。ちょっとやり過ぎだろ、と笑ってしまいましたが、「Thank you STAN」にはぐっとこみ上げてくるものがありました。
俄然、アベンジャーズ・エンドゲームが楽しみです。キャプテン・マーベルをどう絡ませるんでしょうか。ドクター・ストレンジの未来予想シュミレーションには、マーベルの存在を知らないだろうから、組み込めないと思うんだけど。あのパワーをみると、サノスと正面切ってやりあえそうですが、サノスはマーベルの力の源である四次元キューブ(インフィニティ・ストーン)を取り込んでいるので、それがどう影響するのか。
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