低レベルな会社の愚痴です。
最近……といっても2ヶ月ほど前に、我が部署に期待の新人がやってきました。
僕の部署は、若手が早くて数ヶ月、長くて数年で去っていってしまう魔の部署(ほかも同じかもしれませんが)で、10年前に入った僕が下から数えて二番目です。離職率高すぎ!!!
僕自身、3年未満でいくつかの職を転々としたため、偉そうなことを言えませんが、それでも10年勤めたってことは、そこまで悪くない会社だと思うんですけどねぇ。
その新人くんなんですが、僕は2ヶ月間、あまりタッチはせずだったんですが、先週よりペアになって仕事をすることになりました。
ぶっちゃけ、新人くん、すごく評判悪いです。
2ヶ月もすると、仕事に慣れてきて、一人で仕事ができてきて、ちょっとわかんないところがあれば、先輩にフォローしてもらって……という感じまで育っているレベルです。
ところが、この新人くんは……まあ……良く言えば、慎重派といえばいいでしょうか。
指示が書いてある紙の読み方を教えたはずなのに、2ヶ月後の現在でも、この場合はどうすれば……と聞いてくるんですね。ええっと……ここに書いてあるけど? あーーーーー。って感じ。なにあーーーー。って。ファブル? 君、ファブルなのかい?!
どうやら、うちの会社のこれまでの新人育成メソッドでは太刀打ちできない、新人類がやってきたみたいです。
世の中には仕組みがわかっていないけど、動かし方がわかるものってたくさん有りますよね。車だとか、パソコンだとか。昔はその2つが代表格でしたが、現代ではどんどん拡大していっています。最近の若い人(いやですね、こういう言い方)は、スマホの中に電池が入っているのを知らないとか、コンセントに刺すと充電される理由がわからない、という人もいるそうです。要するに結果だけわかればプロセスには興味ないってことなんでしょう。
僕たち旧人類にとって、同じことが求められている・応用可能であると明確なのに、新人類である新人くんには、まったく個別の仕事であり、逐一教えてもらう必要があるんじゃないか、と僕は愚考しました。
要するに、機械学習のように、膨大なパターンを新人くんに逐一教えていけば、彼も成長していくはずです。
そう考えた僕は、こうしろ、ああしろ、という直接的な指示ではなく、なぜこうしなければならないのか、というな感じで教育することにしました。
一日目
「今日はこれだけは覚えてほしい。なぜこれをするかというと………」
二日目
「昨日言ったことなんだけど。なぜこれをするかと言うと……(2回目)」
(なんで初耳です、みたいな反応するんだろう。双子なのかな。最初で躓いてしまった)
三日目
「ねえ、今回で3回目の説明なんだけど。僕の言い方が悪かったかもしれないから、もう一度説明するね」
「あーーーーー」
「! その反応。わかった?(この確認の仕方よくないよね。わかったって聞いても本当にわかってるのかわからないもの)」
「あーーーー」
四日目
「(今日も……できてない、か)」
「あの……これなんですけど」
「いや、それ教えたけど。君、あーーーーってわかったみたいな顔してたけど。いや、マジすごいわ。ここまで話通じない人間初めて。どうしようかな。僕も正直困ってる」
……というような状況です。
僕が思うに、新人くんは四つ子なんでしょうか。それとも夜になるとブレインウォッシュして前日の記憶を全て消去している……?
もしかすると僕に、認識の齟齬があるのでしょうか。
明日できてなかったら、流石に語気を強めてしまいそうです。
とにかく、新人くんが育たないと僕の負担が増える。新人くんのフォロー、確認作業、今の所効果が得られていない教育の時間。その時間、僕の生産は止まってしまうし、挽回しようとして僕にミスが出てくる可能性がある。
どうすれば、新人くんを一人前にできるのか。
今のやり方でも、すこしずつは成長できるんでしょうが、とにかく理解度が低い。2つ、3つと詰め込むと下手をすると3つとも忘れてしまう。
あんまり、こっちがガンガン行くと、辞めてしまいそうです。
機械だったらそれはないんですけどね(皮肉)。
いや、案外、毎日ケロリとしているので、メンタルは図太いのか?
同族の匂いはするんですが、ちょっと何考えているのかわからないです。
今回組んだオッサン、口うるさいなぁ、としか思われて無かったら嫌だなぁ。