昨年から、やべーやべーって界隈で騒がれているインディーゲームをお正月休みからプレイし、先日クリアしました。
ああ! 次の文章から、すでにネタバレになってしまうので(一応、今回のレビューでは、ストアページで紹介されている部分のみの紹介にしますが)、気になってる人は読まないようにしてください! 僕は、こうやって騒がれる前に、プレイしたかったです。
ネタバレ厳禁! なんて言われると、なるほど、なんか大きな仕掛けがあるんだなって、それ自体がネタバレになってしまいます。そういう身構えなしにプレイしたかったな~。
しばらくしたら遊ぼうと思っている貴方! このゲームの鮮度はどんどん落ちてしまっています。はやくプレイしましょう!
インスクリプションは、スライ・ザ・スパイアより一気に人気に火がついた、デッキ構築型のローグライクカードゲーム……の皮(オオカミの?)を被った脱出ゲーム……かと思ったらホラーゲーム? ミステリー? ……はたまた????
重層的で超リッチな作りと演出……ああああ、これ以上は言えない!
あなたは、山小屋の中にいて、眼光するどい奇妙な老人と相対して、カードゲームに興じます。薄暗いろうそくの陰鬱な明かり。老人の眼光は狂気に彩られています。
UIがとても素晴らしい。見やすいか、と言われると、見にくい! しかし雰囲気がバッチリです。こういう雰囲気で真・女神転生VのUI作ってほしかったなぁ。
カードゲームは、遊戯王のようなモンスター(動物)同士を戦わせて、生贄にして、競い合うもの。小物や演出が素晴らしく、痛々しくて暗黒魔術めいた胡散くささが漂います。
とにかくゲームの作りは丁寧でリッチで、びっくり仰天します。
これ、VR版が出たらやばいだろうな。
ボスバトルは特殊ルールが発生し、こんなん無理!!! と初見は絶望すること請け合い。
巧妙に散りばめられた謎を解き、ゲームオーバーとリスタートを繰り返すうちにカードデッキは成長していきます。
このレビューを見て、このゲームの全貌が見えて来た、と思ったら、それは大間違い……。
このゲーム、めちゃくちゃ凄いです。
変なことをやってる作品を「実験的」と評することがありますが、そういうとどこか行き当たりばったりな未完成作品という印象が出てきます。このゲームは革新的と評したほうが良いかもしれません。まさしく小説や映画ではできない、ゲームならではの体験でした。