2月28日に発売して、ビジュアルに惹かれてスグ購入したゲームです。
イリス・アンド・ザ・ジャイアントは、トレーニングカードとローグライクRPGを融合させたゲームで、そう聞くと「ああ、スライ・ザ・スパイアみたいなやつね」と思うんですけど、同じカードゲームでもかなりシステムは違います。
スライ・ザ・スパイアは、トランプで言うとスピードと言う感じかな。その場の状況判断で勢いでプレイできてしまう感じ。イリス・アンド・ザ・ジャイアントはソリティアって感じでしょうか、数手先を読んでじっくりプレイする。バトルそのものでは、おおきな感情の起伏は起こらず、淡々とした地味なプレイ内容になりがちかもしれませんけど、じっくりプレイできます。
主人公のイリスは、自分の世界に閉じこもりがちな多感な少女。学校に馴染めず、そんなありのままの自分を親にも理解してもらえません。イリスは、自分の心象世界をさまよいます。向かってくる敵は自分が考えたキャラクターたち。そこには自分の埋もれた記憶と怒れる巨人が眠っていました。美しいアートスタイルとセンシブルなストーリーが印象的な作品です。ちょっとグリスを思い出しますね。
smoglog.hatenablog.comIris and the GiantはWindows、Mac、Linuxにて発売中。コンシューマ機にも移植して欲しい作品です。
カットシーンはフリーハンドの水彩画で展開します。文章量はそこまで多くありません。
ゲームプレイ時は、切り絵のようなアートスタイルになります。
ベタ塗りの色使いが印象的です。
ルールは結構単純です。
手札をすべて失うか、意思というライフポイントをすべて失うとゲームオーバーです。
敵は3×3などのマス目に配置されます。敵は毎ターン同じ行動をします。いろんな特殊能力をもっているので、先に倒すべき敵、後回しにしても良い敵などマネージメントして攻略していきます。
手に入るカードの種類は少ないです。
連続攻撃できる剣、遠距離攻撃できる弓、鎧や盾などを敵が装備していても一撃必殺のダガー、敵の位置を交換できるムチ、横一列に攻撃できる斧、縦一列に攻撃できるファイアなど。アンロックされる強力な魔法や、レベルアップしてアップグレードなどもできますが、種類が限られていて、基本一回使うと無くなるので、自分がどのカードを所持しているのか把握していることが大事です。
直接攻撃しかできない敵の場合、宝箱などが障害物となって攻撃できないため、弓で一方的に攻撃できます。
物理攻撃無効の盾を持っている敵の場合、魔法カードが無いと詰みます。カードは宝箱から入手できますが、強いカードを無駄撃ちすると、簡単にゲームオーバーになってしまいます。カード一枚一枚の重みがすごいです。
カードは毎ターン一枚は使用しないといけません。
また、スタックしていくため、回復カードを無駄に貯めるとそのぶん選択肢が無くなっていきます。上の写真は、回復カードが3枚溜まって攻撃手段が無くなってしまった。敵の弓矢に一方的に嬲られるパターン。
この敵は、ターン中に3体同時に倒さないといけない敵。斧があれば楽ですが、剣が3本でも大丈夫です。
1階層ごとに進んでいきます。ゲームオーバーすると最初からですが、得た経験値でカードアンロックすることができます。
また、バトル中に思い出を開放することで、手札が増えるなどの能力を開放することができます。
敵は、条件を満たすことでイマジナリーフレンド(想像上のお友達)という仲間になり、特殊能力を発動して冒険を助けてくれます。
じっくりと楽しめる良いゲームだと思いました。
お話も胸に刺さるテーマで、きちんと最後まで見届けたいと思いました。