こちらは韓国のインディーズ開発者が発表したシングルプレイのゲームで、iOS版とアンドロイド版があります。
中毒性が高すぎて、確実に時間を浪費してしまうからプレイはオススメしない……と聞いて、案の定カリギュラ効果で購入してしまいました。
価格は360円の有料アプリですが、その価値は十二分にあります。今後のアップデート予定もあります。
課金要素もありますが、これはゲーム内ポイントを利用したランダムのアンロック要素を、直接指定して解除するものであり、時間をお金で買う類のものなので、忙しくて余裕がある人向けですね。ランダムでアンロックされる要素もドキドキ・ワクワクのゲーム性があるので、通常プレイでは無視しても良いと思います。
肝心のゲームの説明ですが、プレイヤーは魔王(キャラクター選択あり・なぜか全員女性)としてダンジョンを運営しています。襲いかかる冒険者たち(なぜか全員女性)から自身を守るため、モンスターを使役し、罠を作り、ダンジョンを拡張します。
ジャンルとしては、できるだけ長い日数を生き延びて、死んだら引き継ぎ要素を利用して繰り返し挑戦するローグライクゲーム(不思議なダンジョン系)、ウェーブ毎に襲ってくる冒険者から自分を防衛するためにモンスターや罠を配置するタワーディフェンスゲーム、選択肢やパワーアップポイント、デメリットなどを駆け引きするカードゲームを複合したものになります。
このゲームの良い点は、チュートリアルが蛋白であることです。
システムは正直入り組んでいて、かなり複雑になっています。
「この要素の存在意味がわからない……」ということも多くあるのですが、ゲームを勧めていくと有効であることが徐々に明らかになっていきます。
最近のソシャゲのチュートリアルって非常に丁寧ですが、毎回同じ流れでチュートリアル半ばで飽きてしまうことも多いですよね。ソシャゲはガチャ要素が一番面白くて、肝心のゲームはつまらないことが一番の問題点だと思いますが、この点も思考停止に陥ることなく開発者は考えてほしいところ。
飽きさせないひとつの要素として、ランダム要素が多く、常に選択しなければならないという点。選択肢があり、自分でチョイスできるというところが重要だと思います。
これもまたソシャゲの話ですが、ゲーム中は思考停止してポチポチ押すだけになってしまい、ガチャは出た瞬間結果が決定してしまっている。これで楽しい訳がない。
このゲームではキャラクター抽選が何度も行えて(魔法石も貯めずにね!)、さらに3つの選択肢があります。しかも星の多いキャラが一番良いって訳ではない。戦闘部屋とスキルの相性、また融合モンスターの素材として、レアリティの低いキャラのほうが嬉しい場合もあります。
最後にドット絵の魅力。
このゲームに登場するキャラクターの多くは女性キャラで、いっそ清々しいほど。
小さな小さなピクセルアートのキャラクターの胸部がしっかり揺れている様を見ると、開発者の侠気に心が滾ってきます。
キャラクターや罠、強化・継承要素、便利機能などが徐々にアンロックされていき、画面は賑やかに、継続戦闘能力もアップしていき、ますますゲームにのめり込んでいくことになるでしょう。
攻略サイトなどは見ていないので、効率が悪いのかもしれない……しかし、それを経験則や自分の考えで洗練させていくことこそが、このゲームの醍醐味なのだと思います。
ゲーム自体は、スマートフォンゲームとして、あくまでカジュアルな作りとなっていて、スタミナ要素やオンライン要素もないため、好きな時にちょっとした隙間時間で遊ぶことが可能……しかし、高すぎる中毒性故に、10分のつもりが1時間……そんなこともしばしば。プレイされる際は、ご注意を。
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