アーティストのutomaruさんによる、留之助商店10週年記念ステッカーデザインをミロクトイ金子ヨヲヘイさん造形によりソフビ化。モチーフは1983年公開の映画『食人族(原題:Cannibal Holocaust)』。映画ライターだったという留之助商店店主の来歴ならではの作品ではないでしょうか。
全高約29センチ、未彩色ソフビ3パーツ(本体:赤成形にメタリック素材配合、棒:茶色成形)、金属スタンド、限定30個。
届いてびっくり。
かなりの大物。
しっかりとしたパッケージです。
utomaruさんは東京で活躍するフリーランスのイラストレーターで、最近初の作品集を発売(買い逃してしまった……)。フラットな塗り・大胆な色使いのキュートな女の子をモチーフにした作品が多い印象。どことなくレトロフューチャーな感じがするのが良いですね。
……ってか、この10週年ステッカーって先着25名限定だったんですね。
よくぞ、手に入れておいたものだ……。
次回は有料でいいので再販してほしいですね!
食人族は、今で言うブレア・ウィッチ・プロジェクトのようなドキュメンタリースタイル映画で、センセーショナルな内容と広告により、事実と勘違いする人が続出、興行的にもヒットを飛ばしました。同時に、当時の子供たちにトラウマも植え付けてしまったそうです。
映画の内容についてはここでは触れませんが、動物虐待シーンが全て本物(実際に痛めつけて殺した)らしく、監督が言うには「殺した後で食べたから問題ない」らしいんですが、時代が時代とは言え、意識高い僕は正直「No!!!」なんで、今後も見ることはないでしょう。
個人的にはムナクソ悪い映画に思いましたが、ソフビはデフォルメが効いていて、良い意味で血生臭さがスポイルされています。
若い人の感性が言うところの「グロカワイイ」というものでしょうか?
マスコットキャラクターになったゾンビや生首ストラップ、目玉のアクセサリーなんかに通じるものがあります。
映画は殺人・食人行為などのタブー表現とともに、ヌード・強姦といった性的表現がひとつのウリだった訳ですが、この作品も完全な裸身です。
乳首までしっかり造形されていますが、エロティックさとは無縁なのも面白いです。
ソフビ作品として特にエポックな部分は、ミミの中を実際に棒のソフビが貫通しているということ。
ソフビは実際のところ、表面(サーフェイス)だけの表現であり、中身は空洞(ヴォイド)であるのが普通です(内蔵入りという表現もありますが_)。
作品を立たせるために、金属スタンドが付属します。
これに棒を刺します。
この棒のパーツの長さがすごい。
棒の先端付近に返しが付いていて、これでずり落ちないようにしています。
上半身部分。
最初は、腰の部分でスッパリと分割線の目立つパーツ分けが不満だったのですが、分割状態で胸像になってとても良い。
難しいかもしれないけれど髪と体の境界線でわけられないかな、などと思った。
レロレロレロ。
ちなみに、カニバリズム(食人)とカーニバル(祭り)は同じ語源であることは有名な話。
超・遊べます。
下半身パーツで遊ぶのは、配慮して辞めておきます。
今後彩色版が発売されると思いますが、utomaruさん彩色バージョンとっても良いですね! この仕様で出ないかなぁ。
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