ミニマルなデザインが特徴的な『Super Hexagon』や『VVVVVV』の開発者として知られるテリー・カヴァナー氏による新作は、デッキ構築型ローグライクゲームにサイコロの目の運要素をプラス。カートゥーンのようなグラフィックも魅力的です。
最近スイッチ版も発売しました。このレビューはPC版をプレイしての感想です。
プレイヤーは、夢の実現のため、プレイする度に構造が変化するダンジョンに挑戦します。このダンジョンは、オーナーのレディ・ラックが主催するリアリティ・ショーという設定。ここでは、プレイヤーはサイコロの姿に変化され(奇術?)、モンスターと戦いゴールを目指します。
キャラクターたちは、全部で六種類。能力がことなりますので、プレイアブルキャラを変更する度に新鮮なプレイができます。
キャラとストーリーはプレイするごとにアンロックされていく方式。
ダンジョンはマス目方式になっています。
バトルは、サイコロを使った運要素も絡むものですが、単純に大きな数字を出すと良いのではなく、条件にあった目を効率よくスキルと絡めることが重要です。能力でサイコロを増やしたり、出目を変化させたりして、シナジー効果を発揮させるのが楽しい。
デッキ部分は装備品として戦闘外で自由に構築可能です。
ガードゲームベースのスライ・ザ・スパイアとは異なり、装備枠が限られているので、敵モンスターの特性を学んで覚えて、最適装備で挑むことが重要です。
キャラクターによって、かなりプレイフィールが変わります。
発明家は、戦闘ごとに装備をすてて、新しい能力を得るため、必勝パターンができても、それを捨てて、新しい戦法を生み出さなくてはいけません。肝心の大ボスのところで、弱体化しちゃったりして……。
魔法使いは、サイコロで魔法書を呼び出すところからバトルがはじまります。最初、意味がまったくわからなかった……。
デッキ構築型ローグライクゲームは、スライ・ザ・スパイアのヒットにより、フォロワーがたくさんいます。結局スライ・ザ・スパイアが安定して面白いよね、という結論に至ることが多いですが、ダイシーダンジョンズもそれに当てはまるかというと、これはちょっと毛色が違いますね!
スライ・ザ・スパイアのプレイフィールをトランプに例えると、スピード。本当は急かされるところは特にないのですが、スライ・ザ・スパイアをプレイしていると、だーっと考えなしにカードを繰り出し、出し間違えることが多いんですよ、ぼくの場合。
対して、ダイシーダンジョンズは、ソリティアっぽい。テンポは良いのですが、毎ターンじっくり考えてプレイできる余裕を感じるんです。サイコロを使うせいか、ランダム性は高めですね。敵の行動の予想もありませんし。ライフポイントの管理がシビアなのは、同じです。レベルアップで完全回復という昔ながらのRPGっぽさがあるので、攻撃が最大の防御です。