ニンテンドースイッチで先日販売開始されたアクションパズルアドベンチャーゲーム「GRIS」です。steam版はウィンドウズ、Mac両方あります。
グリス……スペイン語で灰色という意味で、主人公の名前でもあります。このタイトル、すごく重要。
水彩画と緻密な手書きアニメーションを思わせるアートスタイルを購入するつもりで、ビジュアルだけでも1780円の価値ある! と購入しましたが、このゲーム、面白いです!
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他にもレビューしてないゲームが積んである状態ですが、これはいち早く記事にしたかったのでアップします。まだ自分もプレイ途中ですが、ネタバレ含みますので、注意。まっさらな状態でプレイしたほうが、驚きの連続で、より楽しめると思います。
物語はセリフなど一切なく、丁寧なアニメーションによって語られていきます。
最初の場面は、主人公のグリスが大きな手のひらの上で嘆いているシーンから始まります。この場面、西遊記のお釈迦様の手を連想しました。なにかの喪失を悲しむようで、ある意味、別の何かからの開放を暗示しているかのようです。手のひらが砕け、真っ逆さま……。墜落した先は、彼女の精神世界です。
これ操作してるんだぜ #NintendoSwitch pic.twitter.com/jClMVxeSm9
— スモッグ (@smoglog) 2018年12月16日
表現能力が上がり、ドット絵ではなく、アニメーション描画するゲームも増えてきましたが、それでも僕はドット絵が好きでした。バタ臭いスタイルが嫌なのか?
GRISのアニメーションは心地よいんです。
その理由はなんだろう?
背景が基本的に静止画のように動かないことにあるように思います。ヌルヌル動くキャラクターと精緻なイラストのような背景の対比が、超現実的な不思議感覚になります。
序盤、まさしくタイトルどおりの灰色の世界を、深い悲しみにくれながら、しかし彼女は前に先を進みます。自分の失った「何か」なのでしょうか、光り輝く星を集め、パズルを解いていきます。
「導きの星」という言葉もありますが、星を辿っていくことで、最初の色を取り戻します。
モノクロの世界が色づいた瞬間、電気が走りましたね。
ずっとテキストは皆無ですが、「うわーっ、そういう話かぁ!」って。
灰色の女性が、ひとつひとつ色を取り戻してく話です。
失った色がそのままステージ構成になっています。
取り戻す度に、素晴らしい景色が待っています。
操作は、とても単純で、最初はジャンプくらいです。
でも、後にできることが増えていきます。
最初に獲得したのは、ドレスが立方体になる能力です(その後、増えるかまだやってないのでわからないけど……多分増えると思う)。
立方体になると体が重くなり、突風に飛ばされなくなったり、重しになったり、何かを破壊することができます。
すごく面白いと思いませんか?
女の子の体が重く不格好な立方体になってしまうビジュアルが、まず面白い発想ですし、ひとつの能力を後から獲得して、何種類もできることが増える。
基本操作をまず覚えてから、追加の応用操作をできるようにする……こういうやり方をレベルデザインと言いますけど、素晴らしいゲームってこれが上手なんです。いきなり全部の操作ができると、操作が難しく感じますし、新しい操作が追加されることで、ゲームに飽きさせない。
最初から着ていたドレスに、そんな能力が隠されているとは予想もしませんでした。
昔話に姥皮という想像上の衣があります。身に着けると老女の姿になり脱ぐと、もとの美男か美女の姿に戻ります。いろいろな姿に代われるというのは、いかにも女性的なアイテムと思いました。
GRIS、めちゃくちゃオススメです。
難易度ですが、このゲームには死がないので、じっくり遊ぶことができます。もしかしたら何か取り忘れて、このパズル解けないのかも? って思うシーンでも、そこから戻れないようになっているので、安心してここにあるものの何かを見落としていて解けないんだと思えます。パズル自体、理不尽な難易度ではありませんが、解いた瞬間、面白いこと考えたなぁと気持ちよくなれます。
おそらくゲームクリアには関係ない、チャレンジング要素として、難しい場所にある星(セレステのイチゴのような感じ)もありますので、やり込みたい人も満足できると思います。
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