エヌビディアの新グラフィックカード「RTX30シリーズ」が今月発売しますが、その裏でひっそりとディスコンされてしまう規格があります。それがVirtual Linkです。
参照:「VirtualLink」がひっそりと終了か、公式サイトがアクセス不能に
え? なにそれ? っていう人もいると思いますが、これは2018年8月、「RTX20シリーズ」が発表された時に同時に登場した、VR機器をUSB-Cケーブル一本でつなぐことができるという夢の規格でした。
リンクした記事によりますと、公式サイトのページが無くなり、そのことのアナウンスもないことから、人知れず消えてしまうことになったようです。予兆は、昨年の「RTX20SUPERシリーズ」からあったようで、自社開発のファウンダーエディションにはUSB-Cポートが付いていなかったみたいなのです。つまり一年ほどで、エヌビディアは普及させる意思をうしなっていたようです。あまりにも早すぎる消滅。VRが持て囃され、今が普及させる時! と勢い巻いたのが先走りすぎたのかもしれません。
僕が使っているグラボは、ギガバイトの2080SUPERなんですけど、わざわざVirtual Link用のUSB-Cポートがついているか、調べましたもの。結局VRヘッドセットは購入してないんですけど。
GIGABYTE NVIDIA GeForce RTX2080Super搭載グラフィックボード GDDR6 8GB 【国内正規代理店品】 GV-N208SGAMING OC-8GC Rev2.0
- 発売日: 2019/11/30
- メディア: Personal Computers
VR機器は一部ではウケてますけれど、まだまだ価格は高いし、いちいちセッティングするのが億劫だ、という問題点があります。オキュラスは供給が不安定なのもありますが、親会社のフェイスブックの繋がりを強くしていて、なんだか嫌な感じだし。HTCは微妙にお高いし、製品の存続もちょっと不安。安価になった次世代Valve Indexがあれば。HP Reverb2が結構良いって話なんですけど、まだまだ決定版と言える機器がでていませんよね……。オキュラスGOと同じ価格帯で、PCとつなげる機器かつ、装着感のよいものが出たらなぁ。
Virtual Link規格を採用していて、まだ発売していない機器があるようですし、それが爆発的なヒットをすれば、復活するかもしれません。もしくは後続規格の発表が控えているのか。なんにせよ、公式がまったくアナウンスしないというのは、不誠実だし、これがVR業界の現状のニッチさ、先行きの不安さを物語っているような気がします。
現状、Virtual Link用のUSB-Cポートは、モバイルモニターなどをUSB-Cから映像と電力を供給できてイイね! っていう、これまたニッチな使い方をされているようです。小さなPCケースとの組み合わせをすると結構良さそうだけど。エヌビディア以外のメーカーから出るグラボからもUSB-Cが消えるのか。そうなるとUSB-Cポートがあるグラボが貴重になるかも。
Oculus Quest 2がリークされましたね。当初はマイナーアップデート版と予想されていましたが、ディスプレイ解像度やSOC、GPU、RAMもかなりアップグレードされていて、価格据え置きならなかなか魅力的な製品になりそう。フェイスブックアカウントに紐付けされていなければ……!!
参照:Oculus Quest 2 は解像度・性能大幅向上、新コントローラ採用。Facebookがフライング掲載 - Engadget 日本版