日本時間の本日深夜1時より開催されたオンラインイベントにおいて、謎の半導体メーカーこと「エヌビディア」の革ジャン野郎が、冗談みたいにデカイグラボをよっこらしょと取り出した。GeForce RTX20の後継となるGeForce RTX30の登場だ。
参照:GeForce RTX 30 シリーズ グラフィックス カード概要 - NVIDIA
Full breakdown of Nvidia’s new RTX 3000 series (3070, 3080, 3090)
僕は昨年の10月に、GeForce RTX2080SUPERを約10万円という高すぎる代償を支払って手に入れた。GeForce RTX2080SUPERは、微妙なスペックなので、あと5万出してGeForce RTX2080tiを買うか、コスパの良いGeForce RTX2070SUPERを買ったほうが良かったかも知れぬ……、いやいや、これは先行投資だ、一個劣ってもハイエンドグラボ、長く使えるにちがいない……なんて思っていた……昨日までは。
GeForce RTX30……性能上がりすぎぃぃぃ!!!
単純な比較はできないかもしれないが、GeForce RTX3070が、前世代ハイエンドのRTX2080tiを超える性能らしい。GeForce RTX3080はRTX2080の2倍。コストパフォーマンスも素晴らしい。いわゆるアスク税は健在で、日本の正規代理店価格で買うとかなり割高なのはいつものこと。フォートナイト問題よりも、こっちを問題にしてほしいぜ。#freeRTX。
グラボのバーションアップはだいたい2年ごとに刷新していたが、GTX10世代あたりから年々長期化していた。今回はかなり早かった印象がある。その理由はRTXという新しい世代だったため、伸びしろが残っていたのかもしれない。GeForce RTX20のとき、レイトレ機能はついたが、GTX10よりも描画性能そのものはあまり伸びていなかったようだし。
さらに付け加えると、今年は11月にPSとXBOX両陣営の次世代コンソールが発売する。採用されているグラボは共にエヌビディアのライバルであるAMDだ。性能については、こちらも単純に比較することはできないが、どうやらGeForce RTX2070と2080の間くらいのスペックのようだ。次世代コンソール発売前に、RTXのスペックの凄さをアピールしたいという狙いがあったのではないだろうか。
個人的にGeForce RTX2080SUPERの購入タイミングは失敗だったかもしれない。せめて2070SUPERにしておけば。レイトレ・DLSS機能を使ったゲームはとうとうコントロール一本だけだったし、VR LINK機能は使わなかった。ぜんぜん活用できなかった。本当に、グラボの買い時は難しい。
サイバーパンク2077が最初から発売日が11月と言っていれば、慌てて買い換えなかったのに!!
最後にGeForce RTX3090について。スロット3つ使う超巨大な今回のフラグシップ・トップエンドグラボであるRTX3090は、TITAN RTXのポジションを代替するグラボのようだ。だから、僕のような貧乏人には無縁の商品だ。8K60フレームをサポートする驚異の性能は、まさしく次世代のゲームの世界を垣間見せてくれるだろう。いままで一番いいやつくれ、という富豪でもTITANは別格となり、なんとなく購入対象から離れていた人も対象になりそうだし、良いリネーミングだと感じた。また、エヌビディアからしか発売しないファウンダーエディションしかなかったTITAN RTXとは違い、GeForce RTX3090は各メーカーから発売するようだ。
今回、tiの付くモデルは存在しないので、数字のデカイグラボがより高性能という方程式がわかりやすい。おそらく、一年後マイナーバージョンアップとして、GeForce RTX30X0tiが出るのではないかと予測する。GeForce RTX20X0SUPERとか、急場しのぎのネーミングは今後やめてすっきりとライナップを考えて欲しい。