『僕の心のヤバイやつ』(ぼくのこころのヤバイやつ)は、桜井のりおによる日本の少年漫画。東京都目黒区洗足を舞台に、陰キャの中二病少年・市川京太郎と陽キャの美少女・山田杏奈の2人が織り成す恋模様を描いたラブコメディである。略称は「僕ヤバ」。
ペッ!!!!
出た、出たよ。スクールカースト最下位の冴えない野郎が、最上位のモデルでタレントのちょっとかわいくておっぱいでかい女の子に何故か好かれて、ドヤャアアってやつ。現実を見ろ。
主人公の市川京太郎は、「リョナ(拷問などで再生不可能な重篤な傷や殺害などの苦痛を味合わせることを楽しむ性的嗜好)」っぽい妄想をする自分ってやべーなんて自分に酔って、かなりクラスで浮いてる中学生。彼は、クラスのマドンナ的存在であるヒロインの山田 杏奈に一方的に見下されていると想像しており、心の中で拷問や殺害をすることを想像して昏い満足感に浸っていたのだ。いいぞ、市川。
僕にはわかる。このときの山田 杏奈にとって、市川京太郎は見下す対象ですらない。路傍の石に等しい。クラスになんかいるなー程度なのだ。名前と顔が一致していない。泣くな、自己肯定感がないくせに、自分が世界の中心にいるかののように思ってしまうのが中二病だ。古傷が痛むぜ。
なんの因果なのか、この二人はお互いを意識しあう。恋愛強者である山田 杏奈は露骨なアプローチを繰り返すが、自己評価の低い市川京太郎は「そんな訳ないだろう」とあたふたしながらラブコメ展開を繰り返す……という内容。中学生の恋愛模様という微妙な機微に、登場人物たちの細やかな心理描写にやきもきしてしまう(評価ポイント)。
しかし、あえて声を大にして言いたい。僕は山田 杏奈みたいな女が大ッ嫌いなのだ。彼女は自分が美しく、特別な存在だと理解していて、少しくらいのルールは我を通して破ってしまう。ルールを守れば平穏で幸せな日々が過ごせるという小市民な僕にとって、周りに迷惑がかからない(多少かかる)からと、容量よく生きていく奴は、僕のもっとも苦手とする人種だ。ちょっとかわいくておっぱいでかいからってよ。
ええ??? 山田 杏奈に告白されたら付き合うか?
もちろん付き合う!!!