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人形の国のすゝめ

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『人形の国』(にんぎょうのくに)は、『月刊少年シリウス』(講談社)にて2017年4月号から連載中、コミックス既刊6巻の弐瓶勉氏による日本のSFアクション漫画です。

画風やストーリーは「シドニアの騎士」からは、日本の一般層にも馴染みやすい感じになっていますが、BLAME!原理主義者の方には厳しいかもしれませんね。逆に言うと、シドニアの騎士以前に弐瓶勉氏の作品で「なにがなんだかわかんねーぜ……」って途中で投げてしまった人には巻数も少ないし、とっつきやすいかもしれません。

超硬派なSFですが、変身ヒーロー+能力バトル物なので、仮面ライダーとかガイバーとか好きだったら、イケると思います。

以下、若干のネタバレ含みます。

魅力1:超スケール大きい世界設定

直径12万キロメートルの人工天体アポシムズ(ほぼ地球と同じ大きさの人工物!)を物語の舞台としています。5千年前、地底との戦争に敗北した人々は、極寒の地表で生きることを余儀なくされます。地上は物資も乏しく、危険な自動機械が徘徊しています。人形病と呼ばれる身体が機械化していき意識を失い死ぬこともなくなってしまう恐ろしい病気が蔓延しているディストピアです。

この星には、コードと呼ばれる人を正規人形(人形病患者とはことなり、意思を保ったまま、強靭な外殻と能力をもつ肉体)転化させることができるものがあり、正規人形になると、寿命がなくなるため、物語の展開も大きな時間のスケールを持ちます。

 

魅力2:一話から引き込まれる・予想を裏切る展開

一話は、地表の独裁国家であるリベドア帝国の支配を逃れた白菱の梁というコミューンと、リベドア帝国と戦う地底の使者タイターニアの接触が描かれます。タイターニアから白菱の梁の一行に手渡されたのは、これが帝国の手に渡れば世界が終わってしまう、という代物でした。

タイターニアを追う帝国の追手により、白菱の梁は壊滅。唯一の生き残りが主人公です。タイターニアに託された世界の存亡を決定するアイテムは、帝国を滅ぼす切り札でもありました。

僕は一話で唸ってしまいました。誰が主人公なのかわからなかったからです。こいつが主人公かな? こいつ絶対重要キャラだ、と目星をつけたキャラがあっけなく死んでしまいます。

絶対強キャラと思っていた敵も、意外な最後を迎えます。

 

pocket.shonenmagazine.com

 

魅力3:能力バトル・RPG的な成長

正規人形に転化すると、ひとつ能力を得ることができます。SFなんですけど、魔法じみた能力もあります。ジョジョとかハンタハンターみたいな、難しい能力ではないです。雷を操るとか、空を飛ぶとかそんな感じ。

主人公の能力は女の子以外のあらゆる物体を弾丸にして飛ばすという、一見地味~な能力なんですけど、重要なのは7発しかない弾丸の方です。

その弾丸、対超構造体弾は、あらゆる物質を壊すことができます。超構造体は、これでしか破壊できず、地下世界はこの超構造体で覆われているため、帝国は侵攻することができません。

対超構造体弾には、後の展開で副次的な作用が判明し、熱い展開になります。

正規人形を倒すと、敵のパワーを奪って、より強くなることができます。最初スタミナが持たなかったのが、強敵を倒すごとにパワーアップしていくのがなんだかRPG的に感じました。

 

魅力4:キャラクター(特にカジワンとケーシャ兄妹)

登場するキャラは一癖も二癖もあって、魅力的なんですけど、自分は特にカジワンとケーシャ兄妹がお気に入り。

ケーシャは、地下世界を侵攻する帝国レジスタンス的な組織の正規人形なんですけど、最初はタイターニアのことを神と同等と崇め奉っていました。ですが、話が進むにつれてクソミソ対応していた主人公のフェロモンなのか主人公補正なのかわかりませんがデレまくって、タイターニアの意見にも歯向かうようになります。面白いぜ。途中で、黒髪からトーン髪になったのはなんでや。

 

カジワンは、言ってしまえば優秀な妹に対してダメダメな兄、なんでしょうか。おそらく多くの読者は嫌いでしょうね。自分は選ばれなかった者のコンプレックスとかシンパシー感じちゃうなー。

あと主人公とカジワンって、表裏一体な設定なんですよね。どちらも自分の判断ミスで帝国によって故郷を滅ぼされてしまう。特に正規人形になる数値は持たない。地底の使者をお互いパートナーとして持つ(カジワンのはクローンみたいなものですけど)。

どう考えても今後ますます重要なキャラクターになると思います。それを裏切ってくるかもしれませんけど。

 

魅力5:大いなる謎

話の途中なんで、しょうがないけど、謎や伏線がいっぱい。

一番気になる謎は、どうして対超構造体弾なんて危険な代物が、地上にあるのかってことですよ。地底世界にあれば、地上と地底は分断されたまま。帝国の野望なんて潰えていたわけです。どのようにタイターニアは、対超構造体弾を地底世界から持ち出したのでしょうか。地底には地底の思惑がありそう。

2つ目は、正規人形と人形病の関係です。このふたつには、見た目が似てるし、深い関連性がありそう。そもそも人工天体アポシムズの人たちって、「人間」なんでしょうかね?

 

人形の国、面白いので読んでみてください。

 

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