お題「#おうち時間」
仕事中は、早く帰りたいと思っていても、いざ家に帰ると、特にやることもない今日このごろ。そんなときはついついダラダラとSNSを見てしまいます……。ツイッターのタイムラインに載っていた漫画が面白くて、コミックになっていたのを知り、購入しました。
3本足の猫がうちの子になるまで① pic.twitter.com/WumgIkZShc
— 天道グミ🐈しじみ2巻でました (@kawakimon) 2020年4月23日
リアル書籍版と電子書籍版があり、リアル本は発行数が極小、電子書籍版は写真がカラーという違いがあります。
パートナーの影響で、猫が飼いたくてしかたがない漫画家の著者は、虐待により足を一本切除されてしまった猫を飼うことになります。トライアル期間を経て、うちの子となった猫との甘々ベタベタな日々をニヤニヤしながら楽しむエッセイ漫画です。
猫は、リアルバージョンもデフォルメバージョンもカワイイです。人間の虐待により、三本足になってしまった可愛そうな猫なのですが、人間不信に陥ることなく(理解していないだけなのですが)、人に心を開くいじらしい様に涙腺が決壊しそうです。
漫画の内容は、99%が猫との甘々な日々を綴ったものです。三本足というインパクトが先行しますけど、特に他の猫と違いがあるわけでもなさそうですし、説教臭いこともありません。
例外的なエピソードが、猫が蜘蛛を嬲って食べてしまうという日常のシーンです。一見普通のエピソードなのですが、猫が蜘蛛をもてあそぶ中で、蜘蛛の足がちぎれます。こうして文字にすると気づくと思うのですが、これは、かつてどこかの人間が、猫にしたことなんですね。
それを見ている飼い主は、一応「可愛そうだな」と思うのですが、猫を虐待した人間に対して「許さない! 復讐してやりたい」と怒りを露わにした様とは異なります。このエピソードを狙って描いているなら、天才ですよ。
僕は、著者の行動を批判する意図はまったくありません。人間として、ごく普通の反応だと思うんですけど、カワイイ猫なのか、それとも不気味な蜘蛛なのか、で無自覚に態度を変えてしまう人間って、なんだか怖いな、っておもっちゃいました。
なーんて、今は亡き愛犬の散歩中、おとなしくしている犬に石を投げてきた小学生に、内心「頭かち割るぞ、クソがきゃー!」と思っていた僕が言うのも、なんなんですけど。