先週公開されたデッドプール3作目のデットプール&ウルヴァリンを見てきました。
最近人気に陰りがみえがちなマーベル映画ですが、個人的にディズニーのポリコレ推進(多様性は結構なんですけど、脚本の質が劣化している)と、ディズニー+ドラマ履修前提(過去作の予習必須でマニア向けになった)のコンボが原因にあると思っています。
今回の映画は、ローガンでウルヴァリン役引退したはずのヒュー・ジャックマンが復活! これもマーベル・ヒーロー映画人気低迷のテコ入れの一貫なのかな、と思いました。
めちゃくちゃ豪華な映画でした。マーベルファンなら大満足の映画でしょうね(わたしはニワカ)。意表をつくヒーローやヴィランがたくさん登場して、お祭り騒ぎです。ある意味R15指定のアベンジャーズ。バトルシーンはノリノリでかっこいい(ガーディアンズ・オブ・ギャラクシーみを感じた)し、ディズニーや最近のマーベルについてのはっちゃけた皮肉や毒がこぼれて、笑いを誘います。
すくなくとも、アベンジャーズ・エンドゲームで一旦マーベルはお腹いっぱいだ、ってなった人が戻ってくるパワーはあるように思いました。
ただ、子供向けだったアメコミをマーベル映画は、ヒーローの苦悩やヴィラン側の深い事情などで、大人でも鑑賞に耐える、深い物語を加えることで人気を不動のものにしたように思います。そういう意味で、新しいファン層をMCUに呼び込むような映画では無かったかな。
デッドプールは、過去二作もそうですが、脚本は若干弱く感じています。コメディ要素が強いせいもあるとは思いますが、急にシリアスなシーンになっても、ちょっとマジになれないというか。コメディでも感動できる映画(クレヨンしんちゃんとかね!)はありますが、デッドプールはその域には達してない。
シリアスシーンにマジになれない問題は、最近のマーベル映画全部に言えることで、マルチバース前提になってるせいで、誰が失敗しても・死んでも、別の宇宙ではよろしくやってるよ、って思っちゃうんだよな……。ドクター・ストレンジ・マルチバース・オブ・マッドネスの救いって、真にそれですもん……。
ウルヴァリンも復活したし、貴方も……?! と思わせてっていうのは、とても良かったし、懐かしい面々も出てきて、とても楽しめました。楽しめたけど……、ヒーローとヴィランがたくさん出てきて楽しいハッピー!、っていうすごく幼稚な作品とも感じたのです。
デッドプールは、他のMCU作品に比べて低予算らしいのですが、配役に全部お金使った感。舞台もコンパクトだし、飛ばされた異世界ヴォイドは普通の荒野だし、使い回しのアセット感あるし……。
面白い作品でしたが、当時の勢いを取り戻すのは、ちょっとむずかしそう。
デッドプールそのものは好きなので、シリーズは続けてほしいですが……。
予告編で見たキャプテン・アメリカが面白そう!!
ファルコンに務まるんかい!! と思ってましたが、オーラ出てた!