※この記事では公式サイトの画像を引用しております。
マイクロソフトは、日本時間の昨夜、自社ブランドサーフェスのラインナップを刷新する新製品発表イベントを開催。個人的にPCのサーフェスは、インテルCOREを使ってる時点で、興味ないです……。性能面、価格面、バッテリーライフ、どれをとってもM1MACに軍配が上がってしまう……。
自分の注目プロダクトは、Android端末であるSurface Duo 2です。
しかし、飛び出た三眼アウトカメラを搭載したその姿は、リーク通り。待望の日本上陸を2022年上旬に果たす予定ですが……個人的にはまた来年に期待したい見た目です。もしくは、初代を個人輸入して使いたい。
Surface Duoは、2画面分割された特異な端末で、2つある画面を利用して、2個同時に異なるアプリを自然に使用するマルチタスクが可能な端末です。動画見ながらブラウジングとか、英語サイトをコピペして翻訳してとか、結構日常使いでも使うシーンが想像つき、自分は便利そうに思います。
イマイチ評価が振るわなかったのは、高すぎる価格、世代遅れのチップと仕様、カメラの出来、2画面UIの完成度の低さ(挙動バグ)などがあがります。
Surface Duo 2では、これらの不満点のいくつかを解消していますが、かわりに洗練されていた製品デザインを大きく損なうものに感じます。
まず、グッドポイントは、最新の最強のチップを採用したことと、僕はそこまで重要視しませんが、5Gに対応したことです。メディアというのは、実際の使用感ではなく、スペックシートを横並びにして、数字で優劣を決めたがるものです。初代登場当時、そこまで普及していなかった5G未対応を大きな欠点とし、もっと大切な部分を示していなかった感覚が僕にはあります。残念なポイントに書きますが、それがアウトカメラ搭載につながったのではないでしょうか。
次の良い点は、背表紙の部分に通知バーが付いたこと。これによって、画面を開けずに通知を知ることができます。
良い点は以上。
残念ポイント。
防水採用されませんでした。
アウトカメラが搭載され、背面に醜悪な出っ張りができたこと。価格アップの大きな要因に思います。今の時代、カメラが強くないとメディアで指摘されがちですが、独自フォームファクターで、ニッチな製品であるSurface Duoにそれを求めるユーザーがどれほど多く、思考停止状態でiPhoneを買うようなユーザー(馬鹿にしてる訳ではない)にどれほど訴求できるのでしょう。ナンセンスです。
高性能なインカメラ一つでカバーするというコンセプトに美学を感じたのです。
smoglog.hatenablog.comこの記事に書いたとおり、アウトカメラが出っ張ることで、しっかり閉じることが出来なくなりました。
さらに考えたらずなことに、他のスマホではカメラの出っ張りのギャップはケースで埋めることができますが、Surface Duo 2の場合、ヒンジ構造のせいで、フルカバーできるケースが装着できません。表裏の計4枚あるガラスで構成されている脆いボディを、どう守るんでしょうか。あのダサいバンパーを付けろ、と?
なにより残念なのは、マイクロソフトの姿勢です。メディアレビューに振り回された改善ポイントは、実際冒険して購入に踏み切ったユーザーの声が届いていないように思えます。最近でも、Surface Duoを購入したユーザーが、挙動がおかしいUIのアップデートがされたかと確かめたところ、劇的な改善はみられず落胆したという声を聞きました。
新製品が円熟していくのは、第3世代からというセオリーがありますが、次回作を期待して今回はパス。しかし、一度採用したアウトカメラがなくなるとは思えません。ちょっとSurface Duoの行末に不安を感じます。正直、これならUIをアップデートした初代のほうが良いです。
気になった製品は、触感フィードバックを採用したサーフェススリムペン2と、海洋プラスチックで作ったマウス。
……全体的にイケてないイベントでした。マイクロソフトがGAFAに含まれてない理由、わかっちゃったな。