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Valveの携帯ゲーム機「Steam Deck」についての所感(言い訳タイム)

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※この記事は公式サイトの画像を引用しております

Valveが「Neptune」 というコードネームで、「SteamPal」 というモバイルゲーム機を開発中ではないか、かねてより噂にありましたが、その正体が「Steam Deck」として発表されました。

Steam Deckは、日本円で約4.5万円~約7万円という価格帯となっています。

一部の地域で現在予約を受け付けており、2021年の12月に出荷を開始する予定ですが、現在、日本では予約できません。

参照-Steam Deck

自分はてっきり、エヌビディアのティグラ系のSOCが採用されると予想していたのですが、今回採用されたのは、AMDのZEN2世代(現行一世代前、PS5、XBOXシリーズX│Sに採用されている世代のチップ)のAPU(CPUとGPUが統合されたチップ)で、コア数からしてノートパソコン用のRyzen3のチップをカスタムしたものが使われているのかな。

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そんな訳で、次世代Switchのチップは依然として、開発中なのか不透明な状態です。どうして、Steam Deckにティグラ系が採用されると予想したかというと、Valveは以前、Steamコンソールという据え置き機を発売していて、このゲーム機用にティグラX1が開発された経緯があったからです。

 

しかし、Steamコンソールは、家に超強力はゲーミングPCあるのに、わざわざ非力なコンソール機で遊ぶ意味なくない? という当然の理論で、大爆死してしまい、だぶついたチップの在庫が、Switchに転用されたようです。もしかすると、このときにValveとエヌビディアの関係が悪くなってしまい、今回AMDのチップが採用されたのかもしれません。

 

さて、そんなSteam Deckですが、発表当初の感想としては、

「微妙なタイミングで出したなぁ」

でした。

 

まず、値段がそこそこすること。

約4.5万円だせば、現世代コンソール機(PS5、XBOXシリーズX│S、SwitchOLED)が購入できますし、最安値のSteam Deckは、低速なeMMCストレージであることが少し気になります。

 

次に、未だパンデミック禍の状況で、携帯機が必要なのか。Steam Deckは別売でドックがあり、Switchのようにディスプレイ出力にも対応するようですが、家にはゲーミングPCがあるし、軽量なインディーズタイトルを遊ぶなら、Switchがあります。Steamコンソールの二の舞なのでは?

 

最後に、やはりパンデミックの影響で、供給が不十分になるのではないか、という懸念です。

 

 

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僕にとって意外でしたが、海外、国内問わず、かなり好意的な反響があり驚いています。

特に、海外では携帯ゲーム機は人気がないというのが通説ですから、マーケティングが言ってることと、実情は全然違うんですね。まあ、Switch以前と以後との違いや、実際売れるのかどうかは、蓋を開けてみないとわからないものですが。

 

かつて、プレイステーション・ヴィータが持っていた高性能・携帯ゲーム機市場はニンテンドースイッチが取りこぼしている市場ではあります。

 

また、Steam Deckは、かつての携帯機と異なり、プラットフォーム独占タイトル主導のビジネスではなく、すでに豊富なPCゲームをプレイすることが可能です。

 

Steam DeckのOSは、LinuxベースのSteamOSを採用していますが、ドライバの互換性などによりサポート範囲外となるでしょうが、Windowsもインストールすることができるといいます。

 

Steam Deckの正体は、つまりGPD WINやOneGx1、以前紹介したAYA NEOのようなUMPCです。

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Steamライブラリにあるタイトル以外に、なんとPC用ソフトウェアのインストールが可能とあります。ウェブサーフィンから動画配信サービス、さらには他のゲームストアをインストールすることもできてしまいます。

 

SteamOSは、無料でダウンロードでき、利用可能ですから、GPD WINやOneGx1などのUMPCをSteam Deck化することもできます。

その上で、日本円で約4.5万円~約7万円という価格はUMPCとすると、かなりコストパフォマンスが良いです。

 

 

今後、WindowsOSを採用せず、SteamOSを採用したゲーミングUMPCというジャンルが花開くかもしれません。

Steam Deckは、転売対策を講じているのも虚しく、すでに3倍以上の価格で取引されている状況にあるようですが、個人的に今後はもっと高性能なデバイスが他社から(あるいは自分でインストールして)出ると思います。Valveというブランドじゃなきゃ、というコレクター的嗜好がなければ、待っても良いと思っています。

Steam Deckは、WindowsPCにおけるサーフェス、AndroidフォンにおけるピクセルのようなSteamOSのリファレンス機という位置づけなのではないでしょうか。

 

Valveが、このデバイスを発表した狙いを考えると、Valveはオンラインストアだけでなく、ハードウェア・OSとして独自のプラットフォームを持ちたいんでしょうね。

 

で、想像をさらに飛躍させると、内部的にUMPCであるなら、XBOXが携帯ゲーム機を出すのも全然ありだと思うんですよ。XBOXシリーズPとかいう感じで、XBOXの過去のライブラリ全て遊べて、ゲームパス対応の。僕はそれが欲しい。

 

 

 

 

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