巣ごもり需要と半導体不足のせいか、PCパーツの値段は球数少ないし高価いしで、電子機器見本市「CES 2022」における新製品発表は例年にくらべると、あまりおもしろくなかった印象でした。
その中で、僕が注目したのは、AMDのノート向けAPU「Ryzen 6000」シリーズでした。
ノート向けAPUに注目したのは、内蔵GPUが「RDNA2」世代の「Radeon 600M」へとバージョンアップしたことです。旧来の「VEGA」世代から、なかなか進化しなかったので、ようやくという感じですが、「RDNA2」はPS5やXBOX S│Xに採用されているGPUと同じ世代ということで、内蔵GPUでリアルタイムレイトレーシングにも対応するらしいです。
理論性能は、PS4とProの間くらいで、VEGA世代と比較すると二倍の大幅なパワーアップを果たしています。
この「Ryzen 6000」シリーズの採用を期待したいのはSteam Deck、AYA NEO、GPD WINやOneGx1といったゲーミングUMPCです。
ディスプレイ解像度がフルHD以下ということもあり、サイバーパンク2077のような超ヘビーなAAAタイトルであっても「ギリギリ」遊べるくらいのスペックが、現状のAPUでもあります。
また、新しいアーキテクチャへ刷新したことで、AMD版DLSSである超解像技術「FidelityFX Super Resolution」が、ゲームが対応していれば、もちろん動くことでしょう(GeForceと違って、Tensorコアが必要ないため)。これは、低解像の出力を機械学習によって補正しアップスケーリングして、GPUへの負担を減らして、超解像化しつつフレームレートを向上するという技術です。
ゲーミングUMPCはちょっと気になる分野なのですが、現状お値段が結構します。
「Ryzen 6000」シリーズも下位グレードは、内蔵GPUのコアユニット数が半分になってしまうみたいなので、ゲームに最低限必要な4コア/8スレッドのRyzen3でRadeon 680Mを採用したチップが出たら良いな、って思ってます(そもそもRyzen3って出るのか?)
APUといえば、気になるのはintelが性能高いぜ! って煽っているのに、実態が一向に出てこないARCです。
Podcast番組のBackSpace.FMのCES特集回で語られているのですが、ARCで期待するのって、intel直販によって、悪名高きア○ク税のない安価なGPUが手に入るのではないか、ということです。
この特集の正体をなかなか現さないinte lARCの例え話、抱腹絶倒モノなので、ぜひ視聴してみてください(視聴時間が長いので、気になる人は一時間54分くらいのところから再生してみてください・笑)。
Ryzenと言えば、デスクトップ向けにおいては、今年後半に6年ほど続いていたソケット形状を変更する、大きなアップデートが行われますが、個人的にはまだまだ旧ソケット形状のAM4を使い続けるつもりでいます(CPUアップデートしようと思ってるのですが、旧型番の値段が全然落ちないし、そもそも2600Xで性能的に不満がない……)。
AM5ソケット採用のCPUの登場によって、旧型番の値下がりが加速したら良いなぁ。