ソフビそのものについて、僕の浅い知識と独断と偏見でアレコレ勝手に語る、ソフビ雑記のコーナーです。
今月は、個人的に逃せない抽選販売が多く、全部当選したらヤバいな、ヤバいな、と取らぬ狸の皮算用しています。
その上で、新人作家さんの作品、最近知った作家さんの作品が発表されて、イイな! と思っても、首が回らない状況になっています。
自分の財力がないことが原因なのですが、ソフビがなかなか手軽に購入に踏み切れる価格帯ではなくなったことも原因になっています。
自分の審美眼・直感によほど自信があるか、無限の財力があるかしかないと、手軽には試せません……。インスタグラムでテストショット発表時から狙って欲しかったものでも、ちょっと販売方法が大変だったり、わかりにくかったりしただけで、ちょっと今回は御縁が無かったということで……ってなっちゃう。欲しい気持ちがそこまでだったってだけじゃん、って思う反面、言うて「ただのオモチャ」 なんだから、それくらいのカジュアルさで楽しめてる今が一番気楽だったりして。昔みたいに、血走った目でガリガリメンタル削られながらの趣味道を突き進む体力はないです……。
ソフビ製造における小ロット生産は、低予算で作成することができ、参入障壁の低さとなっていました。
ブームにより需要が高まったこと、原材料の高騰、生産するメーカーの閉業などにより、ソフビの価格高騰してしまいました。
新人作家さんといっても、サイズや分割などで、ベテラン作家さんと値段がめちゃくちゃ違うってこともないため、似たような値段だったら、今しか買えない方をとりあえず選ぶ、という瞬間はきっと誰にでもあるはず。これまで培われてきた作品クオリティの信用・コレクションしてきた歴史を、超えるような作品を新人作家さんが、いきなり作らなければなりません。パチ玩具文化で、人気作家さんのモチーフをオマージュして作品発表するなどもありますが、個人的には、あんまり好きではない。本物買えないから妥協しているみたいなのって、コレクターとして嬉しくない。こういうのって、両方持ってるから良いんです。
超人気作家の登場によって、需要の高まりが一極集中になっているように感じています。
一部作家さんにおいては、一般層が購入できないような価格設定まで上り詰めることで、新しい作家さんの席を空けたと言えますが、それはそれで、もう購入できる見込みがなくなってしまった、ということで悲しいことでもあり……。うう、でも自分は一体でも手に入れることができて、恵まれている方か。まさか見物することもできないような状況になるなんてなー……。
インフルエンサーに影響されて、買ってる人も中にはいるでしょうし、一部の作品しか日の目に当たらず、そういう人も財力の関係で、贔屓の作家さんの優先をつけざるを得なくて、見逃されている作品がある、っていう状況は、どこか歪にも感じられます。
かといって、人気作家が、安価に大量生産してしまえば、もはやインディーズソフビのアングラな魅力はなくなっていまうような、相矛盾する状況なのかなー。
その点を鑑みると、先日のリアルヘッドさんのゴーストバスターズコラボアイテム受注のやり方は、良い落とし所に感じました。
このあたりはコレクターとしても、身勝手で整然としない部分ではあるのですが、コレクションの価値というのは、高いままであって欲しいものです。
定価で購入した作品が、定価割れしてしまったり、お店で売れ残ってしまっているのは悲しい。
けっして安くないソフビを購入するにあたり、著名な作家さんというのは、価値が担保されており、購入を踏み切れやすいと言えます。
贔屓の作家さんであっても、「今回はちょっと違うかもな」 って感じて、スルーして、実物を見てみたら、めちゃくちゃいいじゃん! ってなって、後悔する体験や、次購入してみようにも、やはり周りも一緒で、倍率めちゃくちゃ高くなって、ハズレまくる。
抽選販売において、お得意様になることが有利であることには間違いないため、継続して購入し続ける信仰心と財力のどちらかが必要となり、こんは面倒な難癖つける奴には、きっと気持ちよく当選してくれないよなー……なんて。
全然当選しないからって、作家さんに直接凸するのはよくないぞ。
貧乏コレクターに厳しい時代なのか?! ソフビ蒐集はハイソな趣味になってしまったのか?
ソフビ関連企業が、新人作家さん発掘とかやってくれないでしょうか。お客さんが付くまで、サポートする感じの……。そういう企画がなかった訳ではないのですが、あんまり僕の趣味にクリティカルな作家さんのバックアップをしてくれた印象はないんですね。嫌な言い方ですけど、一般受けしそうな可愛い系ばかりな印象。やっぱりマス向けに企画している大手企業は、イマイチコチラの需要を読み切れてないように感じます。千値練や海洋堂なども一時はソフビに関心高かったように思うのですが……。
作家さんたちも、こういう状況を憂いているのか、上手にコラボなどして、支援しているように感じます。
現在一線級で活躍されている作家さんで、もう十分なのかもしれませんが、次世代の作家も選出していかなければ、いつかはたち消えてしまうカルチャーになってしまうやもしれません。
実際のところは、自分が買えてないだけで、業界的には全然問題ないのかもしれませんが……。
もともと同好の士による趣味的な世界なので、売上トントンで良いって感じの活動をされている作家さんもいるかもしれませんが、欲しいけど諦めざるを得ないという歯がゆい状況なんですよねぇ。
ああー、これも幸せな悩みなんでしょうか。
高くて2万円、5000円でスタンダードサイズ、1000円でもミドルサイズが購入できた時代は良かったなぁ。当時も本当にカツカツでしたが、わりと自由に欲しい物選べたもんな……。当選する前から当たった時の心配するなんてことになるとは……いや、当時もかなり無理してたな。当たってから考えよう、みたいな。
欲しいの有りすぎ!
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