Appleの次なる製品カテゴリとして有力視されているのが、ARとVR機能を合わせ持つMR(複合現実)ヘッドセットらしいです。
アップルのオープンソースコードやApp Storeのアップロードログから、この製品のOSと思しき「realityOS」に関する記述が見つかったそうです。
参照-アップルのAR/VRゴーグル用OSは「realityOS」? オープンソースコードから記述が - Engadget 日本版
この記述はフェイクの可能性もありますが、あのAppleが仮想現実用のヘッドセットについてノータッチということは考えられません。
早ければ今年にも登場するというApple謹製のARゴーグルを予想してみました。
たぶん、ゴーグルじゃない
僕の勝手な予想ですが、想像CGで出回っているような、競技用水泳用ゴーグルとエアポッズマックスとPSVRを合体させたようなゴーグルではないと思われます。
たしかに、Appleは、充電中はまな板の鯉状態のマウス、ゴミ箱のような見た目のPC、耳からうどん、女性用下着のようなケースなど、最初は大喜利されていじられがちなデザインを発表しますが、ヘッドセット型の巨大なゴーグルではないのではないでしょうか。
仮に、Appleがゴーグル型を出してきたら、街で使っててもブランド力で市民権を得て、周りの目を気にせず使えそうですので、それはそれで結構ですが、防犯面などを考えてみても、クローズドな筐体は採用しないと思います。
さすがにあれを被ってスタバでドヤァは異様すぎる気がします。
はっきり言って、VRヘッドセットはギークアイテムでファッショナブルではないです。
Appleはバーバリーの役員などを入れて、ブランド化を進めてきました。
おそらくは、グーグル・グラスや、Nreal Airのようなスマートグラス型になるのではないでしょうか。
ながらく噂されつつも、登場がこれほど遅れたのは、本体の小型化や性能処理面、バッテリー問題などがクリアされるのを待ったのではないでしょうか。
コンテンツ問題
スマートグラス型として、そこに何を写すのか。
フェイスブック改めMETAは、そこにソーシャルネットワークのフロンティアを夢見ているようです。ValveやHTCは、ゲーム・エンターテイメントでしょう。Microsoftは、ビジネス・エンタープライズ指向のようです。
まず、AppleはPingやApple Music Connectなどの失敗から読み取れるように、昔からソーシャルネットワークが下手くそです。そこにコミットしてくるのか、疑問はあります。
ゲーム・エンターテイメントについては、AppleTVが好調のようで、ARコンテンツとして大画面にAppleTVコンテンツを配信することは十分考えられます。あ、あとこれも指摘しておかなければ。Appleにあはーんでうふーんな叡智なコンテンツはないぞ。
しかし、ゲームは? Apple Storeのソシャゲのセールは目を瞠るものがありますが、AppleArcadeで、ブームになるようなコンテンツは、未だ出たことはありません。わざわざAR用のゲームを開発してもらうこともないように思います。
残る道は、ビジネス・エンタープライズ向けです。
スマートグラス単体ではなく、Apple Watchのような、iOSデバイスやMacの周辺機器という位置づけです。
iPhoneの通知を、iPhoneを取り出さずに受け取れる。
Apple Watchとカニバってる感ありますが、非接触型決済用端末としては生き残れるかと。
音楽も聴けたら、AirPodsともカニバってますね(笑)。
マップが現実世界にオーバーレイされたら便利でしょう。常に身につけているものですから、顔認証もいらない。操作はシリを使っての音声認識とスマートグラスについたカメラに手を写して、ジェスチャー操作できたら未来的ですね。
また、Appleシリコンの登場によって、ノートPCが数年前に数百万円したMac Proの性能を凌駕してしまいました。しかし、ハードウェア的な制約は残り、性能面が勝っていても、ディスプレイ表示領域の限界があります。
これをARグラスで補完することができます。AR表示で、複数ウインドウを表示すれば、無限の領域を使用することができます。現実には映し出したくないものは、ARで表示すれば、覗き込み防止でき、セキュリティ面も良いです。
未来のiPhoneやMacBookには、ディスプレイ非搭載モデルも登場するかもしれませんね。
チップをどう収めるのか問題
矛盾するようですが、僕の予想ではスマートグラス型ではないか、と思うのですが、
そうなると、プロセッサはどうなるんだろ、という話です。
予想では、Appleシリコンを搭載するという話なんですが、M1チップの大きさって、スマートグラスに収まるような大きさじゃないんですよね。
予想を裏切り、Apple Watchのように専用チップを搭載するの可能性もありますが、この部分で、Apple特有のゴミ箱筐体や耳からうどん的な、異質なデザインをぶっ込んで来るのではないか、と思います。
超個人的予想まとめ
- ゴーグル型ではなく、メガネ型のスマートグラスで登場
- iPhone・Macの周辺機器として登場
- ゲーム、ソーシャルネットワーク用途については望みが薄い
- デザインでやっぱり大喜利になる