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本日深夜に開催されたAppleオンラインイベント。つい先日、iPhoneやiPadMiniが発表されたところなのに、早いスパンですね。
今回発表されたのは、Apple独自のチップ「M1」の強化版を搭載したMacBookProの14インチモデルと16インチモデル、AirPodsの第3世代、HomePodMiniのカラバリの3つでした。
やはり注目は、MacBookProで、びっくりしたのは、大きさも構成もまったく違う2つのチップを発表したことです。チップ開発ってめちゃくちゃお金がかかるらしいので、年内に3つも異なるチップを発表するなんて、さすが時価総額一位の企業、金持ってんなぁ! って感じ。
2つのSoCのネーミングは微妙な感じですが、M1からのフィードバックはあると思いますけど、サイズからして全然違う。
最初、M1、M1Pro、M1MAXはインテルで言うと、i3、i5、i7みたいな感じかな、と思っていたんですけど、ソケット形状の異なる全く別シリーズのチップです。Celeronシリーズと、COREiシリーズとXEONシリーズみたいな感じでしょうか。SoCなので、CPUと同じように考えたらダメなのかもしれませんが……。
M1で、一番懸念されていたGPU性能ですが、M1Proの16コアで5.2テラフロップスで、PS4Proのすこし上をいくくらい。M1MAXの32コアで倍の10.4テラフロップスとなり、ほぼPS5と同じフロップス数になります。
ただし、このフロップス数というのは、車でいうところの排気量のようなもので、トヨタのエンジンとホンダのエンジンを比べて、同じ排気量でも性能が異なるように、実際の性能は多少違ってくるらしいです。
でも、このテラフロップス数で大体の目処が出てきます。
気になるのは、10.4テラフロップスでは、エヌビディアの現世代の外付けGPUにはまったく歯が立たない数値です。RTX3090で、35.7テラフロップスですから、3倍以上の開き。軽自動車で2000CCと戦うようなもの……あれ、この比較だと、ケータハムセブン170とミニバンだったらセブンのほうが早いよな? ええい! 車の場合はそうかもしれませんが、据え置きMacProにM1Pro、M1MAXは貧弱ではないでしょうか。COREiシリーズのように、デスクトップとモバイル、同じ名前だけど別のチップにするのか、それとも複数個搭載するのか、今後が気になります。
モバイルPCとして見ると、性能とバッテリー効率の値は驚異的で、インテル、AMDの両陣営はぜんぜん勝ち目ないです。Mac用のチップで良かったね。
M1Pro、M1MAX積んだMacMiniやiMacは出そうな予感。
チップサイズ的に、iPadProには搭載できないのでは。
ちょっとチップの話に時間を取られてしまいましたが、今回のMacBookProは、原点回帰というか、プロシューマーが望んでいたMacBookPro、という感じがします。
まず、見た目・ファション重視で削られていた各種ポートが復活しました。
日本の電気ケトルのコードから着想を得たという、マグセーフも復活。
Touch Barがディスコンされ、物理ファンクションキーが復活しました。
ついに間違いを認めたか。
Touch Bar自体は、挑戦したという点で評価できますが、やはりプロユースにおいては、今までで良かったものを変えるのは反発と混乱を招いてしまうので、当然の結果だと思います。
MacBookAirとかだったら、まだ良かったかもしれません。
今回のMacBookProは、名機とかなり評価が高くなりそうな予感。
ディスプレイにノッチがついたんですが、なぜかフェイスIDがなく、キーボードのタッチIDのみ。iPhoneとは逆……。これは後々の布石なんでしょうか。
ノッチ自体をアイコン化させて、Apple製品とすぐにわかる目印にしたいだけ?
この仕様は批判出そうですね。
その他の製品にふれると、AirPods第3世代は、値段が結構しますね。ほんの数千円、もうちょっと出したら、Proが買えるので、これを買う人はどこに惹かれるんでしょうか。カナル型が苦手とかかな。
HomePodMiniはあんまり興味なし。
参照-Apple(日本)