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ド底辺ブロガーは如何にしてNothing Ear(1)の商品提供を得たか-初企業案件の舞台裏話

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8月27日に先行発売開始され、そろそろお手元に届いているでしょう、ノイズキャンセル付き独立型イヤホンNothing Ear(1)ですが、先行して商品提供していただき、レビューする機会を頂いていました。

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記事をシェアして、イイねしてくれて、話題にしてくれてどうもありがとうございました! フォロワーさんの中にも購入してくださる人がいて、バックマージンとか何もないんですけど、商品提供してくださった企業にも顔向けできました。Nothing Ear(1)は、アマゾンや楽天などで普通に購入できるようになるようなので、間違ってもオクやフリマなどで、高額転売品を購入しないようにしましょう!

 

実際のところ、記事自体はいつもよりは多くの人に読んでいただけました。しかし、記事自体の反応よりも先行販売当時の盛り上がりや、商品到着の多さの方が何倍もの規模で、やっぱり僕はド底辺ブロガー、まだまだリーチしきれてないなぁ、と反省するところです。

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さて、商品提供及びレビュー依頼という、いかにもブロガーっぽいことをさせていただいたんですが、どうしてこんなチャンスをもらえたのか、また今回の反省点などを記事としてまとめて、商品レビューしたいブロガーさんへの参考、あと世紀のドヤ機会をもう一度噛み締めたい自分への自戒を込めてまとめます。

 

Nothing社ですが、海外では発売前から、一般層でもかなり盛り上がりを見せてました。理由としては、代表のカール・ペイ氏が、OnePlus社の共同創始者だったためです。ここに、そもそもの日本と海外の温度差の理由があると感じます。

日本でスマホといえば、iPhoneであり、極論それ以外はAndroidでしかなく、持ち主か詳しい人間しか機種を判別できません。OnePlusはコストパフォーマンスとデザインに優れたスマホメーカーとして、北米を中心として絶大な人気を博しています。

実際、海外でNothing Ear(1)を紹介した人は、ユーチューバーだとチャンネル登録者数は500万人、1000万人を擁する超大物が普通でした。

 

Nothingの出資者の中には、VLOGスタイル(日々の日常をドキュメンタリースタイルで日々更新していく動画スタイル)を確立したケイシー・ナイスタット氏がいて、大物ユーチューバーとの繋がりには事欠かなかったのでしょう。

対して、日本においては、古巣のOnePlusの知名度もなく、日本のトップユーチューバーとのつながりもありません。

自分はたまたま、Nothingという面白そうな新興メーカーがあり、注目していて、いくつか記事にしていたため、その記事をリサーチ部門か広告代理店が見つけてくれたのでしょう。

 

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この2つの記事をアップして少したってから、突然メールフォームからコンタクトがありました。もちろん、疑いました。新興とは言え、メーカーの出自、海外での盛り上がりを考えると、僕のところに話が来る訳がない。

エゴサして、自分のブログ記事がグーグル検索の何ページ目に出るか確かめましたが、ほとんど海外記事で、他はギズモード・ジャパンやテッククランチなどの企業メディアで、個人ブログで話題にしているところはほぼ自分のブログだけ、それでも7ページ目くらいでヒットしました。こんな深いページの、知名度の低いブログに、コンタクトを取るかなぁ?

しかし、文面やメールアドレスなどを見るに、本物っぽい。

 

この話が本当にせよ、嘘にせよ、ギリギリまで個人情報は渡さない状態にするつもりで、話自体は受けることにしました。企業案件自体は、何度も問い合わせ来てるんですが、条件があわなかったり、興味がもてなかったり、怪しすぎたりで、初だったので警戒していました。

 

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Nothing Ear(1)は、発売前の製品だったので、秘密保持契約(NDA)を締結する必要がありました。契約は、専用のアプリがあり、全部英語だったので、スクショをとってグーグル翻訳しました。契約書では、輸入代行で一回痛い目になりそうだったことがあるため、不安でした。

内容としては、デザインを発表前に公開しないとか、分解して調べないとか、レビュー公開は、外観編とノイズキャンセルと使用感を含めたフルレビューの2つの期限があったりとか(これは、日本での発売が遅れたこともあり、関係なくなりました)。

 

NDAを締結して、次のメールで、デザイン一般公開前にイヤホン本体デザインを見せてもらいました。タイミング的にはケースが先行公開されたタイミングです。デザインはめちゃくちゃかっこよく、こりゃ売れるで~! と思いましたが、機密情報なので、このテンションを共有できず、こんな大きな秘密を抱えるって、結構ストレスでした。

 

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また、実際のデザイン一般公開のとき、全然違うデザインで、「だーまーさーれーたー!!!」 になったら面白いな、なんて思ってました。ま、このデザイン先行公開で、詐欺ではなかろう、ということで、提供品配布先として住所を渡しました。

そして、You Tubeでのデザイン公開。

デザインが本物だったことに胸をなでおろしました。先に知っているんだぜぇ? っていうドヤリングができない・今知りました、という感じで記事を書くのに苦労しました。

 

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パンデミックのせいで、当初予定されていたレビュー解禁日を過ぎてから本体が届きました。特にレビュー期限は設けてなかったんですが、丁度、仕事が忙しく、時間がとれなくて、あせりました。もっとたくさん商品提供されていて、僕より知名度が高く、専門性に富んだブロガーが一斉に記事・動画アップして、僕なんて埋もれてしまうと思ったんです。

 

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結果的に、商品提供されたのって、ギズモード・ジャパンさんだけ? 僕の知る限りでは。

僕の記事にケチをつけるなら、コスパにフォーカスしたタイトルにしたことです。価格が魅力であることは事実ですが、Nothing Ear(1)のウリは、デザインでした。日本での知名度が低いことから、検索ワードとしてAirPodsを入れたいと思っていて、このタイトルにしたんですが、のちの反響や反応をみるに、要らない配慮だったように感じます。

 

もう一点、それは日本での発売の延期について。

レビュー記事の公開前に、先方のメールでは、「日本の先行発売が一週間ほど延期になりました。この点をご配慮ください」 とあり、これって周知してください、ということなのか、それとも正式発表まで待て、ということなのか……日本語むつかしい。

最初は、延期するみたいです、とだけ書いてしまったんですが、やっぱり不味いのでは? と冷や汗をかき、一時間ほどで修正したんですが、これを書いてよいのか悪かったのか、今でもわかってません。

先方からは、開封の様子がよくわかってよかったです、と感想いただけました。バレてないだけっぽいけど、良かったんだよね(汗)。

 

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初の企業案件ということで、やはり普段とは勝手が違い、自由にできず重圧もありましたが、大変貴重な経験となりました。次の機会あるかわかりませんけど、嬉しいばかりじゃなく、それなりの覚悟も必要ってことがわかり、今回以上に受けるか悩むと思います。