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Nothing Ear(1)-AirPodsよりお値打ちで良さげなのないかぁ…これはアリかも

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*このレビュー記事は、Nothing Technology社より製品提供を受けております。

海外ではすでに話題沸騰の新興企業Nothingの製品第一弾となる、左右独立ワイヤレスイヤホンEar(1)を発売前に試す機会を頂きました。

うーん……、オーディオ機器に詳しいわけでもなく、ド底辺ブロガーの僕で本当に良いんだろうか(汗)。自分で購入するつもりで、ブログ中で何度か話題にしてきたんですが、まさか提供レビューを依頼されるとは思ってもいませんでした。先方からはリアルなレビューをリクエストされていますし、こんな機会は最初で最後だろうし、自分の思ったことを素直に書きます。参考になれば幸いです。

こういうの書かないほうが良いのかもしれませんが、全然読まれなくて反響がないと、頼んでくれた企業に申し訳ないので、よかったら記事をシェアして、話題にしてください!

 

Nothingは、中国OnePlus共同創業者であるCarl Pei(カール・ペイ)氏が独立後、イギリス・ロンドンで新たに立ち上げたスマートホーム製品を販売するメーカーです。

同社は、「Timeless、effortless and weightless(時代を超えて、楽に、そして重くない)」をコンセプトに、人が最新テクノロジーに気後れせず、障壁がなにもない(Nothing)ように扱えるような製品作りを目指すとします。

 

ギークにとって見逃せないトピックは、デザイン等でスウェーデンの電子楽器メーカー・ティーンエイジ・エンジニアリングと協業し、アンドロイドの父アンディー・ルーピン氏がかつて率いたEssentialの知的財産を取得していることです。

今回レビューするEar(1)の他、未発表の2つの製品をすでに企画しており、今後も楽しみな企業です。

 

最初の製品であるEar(1)は、99ドル(日本では税込1万2650円)という手軽な価格で、アクティブノイズキャンセリングを備え、透明パーツを使った特徴的なルックスを持ちます。日本でも販売を予定しています。

参照−NOTHING

 

追記:日本での発売日は8月27 日に延期となりました。

 

 

開封

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こちらがNothing Ear(1)の外箱です。

パッケージ写真がカッコいいですね。

まるで月面にあるハイテク無人工場で製造されている……みたいなルックスしてます。

 

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ここから開封。

もう後戻りはできません。

 

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お菓子の箱のように、箱を破いていきます。

なかなか家電製品にはない、特別なアンボックス体験です。

 

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中から銀色の無地の箱が現れます。

 

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銀の箱を開けると、中にNothing Ear(1)本体が。

 

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トレイの下に、付属品があります。

 

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左右に入ってる箱には、サイズ違いのイヤーピースと、充電用のUSB-A to Cケーブルが入っています。

 

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イヤーピースは、本体にMサイズが装着されていて、SサイズとLサイズが付属されています。

 

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充電ケーブルは、本体デザインにマッチする透明皮膜のもの。

 

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マニュアル類。

 

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英文はすべてブランドロゴと同じフォントが使われていて、洗練された印象です。

こういう細かい仕事が気持ちを盛り上げてくれます。

 

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日本語表記もありますが、意味はわかりますが、ちょっと怪しい部分があるので、日本の発売時には改善されていると良いですね。

 

ペアリング−とても簡単

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マニュアルにあるQRコードを読み取れば、アンドロイド/iOS端末の両方で、ペアリングと専用アプリをダウンロードを開始します。

さすがに蓋を開ければペアリング開始するAirPodsほどではありませんが、かなりスムーズにペアリングできました。

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アプリでは、ノイズキャンセリングの設定やオンオフ、外部音取り込みモード、イコライザーの設定、タッチ操作のアサイン(左右のイヤホンにそれぞれ個別に)を行えるほか、イヤホンのファームウェアアップデート、イヤホンを鳴らして探す便利機能などを使うことができます。

 

デザイン-好きなら買い

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ケースは、透明なパーツと、チップや電池を収めたアシンメトリーな白いパーツで構成されています。白い部分は細かいドットのテクスチャをしていますが、透明パーツに覆われているので、触るとつるつるしています。

Nothing Ear(1)のケースは、他社のワイヤレスイヤホンと同じく、充電機能を持ちます。そして、この価格帯の製品としては珍しいことに、非接触充電機能もあります。

 

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ケースは他社製品とくらべると大きく、厚みも同じくらいあります。

大きいぶんバッテリーライフは、アクティブノイズキャンセリング有りで最大34時間使用可能です。

 

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イヤホン本体は磁石で自然に納まるようになっています。

蓋には、イヤホン本体を適切な場所に収める機能をもつ窪みがあります。

指を置くのに丁度よく、理知的でクールな印象の製品に、ユニークさと人間的な温かみを与えてくれています。

 

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蓋を開けるとグリーンのインジケータが点灯し、ペアリング済みの機器と接続します。

 

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イヤホン本体は、ケースと同じく白と透明パーツで構成されています。

装着する耳を判別できるように、赤と白のカラーが印象的にあしらわれています。

 

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本体は片方4.7gで、凝ったデザインとあわせて、より軽量に感じます。

 

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イヤホン本体のスタイルは、AirPodsの俗にいう”うどん”スタイルを世襲していますが、透明部分の未来的なデザインが際立っているため、AirPodsの単純なコピーという印象はないです。

 

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裏面は特に、部品が透けて見えて、工業的でカッコいいです。

 

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Nothing Ear(1)のデザインは正直、異端です。

この見た目が好きかどうかで、買うか買わないかを決めれば良いと思います。

ただ、耳に装着したとき、モノとしては小さいので、悪目立ちするようなものではないです。

 

透明パーツの処理には、通常隠せば良い部分を美しく見せるための処理する手間など、コストが余計かかっているそうです。

AirPods以後、そのデザインのデットコピーは枚挙に暇がありませんが、Ear(1)はデザインの複雑さとコストのため、容易にコピーすることが難しいのではないでしょうか。その点においても、強いデザインと感じました。

 

ノイズキャンセリングについて

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まず、イヤーピースを適切なサイズに交換しましょう。

きちんと密閉できているかどうかで、ノイズキャンセリングの効きはかなり変わってきます。自分は最初Mサイズのまま試して、効果があまり感じられず、Lサイズに変えて実感できました。

 

Ear(1)のアクティブノイズキャンセリングは、現実世界から精神と時の部屋に入ったような劇的な効果はないように感じました。騒音の激しい場所での使用や、無音で耳栓のように使うような用途では、不満に思うかもしれません。

 

しかし、アクティブノイズキャンセリングをオンにすることで、確実にリスニング環境をより良くなります。より小さな音量で、よりクオリティの高い音を聞くことができました。静かな環境であっても、ノイズキャンセリングをオンにしたほうが、二段階くらい音の輪郭がはっきりくっきりに感じました。

 

外部音取り込みモードは、想像していたよりも自然な感じで、外部音を取り込んでくれます。音量を上げることで、より大きな音で聞き取ることができます。

 

音質-耳に自信はないですが

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基本的にドライバーサイズは大きくなるほど音質がよくなると考えられており、Ear(1)のドライバーは、11.6mmとイヤホンの最大級のサイズを採用しています。

音質は十分な解像感があり、無線だから音が悪いという印象はないです。

 

チューニングは電子楽器メーカーのティーンエイジ・エンジニアリングの専門エンジニアが担当しています。

音の傾向としては、低音が厚めの味付けになっていて、正直言うと自分の好みではなかったです。ただし、それは音楽鑑賞用途においてであり、ポッドキャストやオーディオブックを聴く用途では、僕のもつリスニング環境で一番快適、かつ聞き取りやすかったです。

 

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イコライザーは簡易的なプリセットのものが容易されています。

バランス(デフォルト)、高音強化と低音強化、音声強調の4つあります。自分のへっぽこの耳では、ハッとするような大きな変化は感じられませんでした。

高音強化モードにすると、聴き疲れしない自分好みの音かもしれません。

凝り性の人には、各種パラメータが弄れないことが不満かもしれませんが、企業コンセプトと照らし合わせると、これくらい簡易的なものの方が良いでしょうね。

 

装着感-これが一番気に入ってるところ

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僕はAirPodsに選ばれなかった男でして、耳の形が特殊らしく、すぐにポロポロ落ちてしまうのです。使用頻度が減り、AirPodsの方もそんな僕に嫌気がさしたのか、いつしか行方知れずになってしまいました。

かと言って、カナル型のイヤホンも、イヤーピースをねじ込むときの圧迫感がストレスで、長時間付けていられませんでした。

 

ところがEar(1)の装着感は非常に快適で、その点がこの製品の一番気に入っているところです。

理由としては、透明部分をつまんで装着しやすいこと、イヤーピースが柔らかいこと、本体部分が丁度耳にすっぽり収まる形状であることがあると思います。

変に力を入れずに装着でき、安定感抜群なので、タップ操作する際に乱雑に使ってもズレや外れる気配なしです。

 

最後に

門外漢で、至らぬ点も多かったと思いますが、これでNothing Ear(1)のレビューを〆させてもらいます。答えられる範囲で、質問等あれば返答させて頂きますので、気軽にコメントください。

 

改めて、Nothing Ear(1)の特徴をおさらいしますと、

  • 透明パーツを使った特徴的なルックス
  • 税込1万2650円のお手頃価格
  • アクティブノイズキャンセリング付き
  • ペアリングは簡単
  • 非接触充電機能付きのタフなバッテリー
  • 音質は良好(低音厚めに感じた)
  • ノイズキャンセリングの効きはそこそこ
  • 装着感がすごく良い!

 

繰り返しとなりますが、Nothing Ear(1)は、日本でも発売を予定しています。

公式サイト(日本語)で販売開始のお知らせメールが登録できます。

参照-ear (1)jp.nothing.tech

アマゾンでも購入できるようになっています。

 

 

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