インディーゲームのパブリッシャーDevolver Digitalの最新作『DISC ROOM』をプレイし始めました。まだ一時間程度しかプレイしていませんが、好感触だったので紹介します。
DISC ROOMは、インディーゲーム開発者としてスター級の錚々たる顔ぶれが集まって、開発されました。
Disc Room - Launch Trailer | Out Now | Nintendo Switch + PC
回転ノコギリから一定時間逃げ回るというシンプルで中毒性の高いゲーム性が、インディーゲームらしい小ぶりで美しいコンセプトです。
DISC ROOMは現在、Switch版とPC(Steam)にて配信中。
近未来、木製軌道上に正体不明の巨大なディスクが出現。プレイヤーはディスクの中に潜入する科学者です。ディスク内部は無数の小部屋で構成されていて、中には巨大な回転ノコギリが縦横無尽に暴れまわっているトラップルームでした。科学者は、回転ノコギリに切り刻まれますが、その場でリスポーンします。そして、回転ノコギリに意識を感じます。死の条件を満たすと次の部屋のロックが解除されていきます。ディスクの最奥にあるものは一体ーー。
ストーリーはバンド・デシネ(フランスのコミック)風に語られます。テキストはごくごく限っており、増長なカットシーンは無く、すぐにゲームプレイに集中できます。
トラップ満載の無数の小部屋に満たされた状況はカルト映画の『CUBE』、宇宙空間での言葉を介さない意識体との邂逅は『惑星ソラリス』を連想しました。
なかなか興味深くてそそる設定です。
謎の超巨大ディスク内部は、無数の小部屋に分かれており、各小部屋の条件を満たすことで次の小部屋の扉のロックが外れる仕組みです。
条件は、この部屋で10秒以上生き残るなどシンプルなものの他、数種類の回転ノコギリで死ぬなど複数の部屋で跨ぐ条件もあります。
ゲームプレイはシンプルで、見下ろし視点のプレイアブルキャラを回転ノコギリに触れないようにスティック移動で操作するだけです。2Dゲームですが、アナログスティックとの相性がすごく良いです。
特殊な回転ノコギリによって切断されると、アビリティを習得することができます。持てるアビリティは一つだけなので、状況に応じて付け替えていきます。
ステージの各区画には、ゲートキーパーと呼ばれるボスが待ち構えています。倒し方が異なるので、ただ避けているだけではなく、頭を使う必要もあり、プレイの変化が楽しいです。
回転ノコギリにはいろいろな種類が存在して、切断され死ぬことで、コレクションされていきます。図鑑埋め要素なので、クリアするか、とりあえず死んでおくか、悩みどころ。
とても楽しいゲームです。こういうゲームを待ってました。単純明快。切断表現もそこまでゴリゴリじゃないですし、誰もが楽しめる。追記:設定でゴア表現を優しくできるみたいです。
人はどうして高速回転するディスクに魅入られてしまうのか……扇風機のカバーを外して、ついつい指を突っ込みたくなる。シーリングファンに飛びついて、頭をぶつける動画に笑い転げてしまう。
これはもしや、人間に備わった本能なのか??? 太古の昔、人類は巨大ディスクと邂逅していたのでは……的なトンデモSFのストーリーになっていくと面白いなぁ。
タイムトライアルなど対戦も充実していますし、話題の一作となりそうです。また、MODなどの開発も活発になりそうな予感。DISC ROOMメーカーみたいな機能が追加されたら面白そうです。