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新生スクエニ宣言ににわかが思ったこと

ちょっと時期を逃してしまい、寝かしてしまった記事ですが、今日の更新難しそうなので、引っ張り出して公開します。

 

スクウェア・エニックスが開発中タイトルを精査し開発中止を決め、特別損失221億の計上を発表して、新体制発足を発表しました。

近年のスクエニの評判はあまり芳しいものではなく、宣伝内容に対してゲームクオリティが不安定であったことや、運営型ゲームの早期サービス終了など、ユーザーからのヘイトや不信感が集まっていたように感じます。

 

ユーザーやメディアから良作と評価されたタイトルの売上が奮っていないようで、今後の会社の成長に危機感を募らせたのではないかと思っています。

個人的な考えとしては、とうとう崖っぷちに立たされたということがわかって、最後のチャンスと考えて、なりふり構わず勝負に出るようになれば、挽回することもあるかな、と期待しています。

 

反面、今回の新体制発足の発表が、過去の失敗の責任逃れの言い訳でしかないのであれば、ゲーム開発会社としてのクリエイティブは終わって、過去IPを細々と管理していくだけの会社となってしまうか、他社の買収や合併されるのではないかと思ってます。

参照ーなぜスクエニは「量から質」へ? 「転換がやむを得ない」ビジネス構造の問題とは(マグミクス) - Yahoo!ニュース

新体制発足に際して、気になるキーワードは、「量から質への変換」、「時短独占リリースをやめる」の2つでした。

 

1つ目の「量から質への変換」です。

ゲームタイトルを乱立することで、開発リソースが分散されて、クオリティが担保できない状況にあった、ということなのでしょう。特別損失221億の内訳もそこが理由なのだと思います。

この発表に否定的なコメントの一つとして、リソースを集中したところで、今のスクエニに質=面白いゲームを作れる開発力があるのか? と疑われています。ゲーム開発は博打みたいな部分がありますから、ここは3年後を見てみなければわからない部分です。

 

開発力で不安なのは、昔はスクエニは大手という絶対的な優良企業感がありましたので、就職したい人材も豊富だったでしょうし、あのFFやDQの開発に関われるかもしれないという憧れ、絶対的なIPのパワーもあったことでしょう。

しかし、最近のスクエニの惨状をみると、過去ほどの優秀な開発者を惹きつける神通力はないように思います。今ある開発力を結集する意味もあって、沢山の開発タイトルを開発中止にしたのではと思います。

 

個人的に一番不安に感じているのが、スクエニの企画選定力です。

それが面白そうなゲームになりそうなのか、ユニークな企画なのか、企画者から出てきた企画に予算を付けてOKして、実際開発にGOを出す、その企画選定のセンスがあるのか、ちょっと信用できないのです。

著名クリエイターがクレジットされているからとか、人気ゲームの要素に寄せたタイトルなど企画を通すための企画、そういう感じにはならないようにして欲しいところです。

今回の新体制に発足するにあたり、企画選定する人は人事変更あったのでしょうか。人事異動があったのは、作る側で、ゴーサイン出す偉いさんの顔ぶれは変わっていないように感じます。それで、今日から新体制に変わったからといって、その企画選定のセンスって変わるものなんでしょうか。

 

評価の高かったFF7リバースなどの売上から鑑みても、新生スクエニに求められるのは、圧倒的な質の良さ、ゲーム史に名を残すような傑作です。

 

2つめが「時短独占リリースをやめる」ということ。

これは、1つ目と矛盾しているような気がするんですよね。

質が担保できれば、たとえ独占されていても、「そのゲームを遊ぶためにハードを購入する」 はずです。それくらいのキラータイトルを作らなければ、起死回生にはならないと思うのです。

今、この時期に時短独占をやめて、ファーストパーティーから開発資金の援助が得られないことは、結構危ないのではないか。

自分たちが量より質を優先すれば、面白いゲームが作れるんだとしたら、別に時短独占は足かせにならないと思うんですよね。

次のゲームの発売時期が、また次世代機買い替え時期と被るからって考えもあるかもしれませんが、今回の発表のただの業績悪化の言い訳じゃないかと疑う部分です。

後戻りできない背水の陣を敷いて勝負に出るために、ソニーからの開発資金援助を断るんだ、ってことなら良いんですけど。

 

スクエニがここまで落ちぶれちゃったのって、面白いゲームを作った結果としてお金を得るよりも、安定第一お金第一ビジネス一番になってしまったせいと思うんです。

一時期、イケイケだったせいもあり、大企業に属して安泰な立場にいたいという学歴だけ優秀な人が多くなってしまったのではないでしょうか。

冒険心がなくなってしまった。アーティストではなくなってしまった。

FFの映画がコケて、クリエイターに任せてしまっては、会社が潰れると危機感をつのらせてしまました。経営者側の力が強まって、パワーバランスが崩れてしまったのです。

 

新生スクエニ宣言は、FF14の再起と掛けているのでしょうが、空に輝く赤い星が死兆星でないことを祈るばかりです。

 

 

 

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