smogbom

蒐集/レビュー/散財。アートトイ,ThreeA,ソフビ,民藝。ウルトラライトハイキング。Giant MR4r。Apple,Mac,iPhone。

クレイジーに欲しくない。私達はそこまで馬鹿ではない、選択肢にもならない-今日発表されたスマホの話(酷評)

f:id:smoglog:20211116154110p:plain

今冷静になれていないし、あまりにも酷評しそうなので、製品名を避けておきます。製品画像も使いません。注目されているし、名前出したほうが記事が読まれるでしょうが、挑戦には意義があると思いますし、購入を決めた人にとっては、怒りを覚える内容でしょうから。

 

本日、期待していた日本の某メーカーがスマートフォンを発表しました。

これまで、特徴的な機能とデザイン性に優れた製品を発表し、非常に好評を得ていましたし、スマホでも風穴を開けてくれると期待しておりました。

日本において、民生電子機器が最先端のその先をいっていたのは、遠い過去の栄光です。

ちょっと昔は、スマホの部品のほとんどは日本製だ、という矜持もありましたが、それも中国や台湾のメーカーの後塵を拝しています。優れた機能や尖ったコンセプトは米国や中国、韓国から、コストパフォマンスにおいてもアジア各国に敵わない状態です(所得水準は変わらないのにね)。

そんな中、某ミューダが掲げたコンセプトは、「どれもこれも見た目同じ、機能同じのコモディティ化(経済用語で最先端技術が万遍なく浸透してどこが作っても同じような製品になってしまうこと)したスマートフォンとは別の選択肢となる」「とにかく外観は個性的」、デザインした社長自らが「クレイジーに欲しかったもの」 と言い放ちました。

スマートフォンの新製品が発表されてもリークだらけ、数回使えば終わりの新機能、使いみちのない高すぎる性能など、ガジェットとしてのワクワク感があまり感じられなくなっていまった僕にとって、その言葉は「待ってました!」 と言わんばかりの期待を煽るものでした。

僕は、8月にコモディティ化の極限とも言うべきスマートフォン、Pixel5aを購入して、これはこれで満足していましたが、初めて購入したiPhoneである3Gのときほど、自分が特別な存在になれたかのように自惚れるほどの満足感は得られていませんでした。

smoglog.hatenablog.com

 

通信キャリアをLINEMOにした上、初めてミドルスペックのスマートフォンを買って、結構お金が浮いたので、Pixel5aはカメラとして運用して、その「とにかく個性的」 なスマホの買い増しを検討していました。

smoglog.hatenablog.com

 

チラ見せは2回ありました。

一回目は、バックパネルの一部を切り取った写真。大型化したスマートフォンのカウンターとして小型ディスプレイを搭載していそうな感じ、強度が高そうなボディ、丸みを帯びた手に馴染みそうな形状をしていました。

 

2回目はディスプレイ側。ここで期待は疑心へとなりました。

縁が盛り上がっていて、ディスプレイが傷付きにくくなっていそうですが、パンチホールディスプレイを使いながら、ベゼルが太く、最新技術が使いたいがために、画面占有率を上げるという目的を見失っているように感じました。

 

さて、全貌を見せた製品の良い点、悪い点を書いていきます。

良い点

  • 言うほどベゼルは太くなかった
  • カメラ出っ張ってない
  • 裸で使っても、画面が割れにくそうな縁取り
  • 直営店(オンラインストアも可)で購入すると一ヶ月試用できるキャンペーン中

 

悪い点

  • 言うほど個性的ではない(致命的)
  • バッテリーが小さい(致命的)
  • タフネス機能はない、生活防水レベル(スマホカバーを買わせるつもりのようです)
  • 縦に短いだけで幅は大型スマホと数ミリしか変わらない。実は言うほどコンパクトではない(なにがしたいの?)
  • キャリア主導時代を思わせる専用アプリがプリインストール(それが本体価格に入ってる?)
  • SOCスペックの割に高価(Pixel5aは同じSoCで価格約半分)
  • 画面は液晶……その価格で、そのバッテリー容量で?!

 

総評

仕様、デザイン、価格、どこにもエレガントな要素がない。

どうして、これでイケると思ったのか。製品ページを何度読み直しても、欲しいとは思えない。auデザインプロジェクトやiidaといったデザイナー携帯はこれまでもありましたが、ネームバリューだけだったね、という製品もありました。

そんな黒歴史になりそうな製品だと個人的には感じました。

使う前から判断するんじゃねーよ、と反論されるかもしれませんけど、使いたいとすら思えない。ネタとして一ヶ月試用するのも面倒くせーと思うレベルです。

コモディティ化した製品になるには理由があり、みんなが望んでいる仕様と言うことだったんでしょう。そこに個性として打ち出すには、この製品では満たすべき仕様がそもそも叶っておりません。

僕がターゲットではない製品だった、と言うことなんでしょうけど、めちゃくちゃガッカリしました。

この会社の白物家電は憧れの製品でしたが、今回の発表で、ダサい会社という認識になりました。白物家電では、ちゃんと機能と仕様をきっちり決めて作れたんでしょうが、スマホは門外漢で、京セラが「これじゃ部品収まりませんよー」と言えば、(そうですか」と引き下がるしかなかったんでしょうね。

iPhoneは言わずもがなですが、googleはHTCのスマホ部門を買収して、Pixelを開発しています。本気度が違うんです。

 

日本のものづくりに夜明けは来るのでしょうか。

浮いたお金で、冬用のバックパック買います。

散財止めてくれて、ありがとうございました。

僕は、NOTHINGのスマホに期待しますね!

 

smoglog.hatenablog.com

smoglog.hatenablog.com