※画像は、僕が欲しかったSwitch Liteの予想図です。
この次期になると、NintendoSwitchの上位モデルが出るかもしれない、という噂やリークがニュースサイトを賑わいますが、個人的に、PS4とPS4プロにあたるような、本体の高性能版の登場はないと思っています。
大きな理由は2つ。特別新しい観点ではないと思いますが……。
理由1:Switchの販売が好調なので、出す理由がない
任天堂自身が公式に否定する際に言っているのですが、これがもっともな理由だと思います。発売から3年、製品サイクルが半分以上過ぎていますが、値引きなどのキャンペーンもなく、ほとんど気が付かないマイナーチェンジを1回と、バリエーションであるライトの登場して、ますます販売は絶好調、むしろ供給が足らない……この状況でPRO版を出す理由は、あまりありません。
特にSwitchは、ファミリー層や低年齢層に人気ですので、新型が出ると逆に不満に思う人も多いのではないでしょうか。なんせポケモンのDLCで、追加でお金を取る、っていう当たり前のことで不満が出るくらいですから。スプラトゥーンやスマブラなどでも、通常版とPRO版で、リフレシュレートが違って、有利不利が出ると、競技として良くないって見方もあるかもしれません。
理由2:チップがない
PS/XBOX陣営がAMDのCPUとGPUを採用していることに対して、Switchは、エヌビディアのTegra X1をカスタマイズしたチップを採用しています。
Tegra X1は、もともとSteamを運営するValveが、自分たちでゲーム機を展開しようとして、ズッコケてしまい、使用用途がダブついてしまったいわくつきのチップでした。このチップは、スマホなどにも利用されるARMベースで、もともとゲーム機用に開発されたチップということもあり、消費電力の割に非常に高い描画性能を持っています。
アップデート版のTegra X1+が、既に販売中のSwitchライトとマイナーアップデート版のSwitchに採用されたことからもわかるとおり、このアップデート版の性能は、かなり微妙なもの。
それ以降のTegraの最新バージョンは発表されていません。
回りくどい説明になってしまいましたが、Switch Proが出るとして、採用されるチップがないのです。Tegra X系とは別のチップが採用されれば、それはバージョンアップにとどまらない新機種になってしまいますし、下位互換も微妙なものになってしまうかもしれません。
水面下で、Tegra X2というチップの開発が進んでいるかもしれませんけど、お金がとんでもなく必要なチップ開発、微妙な性能アップさせるより、どどーんとスペックアップさせると思うんです。
Tegraに採用されるGPUの世代は、最新から数えると、三世代くらい前の古い設計なんです。あくまで携帯機ベースなので、伸びしろに限界はあると思いますが、無印のPS4を軽く上回るくらいはできそうです。
また、ARMをエヌビディアが買収して完全子会社化したので、発表会でなにか出ると面白いんですが。
有り得るとしたら/それでもPRO版のニュースは毎年出るだろう
有り得るとしたら、本体ではなく、ドックに外部GPUを追加して、4K出力に対応するとか、ストレージ機能を追加して家族のSwitch間でゲームを共有できるようなバージョンとか……、本体の性能を拡張するようなオプションなら、あるかもしれません。これなら、旧バージョンを持っているユーザーても全部買い換えることなく、少ないコストでバージョンアップできますし……。
新型Switchのニュースって公式がいくら否定しても、消えることはないと思います。それだけSwitchは関心が高く、ニュースが読まれるからでしょう。僕も間接的に、それにあやかってこの記事を書いているわけです。