smogbom

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Ryzen第4世代40……え? 5000シリーズについて-にわかが語る

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※画像は公式You Tubeよりキャプチャー。

なによりネーミングがカオス。

(下書き状態で、公開のタイミング逃してしまった)

先日、AMDよりデスクトップ用CPU「Ryzen」の最新アーキテクチャ「ZEN3」を採用した第世代5000シリーズを発表しました。性能はともかく、数字が……むちゃくちゃやんけ。

 

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そもそもなんですけど、Ryzenはとある天才が設計した、安価に多コアCPUが製造可能な「ZEN」というアーキテクチャを採用しています。

その記念すべき第一世代が1000シリーズで、アーキテクチャ名は「ZEN」。第2世代が2000シリーズ、採用アーキテクチャは「ZEN+」でした。ここで素直に「ZEN」にしていればよかったのに、プロセスルール(配線の細かさ)が変わっていないからと遠慮したせいで、シリーズ名とアーキテクチャの世代の数字が噛み合わなくなってしまいました。

その後、アーキテクチャは「ZEN+」なのに3000シリーズの名を冠するAPU(映像出力機能を有するCPU)が登場したり、「ZEN2」なのに4000シリーズの名を冠するAPUが登場したりとカオス極まり。そして今回、4000シリーズの名を冠するCPUをすっ飛ばして5000シリーズの登場と相成りました。

 

今回のアーキテクチャ「ZEN3」は、プロセスルールは「ZEN」と同じ7ナノをちょっと良くした程度なので、「ZEN2+」するんちゃうんかい、と一瞬おもいましたが、内部構造を一新しており、今まで4コア一塊だった構造を8コアの塊にしています。この構造によって、並列処理していた時にコアの塊同士を跨ぐ処理で起こっていた遅延を解消することに成功したようです。特にゲームなどでは、並列処理の最大コア数が8個であることが、多いみたいなので、前世代と比べると2割くらいの性能アップをしています。デスクトップCPUでコンスタントに2割性能アップさせるって、めちゃくちゃスゴいことみたいです。

 

そして、ついにインテルのシングルスレッド能力を凌駕しました。インテルが独占状態で天狗になっていたことで、CPU性能が全然伸びていなかったこともありますが、これは歴史的瞬間です。インテル最高! とか言ってられない! それでも、まだまだ最適化ができてないのか、ゲームタイトル別で性能比を見ていくと、ほぼ同等か、微増という感じで、完全勝利とは言えませんね。

 

さてさて、今回のラインナップの話をすると、Ryzen5の安さが目立ちます。2コア増えて150ドル増しのRyzen7よりコア倍で250ドル増しのRyzen9の方がお買い得感ありますね。前回もそうでしたが、Ryzen7のX800番台は、ちょっとコスパが微妙に感じます。

 

今回でAM4ソケット形状は終わりと言われていて、次世代よりDDR5メモリをサポートした新ソケット形状の……おそらく……AM5に移行します。

……という事は、自作PCユーザーにおいては、最後のCPUアップデートの機会。対応マザーボードは去年出た500番台の製品を対応していて、600番台の製品はつくらないみたいですね。「ZEN+」世代の400版のマザボ対応は、来年1月にBIOSアプデされるようです。勘違いしていたのですが、自分のマザボはX470だったので、もしかしたら5000シリーズ使えるかもしれません。世代とマザボの型番も噛み合ってなくて紛らわしい。

 

今回発売する5000シリーズからPCを組む場合、アップデートが難しい微妙さがあります。また、製品価格も50ドルアップして、5600x以外は純正クーラーなし。一律5000円くらいアップなんで、ローエンドは割合的にコスパ悪くなっちゃいましたね。インテルが勢いなくしたから、今度はAMDが天狗になってしまったか!!

 

3000シリーズ安くなってないし……。

くそーっ! インテルの復活信じテル!!