本当に素晴らしかったです!
ハーフライフアリックスをクリアしました。僕にとって、今年のゲーム・オブ・ザ・イヤー最有力候補であり、ゲーム・オブ・ザ・人生の最有力候補です。一方で、このゲームを、これまでのビデオゲームと同じゲームとしてカテゴライズしていいのか、悩んでいます。小説と映画を同列に語っているような。どちらが優れている、とかいう話ではなく、ちょっと次元が違う。
細かい感想は、以前書いたので、そこから最後までプレイして、どう思ったかを書いていきます。一応、ネタバレはボカして書いておりますが、線引は人それぞれなので、厳しい人はご注意ください。
クリアに20時間ほどかかりました。VRのゲームとして、長編タイトルでしたし、丁度いいボリュームに思いました。最後までダレることなく、緊迫と興奮の連続でした。それほどVR酔いはしないような作り(設定)でしたが、長時間プレイは疲れるので、毎日2時間程度プレイしました。強烈な体験のあまりに、ヘッドセットを被るのに、勢いが必要でしたが、被ってしまえば夢中でしたよ。
ストーリーに関しては、ハーフライフ1と2の間ということで、どちらも未プレイの僕にはさっぱりでしたね。わからないなりに、結構既存のファンサービスが多かった気がします。まあ、なんとなく物語背景は察することができますよ。自分にとってはそれで十分。
このゲームは、本物のVRを体験させてくれます。
ヘッドセットをかぶれば、もう別世界です。部屋を一つ一つ入念に検め、トラップや敵をやり過ごす。オブジェクトに本当に触れる。銃撃戦は、何度も何度もゲームオーバーになりました。あまりにリアルで、フィクションと頭が理解できない。妙な虫の体液が腕に注入されると、実際自分の手に体液が入っているかのよう。エイリアンに噛みつかれたら、本当に痺れを覚えるw 僕の部屋は狭いので、手榴弾を投げようと思ったら棚にぶつけてしまい、一瞬「なんで何も無いところで手をぶつけてしまうんだろう?」とリアルとバーチャルが逆転してしまって笑ってしまいました。
プレイできる環境を構築するのが、ちょっと大変なタイトルですが、僕は今触れることができてよかったですし、将来もっとVR機器が当たり前のように普及したとき、みんなが「こんなすごいタイトルがもう既にあったなんて!」と驚くことが、簡単に想像できます。
ベタ褒めしてしまいましたが、もちろんこのタイトルにも改善要望はあります。ひとつは、前回記事に書いたとおり、日本語字幕であることですね。字幕を読みつつゲームプレイを自然に……というのは難しい。ついつい家探しに夢中になって、セリフを見逃しがち……。
さらにこのタイトルは、ゲームデザイン的に一方通行な点が挙げられます。これはおそらく、意図されたデザインです。VRゲームというまだ新しいジャンルのポテンシャルをストレートに伝えるための取捨選択。これは正しいのですが、クリアしてみると、これで自由にいろいろ歩けたらなぁ~って、思わずにいられません。むちゃくちゃデカイ伸びしろを感じるってことです。そのためにも、VRゲームプレイヤーの人口がもっと伸びて欲しい!!
最終チャプターは、ゲームプレイ内容が変わり、かなり面白かったです。VR世界での超常的なシーンに圧倒されました。バトルもド派手で楽しかった。
サイバーパンク2077延期のお陰で、この素晴らしいタイトルを遊ぶことができました(皮肉)。環境を整えるのが大変かもしれませんが、本当におすすめのゲームです。