圧倒的コスパ、圧倒的完成度……ただし、Facebookに魂を売ったもののみ体験できる禁断の果実。
ポンコツAIのせいで、実名登録していても目立ったアクティビティがないとアカウント停止されて、文鎮化してしまう。よりにもよって発売前夜に炎上してしまったOculusの新しいスタンドアロンVRヘッドセットが、無事届きました。
公式ではなく、ペイペイモールでポイントなどを駆使して送料無料で実質34,000円くらいの聞いたことのないショップでしたが、ちゃんと発売日に届いて、ほっとしています。
僕はOculusGOを持っていて、あと2年? くらい使えるOculusアカウントを持っていたので、最悪Facebookでログインしなきゃ使えるな、と思っていたんですけど……。
見慣れきってる開封の儀
先行でYouTuberやらメディアに配られていたので、見飽きたかもしれませんが、アンボックスから始めますね。
どーん!!
箱は意外とコンパクトに感じました。
オエッ!!
ちゃんと日本語化されたパッケージです。
せっかく本腰入れて普及させようとしているのに……ねぇ。
ぱかっとな。
シンプルでクリーンなパッケージングです。
同梱物は、取り扱い説明書と電源アダプタ、USBType-CtoCケーブル(イイね!)、メガネスペーサーです。
本体をGOと見比べて見ましょう。
デザインも手伝ってか、一回り以上小さくなった印象です。
前作Questと比較するとプライスダウンに見合ったコスト削減が見て取れるとされますが、けっしてチープではなく、むしろこの価格でこの質感! と驚かされます。
クッション部分の改良が素晴らしい。プラスチックのガワが付いたことで、ホールド感が増し、強くストラップを締めなくても良くなりました。
個人的にエリートストラップは不要に感じました。
逆に顔の面が合わないという人もいるかもしれませんが、オプションでバリエーションが出るらしいので、それを待ってください。
サイドストラップは見た目がよくなりましたが、使い勝手は落ちたと感じました。GOのサイドストラップの微調整はめちゃくちゃ簡単なんですよ。サードパーティ製ストラップを簡単に作らせないためかな、と最初邪推したんですが、これは完全に見た目をとったんでしょうね。あとは、フィット感が改良されて、調整をそこまでしないと判断したのかも。
コントローラを比較。これは2個セットということもあるけど、全然違う。
別売りセットで16,000円って価格設定にびっくりしたけど、それくらいの値段しそう。
Oculusアプリを使って、本体同期
では、夜勤前の数時間に試してみましょう。
まず、OculusQuestはスタンドアロンと言われていますが、初回起動にはiPhoneかAndroidスマホが必要です。
もちろんOculusアカウントでログイン。
あれっ? Quest2がありません。Questでいいのかな?
……うまく接続できません。仕方ない、FacebookとOculusアカウントを統合します。ここでアカウント停止食らったという人がいたので、緊張の瞬間です。
無事、統合完了。
しかし、プライバシー設定が勝手に変わっていました。
自分のみにしていたのに、Oculus上のFacebookの友達に公開範囲が変わっていました。そこまでするのかFacebook!!!
設定を自分のみに。ここはこまめにチェックしておいたほうが良いですよ。マジ信用ならん。
さて……。
変化なし。
うーん、こんなところで躓くとは。
アプリも最新版だし……。一度アンインストールして、再起動。
Quest2が表示されました。あーあ、これは罠です。
これで僕のVRの自由と独立性は、Facebooknのさじ加減しだい。マーク・ザッカーバーグのサムアップが反転したとき、VRでの僕は死ぬのです。あべしっ!!
以降はすんなり設定できました。
本体のセットアップ
僕はメガネっ子なので、メガネスペーサーは必須。
こちらのスペーサーもGOの時とは違い、ハードな樹脂製となり、かっちりと本体に嵌ります。三段階に簡易化された瞳孔間距離調節は、中間の2にしました。若干ズレている気がしないでもないですが、コストカットのためしょうが無い。致命的なズレではない感じですが、多分分解改造する猛者がそのうち出てくると思うので、それが良かったら挑戦するかもね。
おすすめの曇り止めを塗布します。
私のブログのベストセラーでございます。
自分は現在VR対応ヘアースタイルの完成形・坊主頭なので問題ありませんが、御髪がキマってる方は、三角巾やかつらの下につけるヘアーネットなどを被ると、ストレスなく、またストラップを汚さず快適かと思います。今回のストラップ白いから特に良いかも。
実際プレイしてみて
性能が上がったものの、前作のQuestとは体験としては変わらないそうですが、僕はGOからのジャンプアップなので、6Dofの自由度の高さに感動しています。そして、解像度の高さです。GOのとき、ドットの隙間で格子状に霞んでいたグラフィック(それでも違和感なく、キレイだな、と思っていました)が、ぱっきり鮮明になり、VR空間に存在するオブジェクトの実存感が増したように感じました。
今回プレイしたのは、初めてのVRというチュートリアルと、ビートセイバーを少しだけ。
チュートリアルソフトは、完全に前作のままなので、このあたりの同梱ソフトの開発の必要性が無いこともQuest2の価格の安さの理由になっていそうです。それでも、初体験となれば、驚きと興奮の連続です。仮想空間の中のオブジェクトに触れて、操作して。凄い!! 本当に凄いです。
ビートセイバーは、バカ売れするのも納得の楽しさ。スタートしたらすぐに理解できて、音ゲーあんまり好きじゃない僕も夢中になってしまいます。
最後に安全機能のガーディアンについて、記しておきたいと思います。ケーブルに束縛されることなく、自由に歩きまわるQuestシリーズですが、壁にぶつからないように、現実世界に安全区域を指定して、そこから出ようとすると格子状の壁が現れる安全装置があります。
未来的かつ、実用的機能なのですが、床を起点に指定するため、突き出た物体には無警戒です。おそらく、人やペットがそっと近づいてきても判別できないでしょう。このあたりは、アップデートや本体にレーダーセンサーが付くなどを待つしかないかと思いますが、要するにガーディアンを過信すると、高価なコントローラをぶつけたり、怪我したり、インテリアを傷つけたりするのて、注意が必要ということです。
もう少し単体で遊んで、OculusLinkも試したいと思います。
結論:ハードにはイイね! Facebookにはディスライク。