※この記事では、公式You Tube動画のキャプチャを使用しています。
発売3週間を切ったスタンドアロンVRヘッドセットの「オキュラス クエスト2」ですが、我慢できずに、ほとんど使ってなくてホコリ被っていたオキュラスGOを引っ張りだして、毎日被っています。
当時、価格の安さで鳴り物入りだった、このVRヘッドセットですが、一年後に初代クエストが発売、今は生産終了してしまった製品です。ですが、改めて製品の良さを感じました。You Tubeを見ていても、解像度は十分高いですし、仮想空間の中の大画面の臨場感がすごい。たまにプロジェクターやVRヘッドセットで、他のことが何もできなくなる、というデメリットを上げるレビュアーがいますが、逆に集中できるというのはメリットだと思います。たぶん、それをデメリットとして上げる人って、映画館で携帯電話の電源切れない人種なんじゃないだろうか。GOの悪い点は、コントローラの認識が安定しない(時々スマホのオキュラスアプリで再同期しないと駄目)のと、バッテリーの持ちの悪さですね。バッテリーには期待できませんが、コントローラは改善されてると嬉しいな。
少々前置きが長くなってしまいました。今年の冬に実装予定の「インフィニット・オフィス」を試したいと思っています。
「インフィニット・オフィス」は、クエスト2に4つ付いているカメラで映像を取り込み、その現実空間上に拡張現実風にブラウザ画面を自由に配置し、作業ができるようになる機能です。
僕は、この機能に期待とナンセンスさを同時に感じています。
詳しくはビデオを視聴されてから説明します。
まず、期待したいのはマルチウインドウの使い勝手です。ディスプレイサイズ、設置位置に限定されない使用感が、どんなものか試してみたいとおもいます。ウルトラワイドモニターなんて目じゃない、広大なディスプレイ空間。バーチャル空間なのですから、アスペクト比は、柔軟に対応してくれると嬉しいです。クエスト2は、解像度もアップしているので、ゲームじゃなければ、解像感もそこまで酷くないことを期待したいです。ハンドジェスチャーに対応しているようで、マイノリティ・レポートの世界そのままですね! オフィス用途以外にも、普通の外部モニターとして、ゲームや動画視聴などにも使えたら嬉しい。
疑問点として、物理キーボードとのリンクです。
動画では、外部取り込みした画像が、VR空間へオーバーレイしていきますが、リンクした物理キーボードだけはワイプされて、VR空間に取り込まれる様子を見ることができます。一見して、すごく未来的にみえるのですが、この機能の意味がないような気がするのです。
物理キーボードが必要となると、当然机が必要となります。場所に縛られないというVRオフィスの利点を自ら殺してしまっています。
Officeと銘打っていますが、仕事での使用用途はかなり限定されそうなのは想像に難くなく、ビジネスでバリバリ使うなら汎用性の高いPCを持っているはず。ただでさえ、ヘッドセットを被るのめんどくさいのに、目新しさ以上に使用したいと思うモチベーションが持てるかな?
「Infinite Office」に使用するキーボードは対応した専用のものが必要らしく、動画に登場したロジテックのキーボードは現状唯一の対応品で、日本円で1万円もします。
個人的に期待したいのは、ハンドトラッキングによる文字入力です。VRヘッドセット単体で、どこでも操作できるとしたら、ワクワクしてきます。もちろん、キータイプしていて打感のフィードバックがないなど問題もありそうですが、そこはスマホでフリック入力が登場した時のように、革新的なUIが登場してくれたら良いな、と思います。