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サイバーパンク2077 Ver.2.0とDLC「仮初めの自由」所感

「今世紀最高の偉大な作品にしたい」 と今世紀最大のビックマウスをかまし、特に旧世代コンソール機における最適化不足によって、大炎上した本作ですが、ネットフリックス独占のトリガー制作のアニメ、アップデートによってめげないで地道に評価を取り戻しました。自分はPC版ということもあって、とても楽しめました(しかし、発売延期前に想定スペックで準備した自作PCが推奨スペック以下だったのは許さない。普通に遊べましたが)。

 

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先日、無料の大型アップデート2.0と拡張パックが配信され、戦闘・ビルドまわりがかなり様変わりしているそうなので、最初からスタートすることにしました。拡張パックのシナリオの開始が物語の終盤という情報を耳にしていたので、とりあえずDLCは購入しないことにしました。

アップデートとDLCには180億円の制作費が注ぎこまれているそうです。これだけでAAAタイトルの開発費に相当しますし、やっぱり海外のゲームの規模はすげぇな、と。

自社開発のゲームエンジンからアンリアルエンジンに切り替えての次回作に注力するということで、DLC及び大型アップデートは今回が最後とのことです。

 

今回の主人公は、女性キャラにしました。

一周目をコーポ男性でクリア、二週目の途中までストリートキッズ女性でプレイしたので、今回はノーマッドでスタート。

人体改造がカジュアルな世界なのに、肉体の性差・性的指向については、不変で非常にオカタイのが、開発社CD PROJEKT REDのいう「芸術性」 のイケてなさだと僕はレビューしました。最初に選んだボディによって、どんなに苦楽を共にし、通じ合ったキャラクターともロマンスできる組み合わせが限定され、相手の望む肉体への改造もできない世界なのです……。

 

さて、Ver.2.0になり、旧世代コンソール機へのサポートが打ち切られて、現世代機リマスター版状態となりました。メニーコアCPUに最適化され、8コアをフル稼働できるようになったそうです。自分の自作PCはRyzen2600X(6コア)とRTX2800SUPERという組み合わせでしたが、意外や意外、以前よりも軽く、描画がキレイになったように思いました。

 

レイトレーシングをオンにすると、めちゃくちゃ重いのですが、ウルトラ設定だったらUWQHDディスプレイで30FPS安定します。30FPSって……って思うかもしれませんが、自分は映画24コマ的な感じで楽しめてます。スイッチのゼルダも30FPSだし、FPSが安定すれば、結構見れますよ。

あとレイトレとラスタライズ描画の差が少なくなったような気がします。夜のネオンや雨に濡れた路面の反射などもしっかり描画できているような。

 

ナイトシティに再訪して、このゲームはいろいろ言われたけど、やっぱりすごいな、と。一人称視点の没入感たるや。ウォーキングシュミレーター的な画面とプレイヤーとの隔たりがない、肌にまで訴えてくる刺激・空気感があります。

 

車両戦闘の追加、警察のシステムの変更など戦闘システムの一部が拡張・変更されました。

キャラクタービルドまわりは一新されて、同じ舞台の違うゲームに近い大幅な変更。

パークは前に一度マイナーチェンジされていましたが、今回は成長ツリーからして別物。いつでもリビルドできるってのも色々試せていいですね(まだ一回もリセットしてないけど)。

今回は肉体と知性(シューターが苦手なので、必中攻撃のクイックハックは便利です)を主にあげて、クラフトが能力値必要なくなったため技術を捨て、どうせすぐ見つかって乱戦になってしまうので意志にもあまり振ってません。

 

進行不能バグはしぶとく残っていて、フラグが立たずに次のイベントへ進まないこと、ゲームがクラッシュして強制終了してしまうことがありました。

自動セーブが頻繁にあるので、自分の環境では、大きな問題にはなっていません。

 

夢中になってVer.2.0の世界を堪能。

一周目でコツを掴んだおかげか、それともVer.2.0で調整されているのか、資金稼ぎも順調で、詰まることなくメインクエスト消化を主導に、30時間ほどでDLC開始できるところまで進めました。

 

DLC購入。約4000円の価値はあるか。

 

ドッグタウンというナイトシティから切り離された独自自治区のマップが開放され、新アメリカ合衆国のエージェント、ソングバードの電話から始まるシナリオ。

オープンワールド進行から切り離され、少し眺めの一本道のジェットコースター的シナリオ展開がしばらく続きます。

これが本当に圧倒されました。

 

メインシナリオについては、ローンチ当時の死力を尽くしたけれど、おそらくデスマーチ状態で、完璧ではなかったのではないかと思えるほど、作り込まれた演出、驚きの展開。

 

マップも素晴らしいです。

起伏に富んだ地形、開けた場所や入り組んだ場所などロケーションの豊富さ、特徴的な建築物。

 

車両戦闘をフィーチャーしたサブイベントが追加されたのもいい。

レリックパークの能力は個人的にパッとしないと思いました……(笑)。

 

スタジオが本来持っていたポテンシャルが遺憾なく発揮されているように感じられ、これが本来の「今世紀最高の偉大な作品」 の姿だったのではないか? と思いました。

サイバーパンク2077本編が気に入っているなら、絶対プレイすべきDLCだと思いました。

 

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