数回に分けて、雑感コラムを書いてきましたが、今回はクリアしてのネタバレアリの感想になります。クリア済みの方向けとなる感想ですね。ネタバレ気にしません、という人は読んでも大丈夫です。
サイバーパンク2077は、まだ二週目を始めたばかりだし、気づくことも多いと思いますので、今後もコラムを更新しようと思っています。スクショも4百枚以上撮ってあるので、それも放出していきたいです(笑)。
ネタバレ嫌だ、という人は、ファーストインプレッション記事を参考にしてください。
さて、プレイタイム約125時間でした。
太陽、星、悪魔と、隠しエンドを除くエンディングを見た状態での感想となります。エンディング中の分岐の全てを見たわけではないです。
サイバーパンク2077は自分にとって、色んな意味で忘れられないタイトルとなりそうです。
サイバーパンクというジャンルが好きとは言っても、オープンワールド、一人称視点、暴力表現と、僕があまり得意としていないか、はっきりと苦手なジャンルが重なっているのに、ここまでドハマリしてしまうとは。
一人称視点で良かった(※)
ウィッチャーシリーズが三人称視点で傑作だったせいか、未だにサイバーパンク2077の一人称視点に対して、疑問視する声を聴きます。プレイする前は自分自身そうでした。
しかし、ゲームをプレイすると、一気にこの世界に惹き込まれました。
天を衝く摩天楼の景観。キャラクター達のまなざしや間のとり方。突きつけられる銃の恐ろしさ。デジタルゴーストであるジョニーに頭の中に居座られる居心地の悪さ。
これらは、一人称視点だからこそ描けるリアリティだと感じました。
だからこそ、一人称視点へのこだわりは最後まで見せて欲しかったという気持ちがあります。これが前回で言えなかった些細な残念ポイントなんです。
どういうことかと言うと、例えば僕はレイトレオンにしてプレイしていますが、どういう訳なのか、街のガラスなどにNPCは映るのに、Vだけは反射しないのです。吸血鬼のように……。細かな指摘ですが、Vは本当にこの世界に存在しているのか……? と疑問になる仕様なんです。
あるいは、車の運転は、三人称視点に視点変更ができます。この仕様は一人称では車の操作が難しいので、ユーザビリティを考慮してのことでしょう。でも、没入感を優先するなら、幽体離脱するんじゃなくて、車のナビ画面のアラウンドモニターにズームするとか、より自然に視点変更できたと思うんです。ブレードランナー2049のKのスピナーのように、ドローンを飛ばして、その外部映像という体でも良いです。
開発初期は、カットシーンは三人称という仕様だったようですが、「物語への没入感を優先して」ということで、全編一人称視点になると言っていたと記憶していたのです。
しかし、最後までプレイすると、そうじゃないシーンありますよね。最後に。自分は、あれもモヤモヤしました。ここからのVの人生はプレイヤーから離れていきますよ、ということへの寂しさなのかもしれませんが……。
どうせなら、最後まで一人称視点を守って欲しかった。Vの姿を見せたいなら、テレビ映像とか方法はあるんだし。僕は作品性としてのブレとして捉えてしまいました。
「物語への没入感を優先しての一人称視点」という主張は本当なんだろうけど、裏事情として「開発工数を下げるため」っていうことも、少しはありそうだ、って思ってます。
ナイトシティでサイドジョブをこなすことに日課感が出てきた
オープンワールドで苦手なのは、ちゃんとクリアしたいけど、サイドクエストをやりすぎると飽きてしまって、終わらせるモチベーションを失ってしまう……というところです。
いつも、メインストーリーとサイドクエストの比重に悩んでしまう……。
ところが、サイバーパンク2077は、ほとんどのサイドクエストを終わらせました(失敗したやつもある)。これって自分にとってはすごく珍しいことなんです。
思い返すと、僕はサイドクエストを淡々と、日課のようにこなしていました。もちろん、興味深かったり、すごくエキサイティングな話もありましたけど、なんか無心になって、黄色いマーカーを潰したくなるというか……。
攻略サイトをクリアするまで見なかったので、取り残しとかは結構あると思いますし、違う選択肢を選びたいし、失敗したミッションもあるので、二週目も楽しみです。
そうそう、最初のティザームービーに出てきたサイバーサイコのオネェさんが、ちゃんと出てきてびっくり。
Cyberpunk 2077 Teaser Trailer (game going on Playstation 4)
ライフパス、キャラビルド、恋人について
今回のライフパスはコーポレートを選び、テッキー(武器商人)兼ネットランナーとしてロールプレイしました。
武器は最初はハンドガンでしたが、レジェンダリーのスマートスナイパーライフルをクラフトしてから、それ一本でした。一発撃つと弾込めしなければならないというロマン武器でしたが、スマートガンなので、撃てば当たります(笑)。クリティカルダメージが増える強化パーツを付けまくり、最終的にはバグじゃなければ、11万ダメージっていうのを目にしました。弾込め中は物陰に潜んで、クイックハックという超遠距離型でした。クイックハック、終盤はメチャクチャ強くて、念じれば人がバンバン死ぬって感じで、無双でした。まあ、下手くそなので、難易度はイージーでしたけど。
恋人は、一周目はパナムさんがお相手でした……ってか女性キャラで他にくっつく人いるのかな?
あとで調べたら、ジュディは、声と身体が女性じゃないと駄目だったみたいですね。不満点の記事にも書いたけど、これがちょっと不思議で、彼女はどこで性別判断しているんだろう? 女性ボディで、男性器が生やせるけど、これの場合はオーケーなのかな? 男性ボディで女性声はどっち?うーん……2077年の男女関係……わからん!
エンディングについて
隠しエンドがあるというのは、ニュースフィードで見てしまっていたのですが、突入方法は調べていませんでした。
ゲーマーとしての性なんですけど、自力で探そうとして、これだ! と思って薬を両方飲んだら、自殺しちゃいました。
最初に見たエンディングがコレだったんですけど、案外このラストは気に入っています。スタッフロールで、ケニーが「物語としては、なんてチンケなラストだ!」ってメタ的に怒っていましたけど、僕としては話として結構アリだな、って思う反面、友達が死んだら、そう思うよな、ってホロリときました。
太陽、星、悪魔の3つのエンディングの中で、一番キライなのは、太陽です。ジョニーに身体の使用権を渡し、そのまま決断させるというのが、なんか微妙に思っちゃいました。最後のファミレスのテーブルのシーンも、素晴らしいローカライズ陣の仕事としては、珍しくセリフがおかしくなっていて、ジョニーのセリフなのに見出しはVに、あるいは逆に……もしかするとコンストラクトに侵食されて、どっちがどっちかわからない状態なの……? って一瞬思ったけど、たぶん脚本のミスか、主観がジョニーに移ったのに、キャラクター名の変数がそのままになってるとかだと思い、ちょっと興が冷めてしまいました。
僕は、ジョニーに崖から飛び降りさせ、アフターライフのレジェンドとなりましたが、スタッフロールでの、みんなの反応がひどいこと。夢は叶えたのに、友人関係は疎遠になっちゃって。これが求めたモノなのか。なにかを得れば、なにかを失うってことなんでしょうね。
一番好きなエンディングは、今の所、星の肉体に戻るエンディングかな。コンストラクトになる方は見てないですが。
3つのエンディングの中で、次回作に繋がる、いわば正史といえるのは、僕は悪魔だと思いました。
たぶん、サブロウは最初から殺されることも折り込みだったんじゃないですかね。ヨリノブをテストしたんです。あんな無防備さらすなんて、不思議ですもの。そう考えると、ゴロウが護衛から外されたのって……可哀想!
僕の予想では、次回作はサイバーパンク2084で、今作より7年後、不死化したサブロウが、より強固な支配を強めて、ディストピア感が増した感じになるんじゃないでしょうか。……7年後に出るといいなー。