FPGAという特殊なチップを使って、ソフトウェアエミュレーションではなく、実機と同等の動き(かわりに実機カートリッジを必要とする)を可能とする携帯ゲーム機ゲームボーイ、ゲームボーイカラー、ゲームボーイアドバンス他互換機Analogue PocketのOSをバージョンアップしみました。
Analogue Pocketについて
OS v1.1 [β]について
今回の目玉は、メモリーズという機能で、本体にセーブデータを残すことができます。これは、カートリッジのバックアップ用電池が切れていても、フラッシュメモリの書き換え上限に達していても可能なので、レトロゲーム愛好家にとっては、かなり嬉しい機能です。
Analogue Pocketは、現在公式ストアにて予約オーダーを受付中。2023年の出荷を予定しています。公式サイトのみ販売されているので、英語が苦手でも機械翻訳など使って購入しましょう。輸入代行している会社もありますけど、結構リスキーなので(いつ届くか、本当にオーダーしているのか)、十分注意の上、自己責任でお願いします。
アップデートは、PCを必要としますが、非常に簡単です。
前提条件として、FAT32またはExFatでフォーマットされたマイクロSDカードが必要となりますが、基本的に買ったらFAT32でフォーマットされていると思います。
容量は100MBもないので、安く手に入る8GBとかそれくらいのもので十分です。
Firmware 1.1-beta - Pocket - Analogue
から、ファイルをダウンロードします。
次にファームウェアファイルをマイクロSDカードのルート(フォルダなど用意せず直下に)にコピーします。
マイクロSDカードに他のファームウェアファイルがないことを確認します。
Pocketの電源を電源ボタン長押しで完全に切ります。
マイクロSDカードをPocketのマイクロSDカードスロットに挿入します。
Pocketの電源をオンにします。Pocketは自動的に更新を開始します。更新中、Pocketは画面上に更新プログレスバーを表示します。
更新プロセスには3~4分かかります。この間、Pocketの電源を切ったり、ユニットの邪魔をしたりしないでください。
下部のインジケータが点滅。
Pocketのアップデートが終了すると、自動的に再ブートされます。
これでPocketは更新されました。
カレンダー再入力。
前回も入力したっけ?
セッティングのメモリーズから、クイックロードとメニューをオンにします。
この機能はベータ版ですが、128個のメモリースロットがあります。
ちなみに、以前のバージョンでは一個だけスロットがあり、このデータはファームウェアアップデートによって消えてしまいました。
今後、機能が正式版になってアップデートされたとき、データが消えてしまうのでしょうか?
追記:セーブデータはマイクロSDカードに保存されるようです。なので、SDカードを複数枚用意すれば、128個以上のデータを残すことが可能ですし、アップデートで消えることもなさそうです。
新機能で、ゲーム情報が表示されるようになりました。
セーブはAnalogueボタンを押しながら、十字キー上で可能です。
ロードはAnalogueボタンを押しながら、十字キー下を短押しで直近でセーブしたデータのロード、長押しでセーブデータ一覧を閲覧することができ、ここでロードとデータ消去が可能です。
試しに別のゲームで先程遊んでいたゲームのデータを読もうとすると、エラーがでてきました。
何回か試してみましたが、セーブとロードを失敗することなく、ちゃんと使えました。
が、気軽に使えるぶん、セーブデータの管理が少し面倒です。いらないデータを消すのも、文字だけのラベルなのでいらないデータを探すのが大変。アップデートでサムネイルなどが追加できれば嬉しいですね。
自分は、吸い出しでレトロゲームは遊ばない派なので、実機でちゃんと遊べて、しかもバックアップの心配をしなくてよいと、よりAnalogue Pocketが素晴らしいマシンになりました。
今後のアップデートも楽しみです。