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百英雄伝、約4.8億円集めてストレッチゴール!

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幻想水滸伝のオリジナルスタッフが25年ぶりに結集、精神的続編というべきJRPGのクラウドファンディングが日本時間の昨夜1時に終了しました。目標額そのものは初日に達成していたので、注目はどれだけ集まったか……ですが、のべ46,307 人のバッカーが¥481,621,841を投資しました。目標額が5000万円だったので、約9.6倍集めていますね。すごいな。キックスターターでゲーム部門で歴代6位(ゴール前の話なので、変動しているかも。追記:歴代3位だそうです)、日本人の投資は不動の1位らしいです。 

 

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自分はデジタル版をチョイス。ゲームプロジェクトをクラウドファンディングするのは、あまりメリットがなく、リスクのほうが高いと思っていましたが、出資額が大幅にうわまわったことで、有料DLCも無料同梱されるみたいです。大風呂敷広げて回収できないってことはないと思いたい……プロジェクトページにそんなことはしないと書いてありますけど。あと、スタッフロールに名前がクレジットされるのは、素直に嬉しいです。

日本語サイト:百英雄伝 by Rabbit & Bear Studios - Kickstarter

 


『百英雄伝』街の探索及びボス戦のゲームプレイ

ちょっと前まではJRPGって時代遅れの蔑称という意味合いが強かったのですが、日本独自のジャンルとして確立されたように感じます。

 

僕はビデオゲームが世の中でもっともコスパの良いエンターティメントと思っていますが、いわいるAAAタイトルとそれ以外、海外大手と日本中堅メーカーの間には、大きな格差ができてしまった印象です。同じフルプライスを支払いながら、かたや数十億円規模の開発費に見合う素晴らしいクオリティ、かたやバグや調整不十分の嵐、コスト回収のための有料DLC乱発。マシンスペックの高機能化、開発規模の拡大により、ゲーム開発は当たるかコケるかの大博打ですから、資金力のあるメーカーがどんどん抜きん出ていくのは致し方がありません。結果、売れるタイトルはどんどんクオリティを上げ、不信感のあるタイトルは見栄えのよいPVを用意して「売ったもん勝ち」の戦略になっていきます。10年前は、海外製タイトルってどこか大味で、こんな風に普通に買って楽しめる未来が来るとは思っていませんでした。

 

現状、日本のメーカーで海外レベルの超大作を期待するのはかなり難しいと思っています。資金面でクリアできても、開発ノウハウがないからです。ゲームにおいても既にハリウッド映画と邦画レベルの断絶が起きているのです。僕が唯一光明を感じているのは、インディータイトルや作家性の強い小規模タイトルです。海外のような資金力にモノを言わせた壮大なタイトルに追いつけ追い越せというのはロマンありますけど、日本独自の小技の効いた、手触りの良いゲームタイトルの開発がどんどん増えると嬉しいです。

 

そういう意味で、今回の百英雄伝の成功は、日本独自のJRPGが、これほど潜在的需要があったことが明らかになりましたし、個人開発者だけではなく大手パブリッシャーにも新しい示唆を与えたのではないかと感じています。

 

百英雄伝は2022年10月発売予定です。

 

 

 

 

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