新しい革靴欲しい欲求は全然あるのですが、さすがに革靴が増えてきて、面倒が見きれない……、だけど新しい靴は欲しい……浪費したい! という欲求を宥めるため、気になってたレザーケア製品を買ってみました。
ドイツの村で、天然素材やコダワリの材料が使われているタピールのレザーケア製品より、レーダーオイルとレーダーフレーゲです。
以前使ってる靴クリームは、一個3000円くらいするコロニルのシュプリームデラックスという結構イイヤツです。ケチで有名な自分ですが、親父にもちょっとくらい使わせてやるわい、と懐の深いところをみせています。このクリーム、とても気に入っていたんですけど、それが悲劇の始まりでした。
親父が靴磨きしているところを何気なく観察したら、びっくりしましたね。靴クリームって、ほんのちょっとで良いのに、ひげ剃りのクリームかよ、ってくらいに盛大に使うんだもの。ほんのちょっとでいいんだよ、と教えたんですが、親父の頭は、ギャンブルと酒とタバコで破壊されてしまってるので、聞きやしない。「クリームそんなに使っても無駄! それにこのクリーム高いんだってば!」「うひゃー、もう使わん!」 このやりとりを何回したか……。この調子で使われてたんで、もう靴クリームもあと僅か。
コロニル1909気に入ってたんですが、また買い直しても親父の餌食になるのは目に見えています。
そんな理由で、靴クリームに見えない容器をしていたら、親父には認識されないだろう、ということでこちらの製品にしました。
まず、保革と汚れ落としのレーダーオイルから。
容器の背が高いので、倒すのが心配でしたが、ガラスの重いビン容器なんで、故意に倒さないかぎりは大丈夫そうでした。
よく振ります。
香りはマジでオレンジの良い匂いがします。ファンタオレンジとかオランジーナみたいな感じ。小さなお子様がいる場合は、注意がいるかも。
このオイルの良いところは、靴の内側も外側にも使えるというところ。
靴磨きって、アッパーばかり気を付けている感じですが、持ち主が触れる内張りの方も大事なんじゃないか、って自分は思うんです。
中古靴なんですけど、結構ヤラれてます。
自分の求める革靴は、内張りが全部革であること。もっちりとした革に包まれる気持ちよさったら……(変態)。
しっかりと汚れ・前回の靴クリーム除去効果あります。
表面を揉み込むことで、よりオイルが浸透して、革が蘇るらしい。
一滴でもかなり伸びるので、長く使えそうです。
靴以外のレザー用品(起毛素材以外)で汎用的に使えるのも嬉しい。
続いて、艶出し効果のあるレーダーフレーゲ。
布に少量とって、塗布します。
靴クリームと違って液体なので、非常に伸びがよく、塗りやすいです。
塗布後、15分待って、ブラッシング。
豚毛→山羊毛→バフかけしました。
山羊毛のとき、ブラシの動きに引っかかりを感じました。コロニルと比べると若干ベタつく印象?
つま先の輝き方に注目。
シュプリームデラックスは、比較的玉の輝き方に対して、レーダープレーゲはラメっぽくチラチラとした輝き方です。
これは好みの問題だとおもいますが、レーダープレーゲのほうがより革本来のポテンシャルが必要な靴クリームと感じました。革の素性の良さが必要といいますか。
シュプリームデラックスは、クリーム層が革を被って、誤魔化しが効く感じ、どんな革であってもピカピカにしちゃう万能感。
レーダープレーゲは、薄化粧という感じで、品質の悪い革はそれなりに見えてしまう可能性があるかもしれません。
この靴は、あまりメンテされてなかったようで、状態的には良くない印象でしたが、その荒々しい感じが出るように思います。
ブラシがシュプリームデラックスで育っていたので、このあと毎日磨いていたら、同じようにビカビカになってしまいましたが………。
内張りは、今までニベアクリームで保革してましたが、レーダーオイルを使って、モチモチ感がアップしました! これは良い!!
現状、この四足を面倒みるので精一杯。表革を使った靴は、原則毎日ブラッシングしています。どこにこんなに自分にマメさがあったんだろう……。でも、これ以上は増やせない!
なので、今はスウェードの靴が欲しい……。