ソフビそのものについて、僕の浅い知識と独断と偏見でアレコレ勝手に語る、ソフビ雑記のコーナーです。
さて、前回に続き、ネタもとはYou Tubeからです。
一週間ほど前、急に僕のブログの閲覧数がいつもの倍になりました。しかも、HSさんのブルータルAのレビュー記事のPVがその大半で、ソフビがテレビで紹介されたかな? と思っていたんですけど、すごくありがたいことにツイッターで教えてもらいました。
吉本興業所属の芸人であるバッドボーイズ佐田さんが自身のYou Tubeチャンネルで、2回に渡ってソフビを紹介されていて、どうやらその影響のようでした。
バッドボーイズ佐田さんがソフビコレクターであり、メディコムトイからソフビを発表していたことも知っていたんですけど、僕の性格のヒネクレ具合から、「芸能人がチャラチャラしやがって、知名度で美味い汁をすすってるに違いねー! くっそー!!」と斜に構えていて、詳しく調べるようなことはしていませんでした。
動画を拝聴した感じ、佐田さんは……本物のソフビ好きですね(別にお前に認められてなんになる……という自分へのツッコミ)!
目をキラキラさせて、ショーケースのソフビを見て、「これが好き、ええやろー」って見入る感じ、メーカー人気のあるなしじゃなくて、自分の好きなスタイルを持っている感じ、どっちを購入するか悩みに悩んでいる感じ……勝手ながら、とても親近感を覚えました。
一方で、「あー、これはあまり良くないあるあるだよな」と感じたことは、ソフビを知らない人への、ソフビの良さの伝え方です。悪意はないんですけど、ちょっと誤解されちゃいそうだな、って思うことがありました。自分もよくしちゃうことなんですけど、非難に聞こえたらすみません!
まず、物議を醸しそうなのが、「パーツ数が多いと価値が高い」という価値観です。このセリフ、たぶんソフビを知らない人に向けたわかりやすい価値観として言っただけで、ご本人も、それが絶対とは思ってないと思うんです。
その証拠として、一個目の動画の途中に出てくるトイアートギャラリーから発表されたイズモさんの双頭の悪魔の作品で、「これ、なんでここで分割されてるの?」って疑問を述べていたじゃないですか。「パーツ数が多いと価値が高い」なら、「ここまで分割されているぞ、すごい」って感想が出てくるはずです。ソフビは、理由がなければ、ただ闇雲に分割すれば良いってものではない(と僕は思ってます)。
おそらく、「一般にパーツ数が多くなると、製造費が高くなりがち」ということをご指摘されたかったのかな、と思いました。
2つめは、価値の伝え方です。僕もついついしがちなんですけど、自分のコレクションの凄さや、作家さんの偉大さ・人気を、ソフビを知らない人に伝えるときに、二次市場での価格や個数の少なさをドヤってしまいがちです。
ソフビの良さを知らない人に、スッと理解してもらえる価値観って、やはり金額やプレミア度なんですね。
でも、実際、その作品に惚れ込んでいるコレクターが、大事にしてるのって、金額ではないですよね。コレクター相手だったら、おそらく金額ではなく、形や塗装の素晴らしさ、ギミックの面白さを言うはずです。
価格や個数の少なさを言ってしまうのは、ソフビを知らない相手に共感してほしいとか、興味を持って欲しいという純粋な感情からだと思います。
それで、興味がでて、僕のブログにまで来てくれた人がいるわけなんです。その人が、「ソフビって面白そうだな・気になる・知らなかったけど好きだわ」って思ってくれるなら良いんですけど、おそらく、その中にはソフビではなく、その価値自体に惹かれた人間もいるはずなんです。
今、ソフビが人気があるのは、ビジネスとして儲かりそうだから、という部分が多分にあることは認めますが、そういう人に、ソフビを集められるのは、嫌だなぁって思いました。致し方ない面があるとはいえ、お金には代えられない素晴らしさを共有できたらいいなー、なんて思った次第です。
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