十三機兵防衛圏は、プリンセスクラウン、オーディンスフィア、朧村正などのヴァニラウェアが開発し、アトラスより2019年11月28日に発売されたPlayStation 4用ゲームソフトです。ジャンルはストラテジー＋アドベンチャー。こだわりぬいた超美麗な２D表現に、複雑なシナリオ構成。メディアやユーザー評価も大変良く、脚本部門でゲームオブザイヤーにノミネートされています。
本タイトルの発売一年を記念して、設定資料集と脚本集が発売され、僕は設定資料集を購入しました。
……しかし、中身は読めません。なぜなら、肝心のゲーム本編を未プレイだからです。絶対おもしろいゲームなんですけど。
今回の記事は、ファンの気分を害するかもしれません。
ゲーム本編をなぜ買っていないかというと、タイミングが合わなかったのが一つの理由です。当時、別のゲームをプレイ中で、スルーしたということです。しかし、十三機兵防衛圏は開発中から、注目していましたし、すごく楽しみにしていたタイトルでした。どうして買うのを辞めたのか。
十三機兵防衛圏は、当初はPS４とPSVITAで発売する予定でした。しかし、開発期間が伸びに伸びてしまった関係で、PSVITAの生産終了となり、VITA版の発売も中止となりました。ただし、PS４版でも処理がヘビーなシーンがあるため、そもそもVITAで快適に動作するのが難しかった説があります。
開発が長引いたタイトルで、時々登場するのですが、冒頭シーンを収めたプロローグ版という名の有料体験版商法があります。十三機兵防衛圏でも、このプロローグ版が発売しました。おまけや過去作のダウンロードコードなどついていたので、それらを持っていない人には実質タダみたいなものでした。こういうの買うのって熱心なファンなので、それほど嬉しいのかな、と疑問に思いました。まあ、買うのはファンなので、僕みたいな外野がガヤガヤ言うのはお門違いかもしれませんけど、うーん……なんだか気持ちが萎えてしまったのは偽らざる僕の正直な気持ちです。
プロローグ版発売から８ヶ月ほどして、製品版が発売。価格にびっくり。通常版で一万円くらいします。ゲームの値段って、いわゆるAAAタイトルのような開発費がいっぱいかかったタイトルの値段が高いのではなく、売上予想によって定価が決定するところがあります。アトラスは、クオリティの高いタイトルをコンスタントに出しているので、ユーザー評価は高いものの、最大手のメーカーというほどでもなく、売上予想は弱腰になってしまうのはわかります。でも、安くはないプロローグ版を売っておいて、さらに、一万円の製品版ってエグぅ～！ ……って思ってしまいました。貧乏な考えですみません……ほんと。これがスルーを決めた決定打でした。
十三機兵防衛圏は、発売後のユーザー評価はとても高く、口コミで売れて、パッケージ版が店舗から枯渇したほどでした。一年たってもソフトは値下がりしていません。メーカーが儲かるのはゲーマーにとっても嬉しいことです。一方で、値下がりもしないし、買うタイミングをさらに先延ばししてしまっています。
そして、これが３つ目の理由なんですが、アトラスの悪名高き完全版商法です。おそらく、PS５かSwitchかで、追加エピソードを収録した完全版が出るのは確定していると思います。現状売上が好調なので、発売はもっと先かもしれません。僕も結構歳を重ねてしまったので、同じタイトルをもう一度プレイしたくありません。ゲームオブザイヤーを取れば、それを記念してセールをすると思うので、そのタイミングで購入するか、待って完全版を買うか。大変悩ましい……。そんな訳で設定資料集が読めないのです……。設定資料集なんて高価な大型本を購入に踏み切るくらいは、僕はこのゲームをプレイしたいと思っているし、アトラスも好きなゲームメーカーなんです。どうか、顧客を食い物にするような、短絡的なビジネスは辞めて欲しい。まあ現状はそれで売上が良いからやってるんでしょうね、モヤモヤするけど。
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