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Appleシリコンを脇目に、夢とロマンのモジュール式ポケコン風PC「DevTerm」で俺は行く!

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※画像は公式サイトより引用。

前回記事の伏線回収です。すまねぇ、グレイグ、Macカムバックはまた今度。

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Analogue Pocketの紹介の時に、組み立て式のエミュレーション携帯ゲーム機「GAMESHELL」を買おうか悩んでいると書きましたが、その会社ClockworkからGAMESHELLと同じく、組み立て式のモジュール方式を採用しているA5サイズのノスタルジックで超キュートなPCがプレオーダー開始しました。発送は来年4月を予定しています。英語サイトなので、製品を僕なりの解釈・不確かな情報でご紹介します。僕が購入したモデルは最後に紹介しますね。

 

いやー、サブPCを自作PCで作るか、アップルシリコンMacにするか悩んで、これを選ぶとは。ぶっちゃけ苦労すると思うんですよ。僕はガジェット好きだけど、知識まったくないし、イバラの道が確定です。パソコンと紹介していますが、調べると5年以上前に発売したチップを使っているようですし、M1Macとはパフォーマンスで勝負にならない。数ヶ月したら、おしゃれな置物になってる可能性大。でも、どの選択肢よりもワクワクしています。これがワシの生き様じゃー!!

公式サイト:Home | ClockworkPi

 

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まず、このコンピューターは、組み立て式です。プラモデルのようにライナーに繋がった樹脂パーツを切り分け、基盤を収める必要があります。ハンダ付けの必要はないようです。その点は安心。僕が生まれるちょっと前、アップルが世界で初めてパーソナルコンピュータを作ったころってこんな感じだったみたいです。PCのメイン基板をパソコンショップで買って、色んなパーツを買いあつめて、自前のケースに収める……うーん、ロマン感じる!

 

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各種パーツは、モジュール化されていて、後々高性能パーツが発売したときに、手軽にグレードアップすることができます。一部が壊れたときも修理が簡単ですね。

Wi-FiやBluetoothなど無線機能がありますが、おそらく技適を通してないと思いますので、使用はできません。ええ。できませんよ。

 

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DevTermは、ディスプレイモジュール、キーボードモジュール、メインCPUを納めるコアモジュール、冷却用ファンやUSB-Aインターフェースを収めた拡張モジュール、18650規格のリチウムイオンバッテリーを使用するバッテリモジュール、感熱ロール紙を使用するプリンターモジュールなどで構成されています。

 

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公式サイトに縦書きの日本語の写真があります。日本語フォントも入ってるみたいですね。ディスプレイは、フル視野角の超ワイド6.8型IPSスクリーンを採用。アスペクト比は16:6(典型的なレトロスタイルのプロポーション)。解像度は1280x480で、VGA2枚と考えると良いです。今となっては、かなり厳しい解像度ですが、これをどう使いこなすか……ワクワクします。

 

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キーボードは、ゲーム用のボタン、トラックボール、マウス用の3ボタンを含む65%キーボードです。特殊配列かつ、幅19センチとフルサイズキーボードではないので、タイプには慣れが必要かもしれません。でも、こういう小さいPCへの憧れ、ずっとあるんです。ちょっとバイオC1を思い出します。まあ、性能を考えると、安いUMPC以下の使い勝手が予測できます。軽量なOSでどこまで勝負できるでしょう?

 

今回のラインナップで選べるのは、CPUを積んだコアモジュールが5種類(コアモジュールなしも含めると6種)で、残りのパーツは同一となっています。コアモジュール自体は、ノートパソコンのRAMソケット形状と共通しているみたい。

CPUはm1チップで脚光を浴びたARMベースですが、登場したのは6年程前のスマートフォン用の非力なチップです。

 

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コアモジュールなし:一番安いのが、コアモジュールなしで、219ドル(約23000円)ですが、CPUがないので動きません。これは選択肢にないでしょう。Raspberry PI CM3+ LITEは、工業製品組み込みチップで、一般流通はあまりしていないようですが、一応入手可能で、Raspberry PI コンピュートモジュール を既に持っている人用の選択肢みたいです。

 

RPI-CM3:Raspberry PI CM3+ LITEを採用した249ドル(約26000円)のモデル。メモリ容量は1ギガバイト。ラズベリーパイは、数千円から買えるシングルボードコンピュータで、子供のプログラミング教育用に作られましたが、その他電子工作、企業製品の組込チップ、オモチャとしても爆発的ヒットを記録しました。付属のマイクロSDカード(16ギガバイト)にRaspberry Pi OSが入っています。

 

それ以外の4つは、OSをメーカー独自のDebian 9 ARMhおよびLinuxカーネル 5.2を基盤とするclockworkOS(GameShell OS)を利用しています。組み立て式のエミュレーション携帯ゲーム機「GAMESHELL」と同じOSなので、エミュレーターソフトも同梱だと思います。ゲーム機と開発機の位置づけなのかな?

 

A-04シリーズ:1GBまたは2GBメモリーモデルが249ドル(約26000円)/259ドル(約27000円)となります。下位モデルの価格はRaspberry PI CM3+ LITEを採用したモデルと一緒になりますね。OSと動作クロックが違うだけ。

 

A-04シリーズとRPI-CM3モデルは、ライティング、コーディング、メール、インディーゲームの作成、ほとんどのビデオゲームエミュレータの実行など、使用時間の長い一般的な用途に適しています。普段から「Webアプリケーション」を使用する場合は、2ギガメモリモデルの採用を勧めるとのことです。約1000円足すだけでメモリが倍になるので、下位モデル選ぶ理由はないかなー。

 

A06シリーズ:上位モデルとして、デュアルCPU(4コアと2コア)のモデルがあり、こちらはメモリが2ギガと4ギガが選択できます。AI/アルゴリズムの開発やチューニング、組み込み機器のラピッドプロトタイピング、コンパイル時間の高速化など、高いパフォーマンスと演算能力を必要とするユーザー向けらしいです。それぞれ319ドル(約33500円)/339ドル(約35000円)。GPUもちゃんと強力になっているようですね。

 

OSはTFカード=マイクロSDカードに入っていて、そのままストレージとして使用されます……つまり、OSを入れたマイクロSDカードを複数枚用意すれば、ひとつのDevTermでカードを差し替えるだけで、複数OSを入れ替えることができる? すみません、自分はLinux触ったことないので、適当に書いています……。clockworkOSはDebian派生のリナックスディストリビューションということで(Raspberry Pi OSもDebianベース)、おそらく同じDebian派生のリナックスディストリビューションは動くはず。Ubuntuは公式サイトでもテスト済み、サポートすると書いていますね。UbuntuはSteamクライアントをサポートしているので……夢が膨らみますな。

 

どれを選べるばいいのか大変迷いました。この手のPCを買うの初めてだし、別に開発者って訳でもないし。玄人は、どういう意図で使うのか、明確なビジョンがあり、バランスの良い構成で購入できるのかもしれません。 実質的な選択肢の幅として、メモリ1ギガと4ギガあって、この手の軽量OS積んだPCは初めてでも、メモリが多いことに越したことはない……はず。Macの場合、メモリを盛ると、総額にかなり響きますが、DevTermの場合は差額は一万円を切っています。しかも、日本への送料が無料でした。

 

結論:素人が思考停止、お大尽的チョイスでA06シリーズの4ギガ(最上位モデル)339ドル(約35000円)を選択。

背面カバーは不透明のグレーと透明グレーが選べて、もちろん透明をチョイス!

 

Raspberry PI CM3+ LITEそのものは、日本での入手性はともかく、規格品として単品で購入可能のようなので、自分の使用意図にあわなければ、このパーツだけ別途購入すればいいかなぁ、と。ラズパイは、現状ラズパイ4まで出ていて、これのコンピュートモジュールは出ていないみたい。今後出れば、数千円でアップデートができるってことですね。

 

発送は4月とまだ先ですが、新しいOSにふれることができること、オモチャとして、ゲーム機として、ブログ執筆に使えるのか、すごく楽しみです。 別記事で、公式サイトをDeepL翻訳してアップしようと思います。

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