需要があるからなんでしょうか。慣例ってやつなんでしょうか。
通販サイトやレビューサイトで星5段階評価や100点満点でスコアを付けさせるところありますよね。
レビューも娯楽のひとつとして捉えると、スコア評価は面白いのかもしれませんが、レビューとしては役に立たないんです。全然参考になりません。すでにスコア評価しているサイトを批判している意図はなく、しないで欲しいってことではなく、自分が大事にしているのは、あくまで文章のほうってことです。
全体的に評価が高いから、購入してみようかな、という気になる……っていうのなら、グッドかバットの2つでいいじゃないですか。現にSteamではそうですし。圧倒的好評か不評、賛否両論のほうがわかりやすい。星ひとつもつけたくない、とか皮肉で星5つとか、ノイズが混ざっては、スコア評価の意味がないと思いませんか。
僕は、プロのレビュアーですらスコア評価を信じていません。5段階ならまだしも、100点評価の1点の差を、完璧な感覚で採点できる評価基準なんて持っているのでしょうか? もしそうなら、キチンと基準を公表してもらいたいものです。
問題点の一つは、レビュアーの評価基準がわからない点です。誰とも知れない人間が、これは100点! と太鼓判を押しても、僕にとっても100点なのかわかりません。ことさら誰とも知れない素人が適当に付けた数字を信じられない。期待を込めて星マイナス1とか謎の判定やめれ。
プロの批評家が、スコア評価しているのは、そのほうが都合が良いからでしょう。おそらく、パッと見でスコア評価している方が閲覧数が伸びるんでしょうね。得点なんて客寄せの飾りですよ。ランキング形式にするとビューが伸びる法則と同じ。ショッピングサイトのスコア評価は、商品を売るためでしょうね。
ゲームでは、いろんなレビューサイトから評価を平均して掲載するmetacriticが有名ですけど、あれが高いタイトルが自分にとって面白いタイトルとは限らないし、低いタイトルが自分にとってもクソゲーってわけでもない。財源の問題もあって、気軽にソフトを買えないという事情もあるかもしれないけど、スコアのせいで、自分にとって本当にクリティカルな作品を逃している可能性だってあるはず。
自分の評価と違う(多くは自分が高く評価したものを低く評価している場合)とき、やたらと攻撃的になってくる人がいます。この行動が非常に不思議で、レビューを見る行為って、購入前に事前にどういうものか知りたいとか、自分が見逃した点を知りたいとか、そういう意味で見るものじゃないですか? 少なくとも、自分はそういう意図で書いています。それはスコア評価では見えてこない部分だと思うんだけどなぁ。